制作発表会 「私にとってトート役は“挑戦”です

宝 塚 歌 劇 に 関 す る 話 題 を ピック アッ プ!
「 私にとってトート役は“挑戦 ”です 」── 朝夏まなと
パフォーマンスの幕を開けたのは、
トート役の朝夏まなとさん。
これまでのどのトートとも異なる、黒を基調と
した長髪をなびかせ、
“愛と死の輪舞”
を情感豊かに歌い上げます。続いて、
エリザベート役の実咲凜音
りん
さんが登場。朝夏さんと共に
“私が踊る時”
を凛然と披露しました。
その後の記者会見では、潤色・演出の
小池修一郎さん、
演出の小柳奈穂子さんらを交え、
公演への意気込みが語られました。
宙組公演
三井住友VISAカード ミュージカル
ロ ンド
『エリザベート─愛と死の輪舞─』
制作発表会
雪組による日本初演以来、
多くの人を魅了してきた
『エリザベート』。
その歴史に、今ますます勢いに乗る宙組が新たな1ページを刻みます。
今回は、
4月15日に東京都内で行われた制作発表会の模様をお届けします。
公演への意気込みをお聞かせください。
朝夏 『エリザベート』
は、入団1年目で花組公演
朝夏 映像で初めてこの作品を見たのですが、
それまでに見たタ
(2002年)
に出演させていただき、
「 病人がいるん
カラヅカの作品とは全く違っていて…。全編を歌で綴るスタイリッ
だ!」
という初台詞をいただいた思い出の作品。日
シュなミュージカルという印象で、
その全てが衝撃的でした。好きな
つづ
本初演から20周年という記念の年に、
この作品を
曲はたくさんありますが、
これから歌い込んでいきたいのは
“愛と死
宙組で上演させていただける責任と喜びを感じて
の輪舞”
ですね。タカラヅカ版のために書き下ろされた曲というこ
います。
トート役は、私にとっては大きな
“挑戦”
。小池先生が、私の
ともありますし、
トートが最初にエリザベートへの思いを歌う曲なの
パフォーマンスに対し
「色々なものをそぎ落としたトート」
と言ってく
で、大切にしていきたいです。
ださったのですが、
これから自分なりに役を追求し、今までの私の
実咲 私はやはり、1幕最後の
“鏡の間”
の場面で、白いドレス姿
イメージを覆すようなトートを演じたいですね。皆様にお楽しみいた
のエリザベートが客席に向けて振り返る瞬間の気
だけるよう、宙組一丸となって体当たりで取り組みます!
迫に圧倒されたことが印象に残っています。どの
実咲 この作品に携わらせていただけることを、本当に奇跡のよう
曲も本当に美しいのですが、今日のパフォーマンス
に思っております。エリザベートが生きた人生の喜怒哀楽をリアル
で
“私が踊る時”
を朝夏さんと歌わせていただき、改
に表現し、朝夏さんのトートに対してどう存在できるかが課題だな
めて素晴らしい曲だなと感じました。
くつがえ
と…。目の前の壁はとても高いですが、演出の先生方や朝夏さん
率いる宙組の皆さんと共に新たな
『エリザベート』
をお届けできる
右から宙組トップスター・朝夏まなと、宙組トップ娘役・実咲凜音
印象に残る場面、好きな曲は?
よう、私も役に魂を込め、全ての力を注いで務めたいです。
底知れぬ闇を感じさせるトート、
気高さと繊細さを併せ持つエリザベート…
朝夏さんと実咲さんが醸し出す空気は、すでに本番さながら。決意のに
じむコメントと共に、初日への期待が大きく膨らむ会見でした。