4年1組 「とび箱運動」授業記録 第1・2時 9月15・18日(火・金) 学習活動と支援 子ども達の様相 1 学習の見通しをもつ。 〇 学習のねらいと学習のすすめ方を知る。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 ○ 「全員で開脚跳びと台上前転をマスターする」を合 言葉に、共通のめあてをもって学習に取り組もうと する姿が見られた。 2 学習の準備をする。 ○ 場作りをする。 〇 準備運動をする。 ・感覚づくり運動 ・サーキット 〇 本時のめあてを確認する。 ● 準備運動では“ねこちゃん体操”なるものを準備し 感覚づくりを目指したが、慣れない動きに戸惑う子ど もが多く見られた。 ○ サーキットでは、楽しんで基礎の動きに取り組む子 どもの姿が多く見られた。 3 財産調べをする。 ※ 準備を同じくしたグループで財産調べをする。 【切り返し系】 ◎開脚跳び ○大きな開脚跳び ・下向き横跳び ・かかえこみ跳び 【回転系】 ◎台上前転 ○大きな台上前転 ・首はね跳び ・頭はね跳び ○ 着地を意識しながら財産調べに取り組む姿が見られ た。 ○ グループ内で、「あと少しだね」「おしかったよ」な ど、励まし合う姿が見られた。 ● 開脚跳び・台上前転については、細部にわたり紹介 できたので技のイメージが湧いていたが、その他の技 (特に仰向け跳び)は完成のイメージができていない ようだった。 ※ 判断基準については,めあて確認の際に伝えるとと もに学習ノートに記入しておく。 4 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き,チャレンジす る技を決定する。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を明 確にしておく。 5 後片付けをする。 ○ 開脚跳び・台上前転のうち、着地までしっかりでき ていないほうを次時の“チャレンジ”にするという目 標を立てることができた。 ○ 協力してきれいに片づけていた。 成果(○)課題(●) ○ “着地でピタッと止まる”という明確な基準があったため、自分たちでもできたかどうかが分かりやすかった。 ○ サーキットで開脚跳び・台上前転・抱え込み跳びにつながる動きを取り入れ、積極的に取り組む子どもの姿が 見られた。 ● “ねこちゃん体操”についてはリズムが取りづらく、動きも焦点化されていないため、改善の余地がある。 ● 準備するときのマット・跳び箱の位置がしっかりと定まっていなかったので、基準となる線を決めて毎回同じ 位置に準備できるようにする。 抽出児の様子 A児 進んで財産調べに取り組むことができていた。 C児 友だちと関わり合う姿は見られなかったが、開脚跳びを繰り返し練習する姿が見られた。 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第3時 学習活動と支援 9月24日(木) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 ○ スキルアップとチャレンジの活動内容が分かり、意 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 欲的に取り組もうとしていた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 2 学習の準備をする。 ○ サーキットで汗を流す子どもが多くいた。 〇 準備運動をする。 ● サーキットでマットがずれることがあり、元の位置 ・感覚づくり運動 に戻すための“待ちの時間”ができてしまう子どもが ・サーキット いた。 〇 本時のめあてを確認する。 3 スキルアップの活動を行う。 ○ グループを確認し,場づくりをする。 ○ 踏み切り・着手・着地を意識しながら練習していた。 【予想される課題】 ・助走の仕方 ○ タブレットを活用し、動きを撮り合う姿が見られた。 ・踏切の位置 ・着手の位置 ● ポイントを言葉でうまく伝えることができず、ただ ・空中姿勢,目線 動きを見合う子どもも多くいた。 ・着地の仕方 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ● 技のポイントボードに書き込む子もあまりおらず、 ことができるようにする。 ※ ポイントを意識した子どももあまり見られなかった。 技別にグルーピングし,タブレットで撮影しなが ら客観的に自分の動きを見ることができるようにす る。 4 チャレンジの活動を行う。 ● スキルアップの時間を多くとったため、活発な活動 には至らなかった。 5 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を 明確にしておく。 ○ ○ 友だちに課題を教えてもらうことで、次時の練習内 容に見通しを持つことができた。 ● チャレンジにおける成果や課題が見えにくかった。 