べき関数の微分 df f ( x x ) - f ( x ) lim dx x→0 x 微分の定義は 数2の復習 問題 微分の定義を使って、次の関数の微分を求めよ。 a) f (x) = c(定数) b) f (x) = x c) f ( x) x d) f (x) = x 3 e) f ( x) x 2 n nは自然数 1 微分の定義を使った計算:注意 数2の復習 df y f (x + x ) - f (x ) = lim = lim dx x →0 x x →0 x 最初からΔx=0を代入すると、分母=0、分子=0になって、 0÷0でわからなくなってしまう。 先に右側の計算(引き算と割り算)を実行して、 整理できることはしてから、最後にlimをとる。 (Δx=0を代入する。) 2 べき関数の微分の解答 c) f ( x) x 2 f ( x x) ( x x) x 2 xx x 2 2 2 y f ( x x) - f ( x) 2 xx x y 2 x x x dy y lim lim (2 x x) 2 x 0 2 x dx x →0 x x→0 2 3 解答a) 定数の微分 a) f (x ) = c (定数) f (x + x ) = c f (x + x ) - f (x ) = c - c = 0 y 0 = =0 x x dy y = lim = lim 0 = 0 dx x →0 x x →0 4 解答b) xの微分 b) f ( x) x f ( x x ) x x y f ( x x ) - f ( x ) x x - x x y x 1 x x dy y lim lim 1 1 dx x→0 x x→0 5 解答d) x3の微分 d) f ( x) x 3 f ( x x ) ( x x ) x 3x x 3x x x 3 3 2 2 3 y f ( x x ) - f ( x ) 3x x 3x x x y 2 2 3x 3xx x x dy y 2 2 2 lim lim 3x 3xx x 3x dx x→0 x x→0 2 2 3 6 解答e) xnの微分 e) f (x ) = x n f (x + x ) = (x + x ) = x + nx n n y = f (x + x ) - f (x ) = nx n -1 n -1 x +n C 2x x +n C 2x n- 2 n- 2 (x )2 + . (x )2 + ... y = nx n -1 +n C 2x n - 2 (x ) + ... x dy y n -1 = lim = nx dx x →0 x 7 二項定理の復習 数2 n ( a b) n C k a b n k nk k 0 n! n Ck k!(n k )! n k! k (k 1)( k 2)... 1 C0 1, n C1 n 8 ベクトルの微分 スカラー(成分が1個のベクトル)の 場合と同じ dA A(t t ) A(t ) lim dt t 0 t 少しの時間Δt だけ経過した時のベクトルの変化の割合。 A (t t ) と A(t ) は一般には、方向も長さも変わる。 A (t t ) A(t ) 9 速度 動径ベクトル r 速度ベクトル dr v dt 1次元だと、 dx v dt に対して、 dA A(t t ) A(t ) lim dt t 0 t ある時間に、どのくらいの距離進むか。 例:一定の速さで動き、3秒間で 15m進んだとしたら、v=15/3=5m/s 11 速度と加速度 動径ベクトル r 速度ベクトル に対して、 dr v dt dA A(t t ) A(t ) lim dt t 0 t 加速度ベクトル 2 dv d r a 2 dt dt 速度の意味: ある時間に位置がどのくらい変化するか。 加速度の意味: ある時間に速度ベクトルがどのくらい変化するか。 問題 消しゴム(または筆記用具)を使って、 以下の運動を実演してみてください。 (1)大きな速度の運動と、小さな速度の運動。 (2)大きな加速度の運動と、小さな加速度の運動。 a) 直線運動の場合 b) 曲がる運動の場合 12 動径ベクトルの補足 動径ベクトルは、原点から物体がいる点までのベクトル。 半径の方向と長さが 変わっていくイメージ。 物体 動径(動く半径) と呼んでいる。 記号rを使う理由は、 英語でradius(半径) のため。 原点 例:野球場でボールの場所を表すのに、 ホームベースを原点にして、ボールまでのベクトルを 動径ベクトルにする。 13 速度ベクトルの補足 動径ベクトルがどう変化するか。 