お父さんが鎮守府に着 任しました。これより 私たちのお世話を始め ます!! 先詠む人@卒業検定がやっと終わった ︻注意事項︼ このPDFファイルは﹁ハーメルン﹂で掲載中の作品を自動的にPDF化したもので す。 小説の作者、 ﹁ハーメルン﹂の運営者に無断でPDFファイル及び作品を引用の範囲を 超える形で転載・改変・再配布・販売することを禁じます。 ︻あらすじ︼ 司令官でも提督でもなく、お父さんとして鎮守府に着任してしまった大学生。 そんな彼が娘︵主に駆逐艦娘︶たちと見続けた深海棲艦との戦いのお話。 ⋮⋮⋮って言えば聞こえはいいけど、実際は駆逐艦娘たちに﹁お父さ∼ん﹂と呼ばれ ながら鎮守府で奮闘する大学生︵子育て経験勿論ナシ︶のお話である。 某淫通さんが出てくるSSを読んでたら先詠む人の書きたい病が発生した結果書い た作品です。 続くかどうかは未定。 反響次第では続きを書くかも。 目 次 今日のお父さん︵by吹雪︶ ││ 1 ︵b y ぜ か ま し︶ お 父 さ ん と ⋮⋮⋮ ︵b y ふ み ぃ︶ お父さんと夜戦 !! 4 12 │ 今日のお父さん︵by吹雪︶ ﹁お父さ∼んおなかすいたにゃしぃ∼。﹂ 赤っぽい茶髪の特徴的な語尾で喋る少女が現在進行形で鎮守府の廊下の掃除をして いる黒髪の青年にそう言うと、 ﹁鳳翔さんが今急いでご飯作ってるからあと少し待って﹂ 青 年 は 箒 で 床 を 掃 い な が ら そ う や っ て 返 し た。そ の 返 事 を 聞 い て﹁わ か っ た に ゃ しぃ﹂と少女は食堂の方へと歩き去っていくのを見ながら青年は掃き掃除を続けてい た。 数分後、 ? つ少女が横から青年の首に抱き着いた。 ﹁はいはい。汗臭いかもしれないけどいいか ﹂ そう言いながら青年が箒を片付けてぞうきんとバケツを探していると、栗色の髪を持 ﹁お父さ∼ん抱っこして∼。﹂ 終わらせて早くシャワー浴びないと⋮﹂ ﹁よし、掃き掃除終わり。次は拭き掃除だな。鳳翔さんがご飯を作り終える前に掃除を 今日のお父さん(by吹雪) 1 ﹁いいよ∼。﹂ お父さん私も抱っこしてっぴょん ﹂ 青年は少女の要求通りに抱っこしたまま拭き掃除をあきらめてその場に胡坐をかき、 文ちゃんだけずるいぴょん !! 少女に抱き着かれた。 ﹁あ !! ﹁ちょ 前に二人は無理だって ﹂ !! ば青年が耐えられるはずがなく そうすると、いくら小学校低学年程度の体重だとはいえ二人分の体重が急に首にかかれ そ れ を 見 た 桃 色 の 髪 の 少 女 が 栗 色 の 髪 の 少 女 を 羨 ま し が っ て 青 年 の 首 に 抱 き 着 く。 ! は3人分の体重がかかることになった。 ﹂ ﹂﹂﹂ !!! ﹁お⋮⋮⋮重いぃぃぃ ﹁﹁﹁重くないもん︵ぴょん︶︵ぞ︶ !!!! 年 ジ殺す。菊月可愛い。可愛いクケケケケケケケケケケエエ ︶﹂ !!!!! 青 年 ﹁︵ハ ァ ハ ァ ⋮⋮ う ∼ ち ゃ ん か わ い い。あの野郎 殺 し た い。フ ミ ィ 可 愛 い。あの野郎 マ 青 と言いながら青年の背中に抱き着き、俗にいうおんぶの体勢へとなったことで青年に ﹁だったら父上の背中は私がもらった。﹂ L字になっている廊下の端の方でこちらをじーっと見ていた銀髪の少女が そう声を上げることになった。そんな時に栗色の少女が抱き着くところからずっと !! 2 ﹁ ﹂ ﹂ ? ﹂ ? まだ空いてるだろう。﹂ ? ﹂﹂﹂ りを振るって作ってくれた料理が冷めちゃうよ。﹂ ! ﹁﹁﹁はーい ︶︵かな︶。