コストダウンと真のトレードオフについて

シリーズ:著者の回答 030804
質問―003 (0h社、030531 第1回受講者様)
実際の開発において、システム工学の進め方を実践しようと思いました。特に、課題を明確
にしトレードオフを行うなど。
何かの時のためにという名目で「なんでもできる」仕様を要求され、そのために設計や検証
に莫大な工数がかかってしまうが実際には使用されない、という事が私の経験上も多々あり
ます。担当者だけでなく部全体としてシステム工学を実践する必要があると強く感じます。
目的や課題をハッキリさせる事は、当社としてのポリシーをハッキリさせる事でもあり、それ
をもとにしたトレードオフこそ、真のコストダウンだと思います。
回答―003
今回も、受講後のアンケートから抜粋させていただきました。
「それをもとにしたトレードオフこそ、真のコストダウンだと思います。」、、、名言ですね!
単なるコストダウンを図れば、「69円マック」や、「価格破壊!」などと勇んでいた大手ハン
バーガ・ショップや、大手スーパー・マーケットになってしまいますよね。
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シリーズ:著者の回答 030804
講師は週に何度か、吉野家を利用します。朝定食のファンなのです。
朝からビールを飲んでいる職人風のオジサンもいれば、同じくビールを注文する茶髪のオ
ネーサンには 超 びっくりしてしまいました。
この吉野家、かつて潰れたのをご存知ですか?
自ら仕掛けた低価格路線で、自らが潰れたのです。歴史は繰り返すとはこのことでしょ
うか?
「それをもとにしたトレードオフこそ、真のコストダウンだと思います。」、、、難しいです
ね。同じ仲間やプランナーと十分にディスカッションしていますか?
講義中に何度も申し上げましたが、今や、どこの企業も 「全員設計」、「全員企画」です。
もっともっと、ディスカッションが必要です。
そのきっかけはあなたが作るのです。
あなたが、プロモータです。
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シリーズ:著者の回答 030804
今、開発・設計現場で最も欠落しているのが、「ディスカッション」です。すべてが頭の中
で設計してしまう設計者や、ただ単に、もくもくと3D-CADの画面と にらめっこ してる設計
者にはディスカッションは不要です。
そして、このタイプの設計者も不要になります。
何故なら、
このタイプの設計者なら、何も工賃の高い国内設計者に設計を委託する必要はないか
らです。
以上
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