後片付けをする。 成果(○)課題(●) ○ 「ドン・パン・ピタ」の合言葉を設定することで、踏み切り・着手・着地を意識しながら練習に取り組むこと ができた。 ○ タブレットの撮影により、自分の課題をペアとともに確認することができた。 ● 感覚づくり運動・サーキットに時間をかけすぎていたので、動きを精選したり時間を短めに設定したりする。 ● ペアによっては交流がうまくいっていないところもあったので、技術だけでなく人間関係ももう少し視野に入 れながらグルーピングする必要がある。 抽出児の様子 A児 ペアの友だちの動きを積極的にタブレットで撮り、見合っていた。 C児 動画を見合ってはいたが、話し合いに発展することはなかった。 (再グルーピングの必要有り) 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第4時 学習活動と支援 9月28日(月) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 ○ 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 ポイントを見つける際の視点を理解した様子が見 られた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 2 学習の準備をする。 ○ 楽しみながら感覚づくり運動を行っていた。 〇 準備運動をする。 ○ サーキットで、ステージから降りる際に「ピタ!」 ・感覚づくり運動 と声を出し、静止した着地ができた。 ・サーキット 〇 本時のめあてを確認する。 3 スキルアップの活動を行う。 ○ 開脚跳びのポイントに気づく子どもが多く、付箋に ○ グループを確認し,場づくりをする。 書きこむ様子が見られた。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ ○ 開脚跳びをマスターできたペアは、大きな開脚跳び に発展していった。 技別にグルーピングし,タブレットで撮影しなが ら客観的に自分の動きを見ることができるようにす ● タブレットの調子がよくないところがあり、そのた めに活動時間が短くなってしまったペアがあった。 る。 4 チャレンジの活動を行う。 ○ グループを確認し,場づくりをする。 ○ 台上前転においては、自らステージを使い、工夫し ※ スモールステップでの場や練習方法を紹介する。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ て練習する子どもが出てきた。 ○ チャレンジの時間になっても、スキルアップの時に ペアになった友だちに教える姿が見られた。 挑戦する技ごとにグルーピングする。 ● タブレットを使い撮影し合う姿は、あまり見られな かった。 5 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ○ 具体的なポイントを書きこむ姿が見られた。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を ● スキルアップでは自分のことではなく、ペアの友だ 明確にしておく。 ○ 後片付けをする。 ちについて書くので、教える側にとってあまり有用感 がなかった。 成果(○)課題(●) ○ 技のポイントを「手・足・目線・全体」に絞り、付箋紙も色分けすることによって意識できるようになった。 ○ 感覚づくり運動を3つに絞ったことで、短時間で効果的に進めることができた。 ○ 場を工夫して練習していた子どもを紹介したことで、それぞれの場でも工夫しようとする姿が見られた。 ● ペアの友だちについて、お互いにあまり“相手意識”がなかった。学習ノートを交換し、スキルアップの欄は お互いに書き合うようにする。 抽出児の様子 A児 チャレンジでは、同じ技に挑戦する友だちとパソコンで技のポイントを一緒に確認していた。 C児 チャレンジでは、黙々と一人で練習する姿が見られた。 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第5時 学習活動と支援 10月2日(金) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 ○ ポイントを見つける際の視点を確認できた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 ○ 2 学習の準備をする。 楽しみながら感覚づくり運動を行っていた。特にか えるの足うちは、腰を高く上げて2回以上足をたたく 〇 準備運動をする。 子どもが増えてきた。 ・感覚づくり運動 ○ ・サーキット サーキットで、ステージから降りる際に「ピタ!」 と声を出し、静止した着地ができた。 〇 本時のめあてを確認する。 3 スキルアップの活動を行う。 ○ 大きな開脚跳びや大きな台上前転に移行するペアが ○ グループを確認し,場づくりをする。 