筑後川水系ダム群連携事業と小倉合同庁舎整備の継続実施を了承

九州地整の平成28年度第2回事業評価監視委員会開く
筑後川水系ダム群連携事業と小倉合同庁舎整備の継続実施を了承
筑後川水系ダム群連携事業など2件を審議し、事業継続を了承した平成28年度第2回事業評価監視委員会
九州地方整備局の平成28年度第2回事業評価監視委員会(吉武哲信委員長=九州工業大
学工学研究院教授)が27日、福岡市の福岡第二合同庁舎で開かれ、
「筑後川水系ダム群連携
事業」と「小倉地方合同庁舎事業」について審議した結果、いずれも対応方針(案)どおり
「事業継続」で了承した。
「筑後川水系ダム群連携事業」については、審議の結果、九州地方整備局による「筑後川
水系ダム群連携事業」の関係地方公共団体からなる検討の場を設置。検討過程において「検
討の場」を公開するなど情報公開を行うとともに、パブリックコメントの実施や学識経験を
有する者、関係住民、関係地方公共団体の長の意見を聴くなど、同事業の検証が進められて
いる。そのうえで、総合的な評価の結果として最も有利な案は「ダム群連携案」であるとし
た点について、当委員会は、検証の進め方、検討内容にも不備がないことを確認し、対応方
針(原案)どおり、事業継続で了承した。
事業費の内訳では、
「工事費」293億3,700万円(①導水施設=導水管埋設工104
億2,800万円、トンネル工72億7,300万円、揚水機場63億4,200万円、付
帯施設11億7,600万円、②管理設備費=観測設備8億4,300万円、警報設備2,
000万円、制御設備5億8,300万円、電気設備3億8,400万円、その他4億1,
200万円、③仮設備費=工事用道路14億4,300万円、土捨場造成4億2,800万
円)
、「用地及び補償費」15億6,700万円(①用地費1億2,000万円、②補償費1
4億4,600万円)
、「間接経費」63億7,100万円(測量設計費、船舶及び機械器具
費、営繕費、宿舎費)
、
「工事諸費」30億5,600万円。
事業継続が了承された「小倉地方合同庁舎整備事業」は、総事業費が35億8,300万
円で、①施設整備費19億8,600万円、②土地占用に係る機会費用5億5,200万円、
③光熱水費2億300万円、④維持管理費(保守点検費)6億9,000万円、⑤修繕費3
億8,900万円、⑥法人税等マイナス2億3,700万円の内訳計画。平成27年度敷地
調査費及び設計費を予算化し、平成28年度に整備費が計上され、平成30年度事業完了を
予定している。