︶︶︶︶︶︶ ︵︵︵︵︵︵あの子たち︵文ちゃんたち︶羨ましいな∼。ご飯のときに甘えよ∼っと︵ぽい !!! と、のんきにそんなことを考えていた。 ︵あ、やべ。提督さんに今日した仕事報告しないと︶ である青年、小鳥遊佑太は 多くの艦娘たちを照らし、どこぞのロリコン提督が嫉妬で狂気に浸る中、その視線の先 緒に天井裏から、さらには先ほどまで菊月がいた廊下の角から羨ましそうに見つめる数 廊下に刺す夕焼け空の日差しが彼ら4人と、それを廊下の窓の外から、夜戦忍者と一 ! ︶ ﹁そこまでじゃないからいいよ。ほら、早く食堂に行こう。せっかく鳳翔さんが腕によ ﹁じゃあ、一応医務室に行くか ﹁多分それは違うと思うけど⋮﹂ ﹁風邪ひいちゃったぴょん ﹁あ、いや。チョット寒気が⋮﹂ ﹁お父さんどうしたの !?? ︵かも 今日のお父さん(by吹雪) 3 お父さんと⋮⋮⋮︵byふみぃ︶ ことにした。 ・ ﹁さて。何で大破なのに医務室に来ずにこっちに直接来ちゃったの ・ ・ ? 痛かったけど我慢してきた ? お風呂が入るまでの間に文ちゃんにそう尋ねてみたら ﹂ んだぁ∼。﹂ ﹁えっとねぇ∼。ふみぃここに来るまでに転んだだけだよ ﹁は ? ﹂ 俺は文ちゃんの頭を撫でながら妖精さんにお風呂をいれてくれるようにお願いする ないからさ。﹂ ﹁⋮⋮⋮とりあえずすぐにお風呂入れるから早くお風呂入りなさい。風邪引いたらいけ なぜか某ゲーム会社の青いパッケージのソフトを持ちながら大破姿で。 清掃をしていたら、文ちゃんがそういいながら入ってきた。 ある日の昼下がりにみんなの遠征などのスケジュールの合間を縫って入渠ドックの ﹁お父さんお風呂のお掃除すんだらみんなと一緒にこれやろぉ∼♪﹂ 4 かくかくしかじかうまうままるまる ﹁な、な る ほ ど ⋮⋮⋮ 提 督 さ ん に 今 度 伝 え と か な い と な ⋮⋮。痛 い の 我 慢 し て 偉 い ぞ ∼。﹂ ﹁えへへ∼。お父さん撫でる力強いよ∼。﹂ 文ちゃんが大破した理由は要点だけ話すとこういうことらしい。 文ちゃんたちは3日前から南方海域に遠征に向かっていた。そして、その遠征を大成 功で済まして鎮守府に帰る途中でその遠征メンバーで帰ったら大○闘をすることに なったらしい。 それで文ちゃんが鎮守府に帰投して直ぐにスマ○ラのパッケージを持って俺を探し 歩き始めたそうだ。︵なお、ディスクは予め菊月に渡してゲームの準備をしてもらって いるらしい︶ それで俺を探して鎮守府内を彷徨っていた文ちゃんが誰か︵姿を見ることは逆光だっ たから分からなかったそうだが︶に突き飛ばされた結果、近くに偶然積まれていた資材 の中に突っ込む形になったせいで大破したらしい。 その話を聞いて俺は取り合えず提督さんにそんなことがあったことを他の子達に合 流するまえに真っ先に伝えることにした。 ﹁ゆうたさん。じゅんびできたのでふみつきさんをこちらに。﹂ お父さんと………(byふみぃ) 5 そこまで話を聞いて考えたところで妖精さんが入渠ドックの準備ができたことを伝 えに来たから ﹁はいはい。わかったから一旦離してな。﹂ いてきた。 ろう遊技室に向かっていたら文ちゃんがドライヤー片手にこちらに走ってきて飛び付 提督さんにさっき文ちゃんから聞いたことを話してから恐らく他の子達が居るであ ﹁お父さん髪乾かして∼♪﹂ 数分後、 女が隠れて見ていたのに俺は気づいていなかった⋮⋮⋮ そうぼやく俺の姿を、指令棟とドックを繋ぐ廊下の端から犬耳っぽい形の髪をした少 ﹁はぁ∼。