平沼選手、圧巻のオーバーテイクショーを見せる クラブマンシリーズ 決勝

86/BRZ‐008
■平沼選手、圧巻のオーバーテイクショーを見せる
毎戦、多くのエントリーで賑わう富士ラウンド。平沼貴
日曜日の決勝。予報通り朝から雨が降り続き、路面は
之、
黒岩唯一両選手が出場するクラブマンシリーズは 79
ウェット。しかも、お昼前に雨の勢いは増し、ヘビーウ
台、密山祥吾選手が出場するプロフェッショナルシリー
ェットでクラブマンシリーズの決勝(レース A)が行わ
ズは 45 台がエントリー。1 レースのスタート上限が 45
れた。クレバーな走りを見せたのが平沼選手。「進入で
台のため、クラブマンシリーズは予選上位(決勝レース
頑張らず細かくコーナーをまわることを考えた」という
A)と下位(決勝レース B)にわかれて決勝が行われた。
平沼選手は、1 周目を終えて 15 台抜き。29 位でコント
土曜日に行われた両クラスの予選。クラブマンシリー
ロールラインを通過する。すぐ目の前には黒岩選手。勢
ズの 1 組に出走した平沼選手は 2 分 10 秒 483 で 23 位、
いにのる平沼選手は黒岩選手の前に出て、さらに数台を
2 組に出走した黒岩選手は 2 分 10 秒 259 で 15 位。平沼
パス。途中コースアウトしそうになる瞬間もあったが、
選手は暴れるリアタイヤと格闘しながらも、カウンター
23 位でチェッカーを受けた(レース後、接触により 10
ステアを当て車体をコントロール。45 番グリッドを獲
秒加算のペナルティを受け最終結果は 27 位)。また黒岩
得し、黒岩選手と共に決勝レース A に出場することにな
選手は手堅く 10 周のレースをまとめ 30 位。チェッカー
った。また、プロフェッショナルシリーズの密山選手は
直後にスピンを喫し、ヒヤリとするシーンもあったが、
2 分 06 秒 858 で 25 位。クルマの仕上がりは順調で、期
無事にレースを終えている。一方、プロフェッショナル
待が高まる中でのアタックだったが、走行前のタイヤ変
シリーズの密山選手は、1 周目に追突され苦しいレース
更が影響した模様。とはいえ、チームの雰囲気は明るく、
を強いられるが、予選順位から 4 つポジションを上げ
調子が上向いていることは明らか。
21 位。次戦が楽しみな結果となった。
クラブマンシリーズ
決勝レース A:27 位
クラブマンシリーズ
決勝レース A:30 位
プロフェッショナルシリーズ
決勝:21 位
予選:1 組 23 位(45 番グリッド)
2 分 10 秒 483
(♯520 埼玉トヨペット GB 86)
予選:2 組 15 位(30 番グリッド)
2 分 10 秒 259
(♯96 Green Brave 86)
予選:25 位
2 分 06 秒 858
(♯328 埼玉トヨペット GB 86)
■とにかく止まらないし、直線
ではいたるところでハイドロプ
レーニングをおこしていたの
で、カウンターを当てる準備を
しながら走っていました。1 周目
に 15 台を抜き、黒岩さんが見え
た時、しめしめと思いました。
もともと雨のレースは嫌いじゃなく、楽しめ
て走れました。
(平沼貴之選手)
■雨量が多かったので、最後ま
で走り切り、結果を残すという
作戦にシフトしました。平沼さ
んの調子が良さそうなので先行
してもらい、ポジションをキー
プしました。チェッカー直後の
ストレートで 6 回転ぐらいまわ
ってしまいましたが、どこにも当たらず、奇
跡が起こりましたね。
(黒岩唯一選手)
■1 周目に追突されバンパーが
破損。バンパー内に空気が入り
込み、直線が伸びなくなりまし
た。きつかったですが、コーナ
ーのバランスは良く、おもしろ
いレースができました。チーム
が良いクルマをつくってくれま
したね。後半に向けてもっと良いレースがで
きると思います。
(密山祥吾選手)
【NEXT STAGE】第 6 戦
9 月 2 日・3 日
富士スピードウェイ(静岡県小山町)
※第 5 戦オートポリスは阿蘇地域を中心とする地震活動の影響により延期
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