学校だより ふうしゃ 平成27年9月17日 アムステルダム日本人学校 No 19 http://www.jsa.nl/ 2学期の教育活動が佳境に入ります 校長 尾後貫 智 本日、第3回PTA執行部委員会が行なわれました。その際、挨拶させていただきまし たことをお伝えします。 『今年度もまもなく折り返し点を迎えますが、PTAではそれぞれの委員会で計画的に活 動を進めてくださっていることと思います。 まず執行部役員の皆様は、1学期の運動会に引き続き、今学期は学習発表会のお手伝い でご協力いただけるとのこと、ありがとうございます。イベント委員の皆様は11月20 日のハープコンサートに向けての準備、広報委員の皆様は、HPのオランダ生活情報の更 新、またバス委員(地区委員)の皆様は先日の避難訓練の際の立ち会い、添乗、並びに日 ごろのスムーズなバス運営への協力等ありがとうございます。クラス委員の皆様は日ごろ より担任を陰で支えてくださり、感謝申し上げます。 その他にも、1年生保護者による6月のカレー給食、また2年生保護者による豚汁給食 なども子どもたちに大好評でした。また卒業学年ではアルバム作成や卒業に向けての準備 が進められていると聞いています。 PTAの活動は、学校を船にたとえるなら、何枚かある大事なスクリューの一枚であると 私は認識しています。ふだんは表面には見えませんが、着実にしかも力強く学校という船 を前に進め、推進しているものです。したがいまして、PTAの皆様には、その誇りと自 覚を持っていただき、これから後半もみなさまで協力して子どもたちのために楽しく活動 を推進していただけたらと思います。 話は変わりますが、先日学校だより17号で本校のいじめ防止対策基本方針を作成し、 HPにアップしたことをお伝えしました。お読みいただいたとおり、いじめは人間として 発達段階の子どもたちが集団生活をしている限り、どのクラスで起こってもおかしくない という認識で子どもたちを指導していきたいと思います。子どもから家庭で何かサインが 出されましたら、迷うことなく担任へ連絡していただき、家庭と連携していきたいと思い ますので、ご協力をよろしくお願いします。 これから、2学期の教育活動もいよいよ佳境に入ってきます。教育活動を実施するに当 たり、各学年ごとに色々保護者の皆様にご協力いただくことがあるかと思いますが、どう ぞよろしくお願いします。』 その後、本校の教育活動の一つである中学部の職場体験での子どもたちの様子をスライ ドショーでご覧いただきました。 ちょっといい話 建設業は、よく3Kの職場だと言われます。人から嫌がられる仕事ですが、もちろん、そこで働 く人たちは「生きがい」 「やりがい」を持って働いています。「いい話」を共有することで、一 層、建設の仕事に誇りがもてるようになるとの願いからいい話を集めていらっしゃる方のエピソ ードからです。是非お父さんに読んでいただきたい内容です。 「娘さんの就活」 ある職人さんの話です。その職人さん あまり娘と向き合えなかったその職人さ は、当時建築ラッシュだった駅前のオフィ んは、わが娘を感慨深く見つめていると、 スビルで、来る日も来る日も工事をしてい 娘は続けてこう言いました。 ました。休日も、その仕事のたいへんさか 「○○って会社のオフィスビル、お父さん ら疲れてしまい、家族をどこかに連れて行 が工事して建てたんでしょ? 他の会社と ったりすることもできません。それでも、 迷ったけど、やっぱりお父さんが建てた建 自分の仕事で街が活性化する、人が幸せに 物の中で働くのって守られてる気がしてね なる、と思い、懸命に仕事を続けました。 ……」 その職人さんは、自分が携(たずさ)わ 照れくさそうに話す娘に、職人さんは、 った建物はいろんな人が協力し合い、でき ただただうなずいて言葉が返せなかったと 上がるものだと思っていたのと、また、そ 言っていましたが、少し誇らしげにも見え れは自分の作品でもあり、子どものように ました。 愛情のあるものだとも話していました。 「建設業で本当にあった心温まる物語」 ただ、建物に対し子どものように愛情を 注ぐ一方で、 自分の家族に愛情をうまく より 子どもたちには、自分の親が働く姿はど 表現できない自分自身にいら立ちを感じて のように映っているのでしょうか。いずれ いました。それから十数年。娘も大きくな にしても、自分の仕事に誇りを持って取り り、就職活動をしているときに、その職人 組む姿が子どもたちへの無言の励ましにな さんは聞きました。「就職活動はどう っていることがこの文章を読んでよくわか だ?」 娘は 「○○に決まったよ、お父さ りました。 ん」 と答えました。
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