慕われるのは良いんだけど女の子が怪我してるの見るのは慣れねぇよ⋮⋮。﹂ 手を添えて摘まんだ。 こちらに笑顔で手を振ってドックに入っていく文ちゃんを見送ってから俺は眉間に ﹁は∼い。﹂ できるからさ。﹂ ﹁ほら、行っといで。妖精さんにバケツ使って良いって伝えておくから直ぐに皆と合流 6 俺はしがみついている文ちゃんを一旦剥がして、手を繋いで洗面台のある方へ歩き出 した。 ﹂ ブフォーと若干間抜けな音を流しながら動くドライヤーを使って温風を文ちゃんの 髪を櫛ですいていると、 ﹁あ、居た。﹂ ﹁皆待ってるわよこのクソ親父 漣以外の七駆のメンバーが洗面所に駆け込んできた。 ﹁曙ちゃんクソって言っちゃダメだよ⋮⋮。﹂ ! ﹂ !! ﹁お父さ∼ん早く行こぉ∼♪﹂ 七駆の三人娘が言い争いを始めた時点で俺は ﹁曙ちゃんダメだって⋮⋮。﹂ ﹁煩いわよ朧 ﹁もういっそのこと素直になりなよ。﹂ ﹁うっ⋮⋮。﹂ 行っといで。後曙。俺はお前にクソって呼ばれる筋はねぇよ。﹂ ﹁ん ∼。あ と 少 し 待 っ と け っ ⋮⋮ て ⋮⋮。お し。片 付 け は 俺 が し と く か ら 先 に 遊 技 室 お父さんと………(byふみぃ) 7 そう言って袖を引っ張る文ちゃんをつれて洗面台からでて遊技室に向かっていた。 ﹁父上 お待ちしてました ﹂ !! と言って菊月が俺の上に座った。 ﹁なら私はここだな。﹂ に座ると 文ちゃんがそう言いながらコントローラーを選んで座り、俺もそれにならってその隣 ﹁わり、待たせたな。﹂ ﹁お待たせぇ∼。﹂ ローラーとかの準備をした上で菊月たちが待っていた。 俺が遊技室に入るとテレビとゲームハードの電源を入れてソフトを起動し、コント !! ことに熱くなっていた二人は気づいていなかった。 潮のその呟きが数分後に流れるまで洗面台から俺が文ちゃんを連れて居なくなった ﹁あ。お父さん先行っちゃった⋮⋮。﹂ 8 ﹁あ∼ 菊月ちゃんだけずるいっぽい ﹂ !! 文ちゃんはよく拐われるお姫様で夕立は雷を放つネズミだった。 俺は青いハリネズミで菊月は半龍半人の女の子。 そして、キャラクターを皆選び出した。 た。 ⋮⋮⋮結局、ゲームに勝った人が俺の膝の上に座ると言うことで勝手に話が決まっ と、菊月がドヤ顔を見せるものだからゲームをする前に場が荒れることになった。 ﹁フフン。﹂ その様子を見て遠征メンバーだった夕立が抗議すると !! 2 × ・フィールドランダム決定 ・アイテム無し ・ストック ︽ゲームの設定︾ 俺はそう言ってスタートボタンを押した。 ﹁よし、皆選んだから始めるよ。﹂ お父さんと………(byふみぃ) 9 10 ・全フィールド戦場化 Lordling⋮⋮⋮⋮ ﹂ ﹂ ! ﹂ ﹁いや、俺の意思は ﹁絶対勝つもん !! !! 3 ﹁負けないっぽい 2 ! ﹁ここは譲らん 1 ! go ﹂ ? ! 各々の思いを胸に戦いが始まった⋮⋮ !! ﹁負けたっぽい∼。﹂ ﹁まさか、負けるとは⋮⋮⋮﹂ ﹁ほわぁ∼。お父さんすご∼い。﹂ 結果は俺が全員落としてぼろ勝ちだった。 ﹁ナハハ⋮⋮﹂ ﹂ つい本気を出してしまい、反省しなきゃと思った俺が苦笑いしていると と、呑気に笑いながら答えたのだった。 ﹂ ﹁私たちを置いてくとはどういう了見よこのクソ親父 ﹁説明を要求する。﹂ ﹂ そんな3人に対して俺は 七駆の子達が遊技室に駆け込んできた。 ? ﹁まぁまぁ、落ち着けって。