シリーズ:著者の回答 質問-047( 040701 Hg社神奈川 デバイス制御開発部 S.T様) QAT(≒品質テスト)で起こったFailに関して、原因究明のためにFailが起きる事象を FTAで展開して、その現象が実際に起こるか否かを検証して潰し込みを実行しました。 この場合、 「効果がある」 ⇒ 「Failが起こる」 ⇒ 「そこに対策を打つ」 というロジックで考えていますが何か見落としがあるでしょうか? ご指示ください。 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 & Active Design Office All rights reserved. 040816 1 シリーズ:著者の回答 回答 – 047 FTAの目的は、第2はノウハウを後世に残し、トラブルを再発させない、開発効率化向 上などがその目的です。では、第1の目的は・・・ トラブルに係わる方々への眼で見える認識の統一化です。 実習中の「ジョブチケットによる人事異動」を思い出してください。 容易なトラブルは別として、FTAを作成しなくてはならない複雑なトラブルはチームで解 くことが基本です。 チーム力がモノを言う訳です。ですから、FTA で認識を統一し、チームのパワーを束ねる訳 です。 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 & Active Design Office All rights reserved. 040816 2 シリーズ:著者の回答 ですから、チームとして、「効果がある」⇒「Failが起こる」⇒「そこに対策を打つ」と決め たならば、それで良いと思います。これは、講義で説明した「原因、対策は一つがベスト !」というトヨタ方式に近いですね。 (参考:テキスト第16部:スイスチーズモデル、p14)(トップページにてダウンロード可) しかし、同じく講義中に説明した「4つの設計思想」に当て嵌めることが重要です。 (テキスト第04部:リスク対処設計法) (トップページにてダウンロード可) ① フールプルーフ 設計思想 ② セーフライフ 設計思想 ③ フェ―ルセーフ 設計思想 ④ ダメージトレランス 設計思想 以上の4つでしたね。 次ページに続く Copy right(C) 2004 國井 良昌 & Active Design Office All rights reserved. 040816 3 シリーズ:著者の回答 ピタリと当て嵌らなくてもOKです。これに近いということがキチンと第3者へ説明できる ことが 技術者としての自信 に繋がります。 くどいですが、この4つに明らかに当て嵌らない対策は、「再発!」します。 貴重な経験です。 これを経験させてあげることが「上司」 であり、「OJT」なのです。 最近の「上司」は、自分だけ育っていま せんか? 暑い夏ですね! ビールを飲み過ぎないように! 以上 Copy right(C) 2004 國井 良昌 & Active Design Office All rights reserved. 040816 4
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