見られた。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ○ ことができるようにする。 ※ タブレットだけでなく技のポイントボードを見て 確認するペアもいた。 技別にグルーピングし,タブレットで撮影しなが ら客観的に自分の動きを見ることができるようにす る。 ○ 台上前転ができるようになった子に試技をしても らい成功させると、大きな拍手が起こっていた。 ○ 学習ノートを交換し書き合うときに、いつも以上に 詳しく書きこもうとする姿が見られた。 4 チャレンジの活動を行う。 ○ 開脚跳びができない女子に、男子が積極的に関わり ○ グループを確認し,場づくりをする。 合い、1段だけの跳び箱を準備するなど場を工夫しな ※ スモールステップでの場や練習方法を紹介する。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ がら教えていた。 ● 難易度が高い技に挑戦していた児童が少し行き詰っ 挑戦する技ごとにグルーピングする。 ていた。 5 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を ● 工夫して用具を出した場の片づけが曖昧になった。 (距離調節版が片付けられていないなど) 明確にしておく。 ○ 後片付けをする。 成果(○)課題(●) ○ 学習ノートをペアで交換して書き合うことによって、相手意識を持ちながら関わり合う姿が見られた。また、 技のポイントを分かりやすい言葉で表したり、教わったことを意識して練習したりする姿が見られた。 ○ ペアの枠を超えて教える姿が見られた。 ● チャレンジで技の種類が多様になってきたため、場によっては活動量が停滞してしまうところがあった。場の 組み換えが必要。 抽出児の様子 A児 チャレンジの時間でも友だちと教え合う姿が見られた。 C児 スキルアップで開脚跳びが完全にできるようになった。 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第6時 学習活動と支援 10月6日(火) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 ○ ポイントを見つける際の視点を確認できた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 2 学習の準備をする。 ○ 〇 準備運動をする。 もくもくと感覚づくりやサーキットに取り組んで いた。 ・感覚づくり運動 ・サーキット 〇 本時のめあてを確認する。 3 スキルアップの活動を行う。 ○ ただ言葉だけで教えるのではなく、実際に自分で試 ○ グループを確認し,場づくりをする。 技したり、それを動画に撮ったりして、相手に分かり ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う やすく伝えようとする子どももいた。 ことができるようにする。 ※ ● 技別にグルーピングし,タブレットで撮影しなが ら客観的に自分の動きを見ることができるようにす る。 をすればいいか困っている子どももいた。 ○ 場の工夫を教えてもらったペアがそれをもとに練習 し、技ができるようになった。 4 チャレンジの活動を行う。 ○ 同じグループの友だちとパソコンで技のポイントや ○ グループを確認し,場づくりをする。 お互いの課題を確認し合いながら練習する姿が見ら ※ スモールステップでの場や練習方法を紹介する。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ なかなか技ができない友だちに、どんなアドバイス れた。 ● スキルアップで基本の技ができるようになった子ど もが予定ではチャレンジでもその技にしていたため、 挑戦する技ごとにグルーピングする。 繰り返し練習する時間となった。 ● 技のポイントを確認するパソコンが少なかったため 5 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を 明確にしておく。 ○ に、挑戦する技によっては見ないグループもあった。 ○ 新しく技ができるようになった友だちを称賛する姿 が見られた。 後片付けをする。 成果(○)課題(●) ○ タブレットをもとに、より具体的に教える姿が見られた。 ○ チャレンジで技ができるようになった子どもが同じグループの友だちに教えるなど、自然と関わり合いが発生 するようになった。 ● 首はね跳びや頭はね跳びなど難易度の高い技については、間を広くとるなど、もう少し安全面を重視した場づ くりが必要。 ● チャレンジで、新しい技に取り組むグループがいたため、その技のポイントをしっかり理解させた上で練習さ せる必要があった。 抽出児の様子 A児 スキルアップで自分の試技を動画に撮り、ペアの相手に見せながら教えていた。 C児 タブレットで撮影してもらい、動きを確認しながら練習をしていた。 