その瞬間の進む方向 r (t + t ) - r (t ) r (t ) r (t + t ) r (t + t ) - r (t ) v (t ) = lim t →0 t 記号vを使う理由: velocity(速度)のため。 14 加速度ベクトルの補足 曲線の場合 v(t + t ) v (t ) v(t + t ) - v(t ) v(t + t ) v(t + t ) - v(t ) a(t ) = lim t →0 t 曲がる時は内向きの加速度 v (t ) (右折する時は、右向きの加速度) 記号aを使う理由: acceleration (加速)の頭文字。 15 運動方程式 equation of motion ma F 質量 加速度 (スカラー) (ベクトル) 教科書p.11 ニュートンの運動の第2法則 とも呼ぶ。 力 (ベクトル) 力を受けると、物体は運動する。 dr v dt 2 dv d r a 2 dt dt 力と加速度は同じ方向。 しかし、力と速度は同じ方向とは限らない。 力と位置ベクトルは同じ方向とは限らない。 17 運動方程式:力により運動が起こる。 ma F 質量 mass 力 加速度 force acceleration 運動は目に見える。 教科書p.11 参考 映画Star Wars 「Use your force」 自分の力を使え。 力は目に見えない。 ニュートンさんは、運動(木からりんごが落ちる)を見て、 力の法則を発見したと言われている。 18 force 力 force 力、軍事力 動詞:強いる 英単語ミニ講座 参考書 「英単語倍増計画」 (薄井明著) 英単語ミニ講座は 試験に出ません。 仲間の単語 ・effort 努力 ・enforce 施行する、強制する。 (en=付与する。encourage:励ます) ・reinforce 強化する (re=再び、in=中に) ・comfort 慰める (com =一緒に) mass 質量 英単語ミニ講座 mass 質量、 塊 (a mass of =多量の) 大衆 (mass media=マスメディア) 仲間の単語 ・massive 巨大な ・amass 蓄積する acceleration 加速度 英単語ミニ講座 ac=adがcの前で変化 付加する。 celer (ラテン系)すばやい accelerate 加速する 参考:車のアクセルとブレーキ decelerate 減速する 運動方程式は経験則 ma F 運動方程式は、他の式から証明する式ではない。 経験則(経験や実験と合う)。 質量一定なら、加速度と力は比例。 加速度一定なら、質量と力は比例。 力が一定なら、質量と加速度は反比例 22 力の種類 ma F 力Fにはどのようなものがあるか? たとえば、 ・重力 ・摩擦力 ・電荷が電場から受ける力 ・電流が磁場から受ける力 ・分子と分子の間に働く力 ・人間の体内のタンパク質が他のタンパク質や水から受ける力 ・地震の時に、地面から受ける力。 -> 大きな力を受けると、建物が倒れたり、 水が動いて津波になる。 東北新幹線は、最初の地震波(P波)を検出して、 自動的に新幹線への電気を停止。減速した。その後にS波。 脱線や人身事故がなかった。 23 参考:ゲームクリエーターの試験 ゲーム会社の就職(ゲームクリエーター)で 力学や数学の試験がある所もあります。 力学:重力がある場での落下物を正しく表現できるか。 数学:3Dゲームを作るには、 3次元の座標変換、行列。 プログラミング言語、ゲーム作成経験も必要です。 24 運動方程式と微分方程式 ma F d 2r a 2 dt r 力 より 2 d r m 2 F dt は物体のある時間での位置を表す。 F がわかっている時、 r を求めたい。 r を求めることを、「運動を解く」と言う。 微分方程式(微分を含む式)を解く必要。 25 微分方程式を解くとは。 微分方程式: 例: 関数の微分を含む式 dy a (定数 ) dx y ax b いろいろな関数の微分を知っていれば、 微分方程式を解くことができる(場合もある。) 問題 次の微分方程式を解け。 dy (1) dx x dy 2 x (2) dx 2 d y d y 0 2 b (3) (4) dx dx 2 2 27 解答 dy x (1) dx dy x2 (2) dx 2 (3) d y 2 b dx 2 d y (4) 0 2 dx x2 y a 23 x y a 3 dy bx c dx dy c dx bx 2 y cx d 2 y cx d 28
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