ね・る

ね・る 1 【練る/錬る/煉る】
ね・る 1 【練る/錬る/煉る】
• (動ラ五[四])
[一](他動詞)
(1)餡(あん)などを火にかけて、こね固める。《練・
煉》
「餡を―・る」
(2)膏薬(こうやく)・糊(のり)・土などをこねまぜてね
ばらせる。
「粘土を―・る」
(3)繊維を灰汁(あく)などで煮て柔らかくする。《練》
「生糸を―・る」
(4)金属を焼いてきたえる。《練・錬》
「鉄ヲ―・ル/ヘボン(三版)」
• (5)よりよいものとするために十分考えて修正を加え
る。《練》
「よく―・られた文章」「構想を―・る」「対策を
―・る」「想を―・る」
(6)学問・技芸などを練磨する。修養・経験などを積
む。《練・錬》
「技を―・る」「精神を―・る」
(7)皮を撓(いた)める。なめし革にする。《練・煉》
「皮を―・る」
(8)ひねる。ねじる。
(9)木の枝や蔓(つる)などをたたき柔らかくして曲げ
る。
• [二](自動詞)
(「る」とも書く)
(1)列をつくって、ゆっくり進む。
「提灯行列が大通りを―・って行く」
(2)あっちへ行ったりこっちへ行ったりして進む。
「みこしが街中(まちなか)を―・って行く」
(3)静かに歩く。ゆっくり歩く。おもむろに行く。
• 「奈良の都を―・る」
[可能] ねれる
• (動ラ下二)
⇒ねれる
かちん-かちん 0
• (形動)
(1)物が非常に堅いさま。
「池の水が―に凍る」
(2)考え・性質などが非常に堅苦しいさ
ま。
「―の石頭」
猫に鰹節(かつおぶし)
•
猫のそばに好物である鰹節を置くこと。安
心できないことのたとえ
くだ・く 2 【砕く/摧く】
• (動カ五[四])
(1)固まっているものを、打撃や圧力を加えて
細かい破片にする。かたまりを細かくする。
「氷を―・く」「土のかたまりを鍬(くわ)で
―・く」
(2)勢い・熱意などを弱らせる。くじく。
「敵の野望を―・く」
• (3)難解なものをわかりやすくする。
「法律の条文を―・いて説明する」
• (4)(「心をくだく」「身をくだく」な
どの形で)ある目的を達成するために
力を尽くす。
「肝胆を―・く」「心肝を―・く」
〔「砕ける」に対する他動詞〕
[可能] くだける
(動カ下二)
⇒くだける
ねか・せる 0 【寝かせる】
• (動サ下一)[文]サ下二 ねか・す
(1)寝つくようにする。寝かしつける。
「赤ん坊を―・せる」
(2)立っているものを横にする。
「病人をベッドに―・せる」「はしご
を―・せておく」
• (3)(資金や商品などを)活用しないで
そのままにしておく。
「資金を―・せる」「新製品を倉庫に
―・せる」
(4)発酵・熟成させるために、適当な温
度の場所に長期間おく。
「三〇年も―・せたワイン」。
てまえ-みそ 4 【手前味噌】
• 〔自分の家で作った味噌の味を自慢すること
から〕自分のことをほめること。自慢。
• 味噌を上・げる
自慢をする。
• 味噌をつ・ける
失敗して評判を落とす。面目を失う。
• 味噌を擂(す)・る
(1)まだ漉(こ)してない味噌を擂り鉢に入れ
て擂り粉木(こぎ)でする。
(2)へつらう。ごまをする。
• 味噌も糞(くそ)も一緒
善悪・優劣などの区別をせず、何もかもご
たまぜに同一視する。
どんぶり-かんじょう
定】
5 【丼勘
• 〔職人が腹掛けのどんぶりに金を入れ
て無雑作に出し入れしたことから〕細
かく収支を勘定せず、あるにまかせて
無計画に金を使うこと。