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第7時 学習活動と支援 10月7日(火) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 ○ 技のポイントを見る視点が明確になってきた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 2 学習の準備をする。 ○ サーキットでは、ステージを使った場で、自然と自 〇 準備運動をする。 分が挑戦する技につながる練習ができていた。 ・感覚づくり運動 ・サーキット 〇 本時のめあてを確認する。 3 スキルアップの活動を行う。 ○ 全員が開脚跳びを達成したため、全員で喜ぶ姿が見 ○ グループを確認し,場づくりをする。 られた。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ ● 学級全体の技能が上がってきたため、スキルアップ 技別にグルーピングし,タブレットで撮影しなが の時間に活動量が停滞するグループもあった。 ら客観的に自分の動きを見ることができるようにす る。 4 チャレンジの活動を行う。 ○ 難易度が高い技のグループも習得してきた子どもが ○ グループを確認し,場づくりをする。 増えてきたため、チャレンジの時間にも教え合う姿が ※ スモールステップでの場や練習方法を紹介する。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 ※ 多く見られた。 ○ 技ができない友だちに「ここで練習するといいよ」 挑戦する技ごとにグルーピングする。 と声をかける姿も見られた。 5 学習を振り返り,次時の学習の見通しを持つ。 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ※ 教えることができる技と,自分が挑戦したい技を 明確にしておく。 ○ 後片付けをする。 成果(○)課題(●) ○ 全員が開脚跳びを習得した。ペアを変えずにずっと教えていた子も喜んでいた。 ○ スキルアップでの関わり合いが、チャレンジでも生かされる姿が見られた。 ● スキルアップはほとんどの児童が基本の技を習得したために、活動が停滞するところがあった。 抽出児の様子 A児 頭はね跳びや首はね跳びも完全に習得し、友だちに教える姿が見られた。 C児 チャレンジで友だちとタブレットで撮影しながら練習し、台上前転もマスターした。 4年1組 「とび箱運動」授業記録 第8時 学習活動と支援 10月9日(金) 子ども達の様相 1 前時の学習を振り返る。 〇 学習のねらいと学習の進め方を確認する。 ○ ポイントボードに貼られた付箋紙を見ていた。 〇 安全の約束と場のつくり方を確認する。 2 学習の準備をする。 ○ リズムよくサーキットに取り組んでいた。 〇 準備運動をする。 ・感覚づくり運動 ● 慣れからかスピードを重視するようになり、着地に ・サーキット 乱れが見られた。 〇 本時のめあてを確認する。 3 チャレンジの活動を行う。 ○ グループを確認し,場づくりをする。 ○ 自分が挑戦したい技に意欲的に取り組む姿が見られ ※ スモールステップでの場や練習方法を紹介する。 ※ 技のポイントボードを掲示し,具体的に教え合う ことができるようにする。 た。 ○ 同じ技に取り組む友だち同士で「こうするといいよ」 ※ 挑戦する技ごとにグルーピングする。 という声をかけ合う姿が見られた。 ※ パソコンで技のポイントを見ることができるよう にする。 4 学習を振り返り,単元のまとめをする。 ○ どの子も1つ以上新しく技ができるようになり、満 ○ 学習ノートに活動の振り返りを書き交流する。 ※ 教えることができた技と,学習を通してできるよ うになった技を記録する。 ○ 後片付けをする。 足していた。 ● 台上前転をマスターできなかった子どもにとって、 共通の目当てが達成できなかったという悔しさが残 った。 成果(○)課題(●) ○ 1時間全てチャレンジの時間にしたため、今まで挑戦していなかった技に挑戦し、多様な技ができるようにな った。 ○ 同じ技に取り組む友だち同士で、自然の関わり合いが発生していた。 ○ どの技に対しても、踏み切り・着手・着地を意識しながら技に取り組む姿が見られた。 ● 新しい技に取り組んだ子どもにとっては、練習の時間が足りないように感じた。 ● タブレットを用いる子どもはほとんどおらず、客観的に自分の動きを見る姿があまり見られなかった。 抽出児の様子 A児 今まで挑戦していなかった技(横跳び・抱え込み跳びなど)にも取り組み、すべての技ができるよ うになった。また、友だちにポイントを教える姿が見られた。 C児 台上前転ができない友だちに、練習の場を紹介して一緒に練習する姿が見られた。
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