インド:ストライキでの CIL と請負労働者

インド:ストライキでの CIL と請負労働者
2016 年 9 月 1 日掲載
8 月 24 日付けの地元報道によると、石炭公社(CIL)は、4 労働組合が予定する終日ストライキ(9 月 2 日)
にもかかわらず、生産・運輸に従事する契約労働力により、生産損失はないと思われる。
また、CIL は、大量の貯炭、インド人民党(Bharatiya Janata Party)と関係する労働組合(Bharatiya
Mazdoor Sangh : 9 月 2 日のストライキに不参加)の存在もあり、操業を一時休止できる。
CIL は、従前より生産操業を外注化しており、直接の労働者 32.6 万人に対して、過去 3 年間で外注・請
負労働者は 6.5 万人と急増。請負労働者の大部分は、露天掘り炭鉱で石炭採掘、剥土除去に従事している。
CIL の労働組合によると、2015-2016 年度の生産量 536.51 百万トンのうち 55%は、請負労働者にて生産
され、この比率は、2016-2017 年度は少なくとも 58%に増加する。労働組合は、CIL の生産部門に従事す
る CIL 従業員は 18%だと訴えた。請負労働者は、どの労働組合にも加入していない。
CIL 幹部は、鉄道労働者がストライキに参加すると、石炭積込みに影響が出るとしたが、その他は、心
配ないとした。
(石炭開発部 辻
誠)
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