お前らも一戦やるか ? ﹁話してくれますよね お父さんと………(byふみぃ) 11 ! ﹂ お父さんと夜戦 ﹁遅すぎだぜぇ∼ ︵byぜかまし︶ !! れ ﹁私は遅くないもん ﹂ ネズミのアピールは今相手してる彼女にとって効果覿面だからで⋮⋮⋮ だけど何でそんなデメリットを背負ってまでアピールしてるのかというと、このハリ もする。 デメリットもあって、一対一でやっているときは極力使わない方がいいと言われてたり タ イ マ ン ただ、アピール中はアピールが終わるか攻撃を受けるまで操作が利かなくなるという もある。 上のモーションはアピールと呼ばれる行為で、場合によっては煽り等に使われること こ る。 大○闘中の画面の向こうで青いハリネズミが足をグルグルさせながらそう言ってい ! ○ パ 俺はバニーみたいな飾りを頭につけた少女の頭を撫でながらそう言った。 ﹁いや遅い方じゃん、ワニガメ。﹂ ク と、予想通り顔を膨らませながら怒り出した。 !! 12 画面の向こうではハリネズミが駆け抜けてからポーズを決める姿が写っている。 その画面が示すのは俺が勝利したということだった。 お父さんに勝って私が一番だって証明するんだもん ﹂ ﹁ほい、これで30勝目な。もう時間も遅いから早く自分の部屋行って寝ーや。﹂ ﹁い∼や∼だ∼ !! そのあとハードを操作してディスクを出した。 れたところに置いていたゲームパッドを操作してゲームそのものを終了。 俺は島風が寝っ転がって手足をバタバタさせるのを見てため息をついたあと、少し離 ﹁はぁ∼。皆が起きちゃいけんから騒いだらいかんよ。﹂ ! そう言ってテレビの電源を消してから島風をお姫様だっこして立ち上がったのだっ ﹁しゃーない。部屋まで送るか⋮⋮。﹂ 島風のきれいな金髪を手で鋤きながらそう言うと、俺は ﹁まぁ、いつも8時に寝てるのに10時まで起きてりゃこうもなるか⋮⋮。﹂ 息を立てていた。 片付けのための一連の作業をしながら島風を嗜めつつ、振り返ると島風は健やかな寝 ﹁スゥ⋮⋮⋮スゥ⋮⋮⋮。﹂ ん。﹂ ﹁今何時だと思ってんだよ。これでも譲歩したんだから諦めr⋮⋮⋮⋮って寝てんじゃ お父さんと夜戦!!(byぜかまし) 13 た。 そもそも、なんで俺が島風と大○闘していたかというと、俺が8時を過ぎた辺りにた 部屋に帰ろうとしなかったのかわかった気がした。 何となく⋮⋮本当に何となくだが、なんで今日に限って島風が8時を過ぎても自分の ﹁やっぱ姉妹艦も居ないし、一人ぼっちは寂しいんか⋮⋮。﹂ の方へ、雪風は北方海域の方に遠征に出ていた。 島風の同部屋なのは天津風と時津風と雪風の3人だが天津風と時津風はオリョール ﹁あ、そっか。今あまつんもとっきーも雪風も遠征だったわ。﹂ 出した。 だが、部屋に入ってみるとそこには誰もいなかった。それを見て俺はあることを思い 思っていた。 遊技室を出た俺は島風の部屋までお姫様だっこで送って、同じ部屋の誰かに託そうと ﹁ハハ⋮⋮夢の中でも追っかけっこかなんかしてんのかな。﹂ ﹁スゥ⋮⋮⋮私が⋮⋮⋮いっちばーん。ムニュ⋮⋮。﹂ 14 またま遊技室の前を通りかかったら島風が一人兎のぬいぐるみを持って座っていたの ﹄ を見かけたからだった。 どうした島風 ︵以下回想︶ ﹃お ? のせいで気になったんだと思う。 俺の回りで昔からこんな感じになる子は、何か抱えていることが多かったから多分そ 少しその様子が気になったから俺は島風の横に座った。 ﹃な∼に思い詰めた顔してんだよ。﹄ 島風は一瞬俺の顔を見て何やらバツが悪そうに顔を下へと向けた。 ﹃あ、お父さん⋮⋮。﹄ ? るだろ ﹄ ﹃うし、やるぞ。