インド:CIL 競売での販売が貢献 2016 年 6 月 9 日掲載 5 月 31 日付けの地元報道によると、石炭公社(CIL)は、貯炭増と需要減に直面しているが、ネット競売 が貢献している。 CIL は、ネット競売の取引量増にて、2015/2016 会計年度で 373 百万 USD の売り上げ増であった。 2015/2016 会計年度、ネット競売にて 58 百万トンを販売(2014/2015 会計年度比 11%増)。ネット競売炭価 は、平均で、電力会社との石炭供給契約にある届出炭価より 33%高い。2016/2017 会計年度には、需要減 と生産増に対し、収益維持のため、ネット競売で 120 百万トンを販売する予定。 燃料供給契約を有する電力会社は、 CIL に対して、 より有利なネット競売取引に販売先を転換する前に、 まずは、燃料供給契約量を守るべきと主張する。一方、CIL はネット競売の取引量増は、現在の長期契約 者への供給量に影響は与えないと説明。その理由は、炭鉱の生産量は長期契約量より多く、また、電力会 社からの需要はかなり小さいとした。 CIL は、競売での高価格に支えられて、産業界に向けて、特別ネット競売に乗り出し、まずは、鉄鋼業 界での海綿鉄製造社を相手とする。第一段階では、海綿鉄製造社に 2 百万トンを提供予定。第二段階では、 鉄、鉄鋼、セメント業界へ 28 百万トンを提供予定。この業界の最終製品価格には、政府の価格制度がない。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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