日本のリブ(上野千鶴子による総括

近代女性思想 14
上野千鶴子による
日本のリブと
わたしのフェミニズム
1 リブのイメージ
• 1970 田中美津 「女性解放っていう言葉は
なにかシラジラしい」
• リブ 70年第1回リブ大会から75年まで
• フェミニズム 75年国際婦人年以降
2 リブと近代
• リブをめぐる誤解 男並みの権利獲得をめざ
す男女平等要求(「男並みかをめざしたことは
一度もない」)
– リブの用語には、解放はあっても、平等はない
– 70年代に女性解放をとらえるパラダイムが決定
的に転換した
– リブは、女性や婦人ではなく、女ということばを選
んだ
– 女の解放=性の解放(それまでの女性運動とは
別)(アメリカのリブ マイボディ、マイチョイス)
My body my choice
• 画像
リブについての4つの誤解
• リブは輸入思想か
• 被害者の正義
• リブは新左翼のおんな版か
– (新左翼の家父長的体質)
・リブは母性否定か
フェミニズムとわたし
• エリザベート・バダンテールの紹介(母性の神
話否定←ジャン・ジャック・ルソーの女性論)
– ボーヴォワールの平等思想の継承者
• リュス・イリガライの翻訳(差異を強調する立
場)
– 「性的差異のエチカ」
– 「差異の文化のために」
– 「ひとつではない女の性」
– 「女たちのフランス思想」