やり方は何度か駆逐艦の皆で大会やったときに参加してたから知って そしてその流れでハードに繋いだG○コントローラーを島風の目の前に置いた。 を入れた。 俺はテレビの横にいつも置いてるゲームハードの電源を入れてスマ○ラのディスク ﹃ふぅ⋮︵絶対何かあったろこれ︶。﹄ ﹃何でもないし。﹄ お父さんと夜戦!!(byぜかまし) 15 ? ﹃⋮⋮うん。﹄ ∼。﹄ ﹄ ﹄ ﹃⋮⋮⋮︵これは重症か ﹃ ﹃それでいいのか ﹄ ︶そんな覇気の無いままプレイしたら俺が一番とっちゃうぞ ﹃⋮⋮⋮⋮私が一番じゃなきゃやだもん ﹄ !! ﹄ !? ﹄ !! ﹄ !! と画面を俺同様に注視し始めたのだった。 ﹃ま⋮⋮負けないんだらね そう言って島風はボンっと言う音を立てたかのように頭から湯気を出しながら ﹃お⋮⋮お姫様 と宣言してからゲームを起動させた。 ﹃オーライお姫様。さ∼て、蹂躙するとすっか とコントローラーを握って画面の方を向いた。それを見て俺はニヤリと笑ってから ﹃早くやろ って笑いながら言うと、島風は顔を真っ赤にして ﹃いつもの島風に戻ったな。﹄ 俺が煽ったことで、いつもの調子に戻った島風の頭に手を置いて俺は !! ? !? ? 16 ︵回想終了︶ ﹁さて、じゃあベッドに寝かしておいとま⋮⋮⋮できねぇなこりゃ。﹂ 抱っこしていた島風をベッドに寝かせて、その場を離れようとした俺だったけど、そ の手を寝ている島風が掴んで離さなかった。 俺は苦笑してから歌いつつ掴まれて無い方の手で島風の頭を撫でていたが、 ﹁ね∼んね∼んころ∼り∼♪﹂ ﹁ふぁ∼⋮⋮俺も眠⋮⋮い。ヤバ⋮⋮⋮⋮⋮⋮スゥ⋮⋮⋮﹂ 気づかぬうちに俺も眠ってしまったのだった。 ﹂ !? なんでお父さんがここに居るの !? 分が何をしたのか気付いた。 何かに長い間掴まれていたかのような皴がついているお父さんの右袖を見て私は自 ﹁あ⋮⋮⋮そっか。私掴んだままで⋮﹂ したけど 遊技室で寝ちゃった私が目を覚ましたらすぐ近くにお父さんの顔があってびっくり ﹁ん⋮⋮⋮お、おぅ お父さんと夜戦!!(byぜかまし) 17 ﹁でも、お父さんの寝顔初めて見たなぁ∼♪﹂ ちょっと自分自身に嫌悪感を覚えたけど、それもお父さんの寝顔を見て一瞬で吹き飛 んだ。 優しい表情のお父さんの寝顔は少し童顔と前にお父さん自信が言っていたように幼 い。 ﹁大好きだよお父さん♪﹂ 私は我慢できなくてお父さんのほっぺにちゅ⋮⋮チューをした。 どうしよう自分でしたことなのに恥ずかしいよぉ∼。 ﹂ それで顔を真っ赤にしながらふとドアの方を見たら 葉 ︵声にならない悲鳴︶﹂ !? ﹁止めて 消してぇー ﹂ !! !! ﹁新聞屋は捕まりませんよ∼。﹂ ﹁追いかけっこなら負けないんだからぁー ﹂ 私は慌ててベッドから跳ね起きて青葉さんを追いかけ始めた。 !! ﹁これで佑太さんにアプローチする子が増えますねぇ∼。それでは∼♪﹂ ﹁ーーーー いい笑顔のパパラッチが居た。 青 ﹁青葉、撮っちゃいました !! 18 結局、その騒ぎを聞いて駆けつけた皆の手によって青葉さんは捕まったけど、代わり に青葉さんが撮った写真が !! ﹂ 皆に公開されちゃって、今度は私が ﹂ ﹁抜け駆けとか許さないわよ ﹁島風ちゃん酷いっぽい ﹁待てぇ∼。﹂ ﹂ !! !! になっちゃいました⋮⋮⋮。 朝御飯ができたってお父さんが私たちを探しに来るまでずっと追いかけられること ﹁もうやだぁーー お父さんと夜戦!!(byぜかまし) 19
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