法定最低賃金の引き上げ→物価低迷懸念の後退に期待(PDF/369KB)

情報提供資料
オーストラリアの投資環境
2016年6月9日
法定最低賃金の引き上げ→物価低迷懸念の後退に期待
オーストラリアの公正労働委員会は、2016年7月1日から法定最低賃金を、現行の時給17.29豪ド
ルから17.70豪ドル(+2.4%)に引き上げることを決定しました。
1豪ドル=80円で換算すると、時給1,383円から1,416円になります。現在、日本の最低賃金の全
国加重平均値は時給798円のため、日豪の差額の大きさに驚きを感じる方もいるかと思います。
マクドナルドのビッグマックは世界各国で販売されていることから、ビッグマックの値段が各国の
物価等を比較する指標の1つとして用いられる場合があります。
日本とオーストラリアの両国において最低賃金でビッグマックが何個購入できるかを比較してみま
す。日本のビッグマック1つの値段は370円。1時間働くと最低798円の給料を受け取れますので、
2.16個のビッグマックが購入できます。一方、オーストラリアでは5.3豪ドルです。1時間働くと現在
は最低17.29豪ドルの給料を受け取れますので、3.26個のビッグマックが購入できます(7月以降は
3.34個)。これをみると、物価水準を考慮しても、オーストラリアの最低賃金は日本と比較して、
1.5倍程度の高水準にあるということが分かります。
経済協力開発機構(OECD)のデータによると、オーストラリアの最低賃金は世界で3位以内に入る
高賃金国となっています。一般的に賃金は景気と相関する傾向があるため、オーストラリアの景気が
良好であることの証といえるでしょう。
オーストラリア経済は、物価の低迷にやや不安が感じられる状況ではありますが、先日発表された
第1四半期GDP成長率が前年比3.1%となるなど、景気そのものは底堅い状況が続いています。法定最
低賃金の引き上げは、物価上昇に影響を与える可能性があることから、足元のオーストラリア経済の
不安材料といえる物価低迷懸念の後退に寄与することが期待されます。
最低賃金で購入可能な
ビッグマックの数
主要国の最低賃金(時給)の推移
(7月以降)
3.34個
3.26個
(米ドル)
(2000年~2015年:年次)
12
豪州
米国
日本
10
10.86
2.16個
7.24
8
6
日本
4
2000
豪州
単価
370円
5.3豪ドル
5.3豪ドル
最低賃金
798円
17.29豪ドル
17.70豪ドル
6.95
2005
2010
2015(年)
出所:オーストラリア厚生労働委員会およびOECDが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における主要国の最低賃金の推移および最低賃金で購入可能なビッグマックの数を示唆、保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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5月の豪ドル相場は対米ドル、対円共に下落。
相場動向
5月の豪ドルは、対米ドル、対円共に下落しました。【図表1ご参照】。豪州準備銀行(RBA)金融
政策決定会合において、政策金利の引下げが決定されたことや、四半期金融政策報告において、物価見
通しが引き下げられ、さらなる追加利下げ観測が台頭したことなどが下落要因となりました。
今後の見通し
底堅い推移を予想
豪ドルは対米ドルで底堅い推移になると予想します。消費者物価指数(CPI)の低下を受けたさらな
る追加利下げ観測などが、上値を抑える要因になると思われますが、豪州経済は引き続き底堅く、緩や
かに上昇する展開を予想します。
プラス要因
マイナス要因
・豪州経済の改善
・豪州経済のリバランス(鉱業輸出中心の経済から、
農産物・乳製品輸出などの拡大によるバランスのと
れた経済への移行)
・CPIの低下によるさらなる追加利下げ観測
・RBA当局者による豪ドル高牽制発言
図表2:中国向け鉄鉱石価格の推移
図表1:豪ドルの推移
(2013年5月31日~2016年5月31日:日次)
(2016年4月29日~2016年5月31日:日次)
(円)
86
豪
ド
ル
高
豪ドル/円(左軸)
豪ドル/米ドル(右軸)
(米ドル)
0.78
84
0.76
82
0.74
80
0.72
(米ドル)
180
150
120
90
豪
ド
ル
安
60
78
0.70
76
4月29日
5月9日
5月19日
0.68
5月29日
30
0
13年5月
14年5月
15年5月
16年5月
図表3:豪州実質GDP成長率
図表4:豪州 住宅着工許可件数と住宅ローン件数
(2006年1-3月~2016年1-3月:四半期)
(2011年4月~2016年4月:月次)
(前期比、%)
2.0
(万件)
8
(万件)
4
住宅着工許可件数(左軸)
住宅ローン件数(右軸)
1.5
3
6
2
4
1
2
1.0
0.5
0.0
▲ 0.5
0
0
▲ 1.0
11年4月
13年4月
15年4月
06年3月
09年3月
12年3月
15年3月
出所:ブルームバーグおよびデータストリームが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの推移、中国向け鉄鉱石価格の推移、豪州実質GDP成長率および豪州の住宅着工許可件数と住宅ローン件数を示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
ん。
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豪ドルの為替レートの推移
(円)
110
豪
ド
ル
高
豪
ド
ル
安
(基準日:2016年5月末)
(米ドル)
1.2
(2013年5月末~2016年5月末:月次)
100
1.1
16年5月末
90
1.0
1ヵ月前
80
0.9
6ヵ月前
70
0.8
豪ドル/円(左軸)
60
80.96
(▲ 1.1%)
88.97
(▲ 10.0%)
94.90
1年前
(▲ 15.6%)
0.7
豪ドル/米ドル(右軸)
50
13年5月
対円
80.08
-
96.19
3年前
14年5月
0.7609
(▲ 4.9%)
0.7227
(0.1%)
0.7644
(▲ 5.4%)
0.9574
(▲ 16.7%) (▲ 24.4%)
0.6
16年5月
15年5月
対米ドル
0.7234
-
※カッコ内は期間騰落率
主な先進国の政策金利の推移
(%)
4
(基準日:2016年5月末)
(2013年5月末~2016年5月末:日次)
政策金利
ニュージーランド(NZ)
豪州
1.75
ニュージーランド
2.25
ユーロ圏
0.00
3
豪州
2
1
ユーロ圏
0
米国
米国
0.25~0.50
日本
▲0.10~0.10
※
日本
▲1
13年5月
14年5月
15年5月
16年5月
※2013年4月の日銀金融政策決定会合以降、日本の金融市場調節の操作目標が無担保コールレート(翌日物)から
マネタリーベースに変更されています。また、2016年1月の金融政策決定会合では、日銀の当座預金の一部に
▲0.1%のマイナス金利の導入を決定しました。
主な先進国の10年国債利回りの比較
(%)
4
(2016年5月末)
2.61%
3
2.30%
1.85%
2
1
0.14%
0
米国
▲0.11%
豪州
NZ
▲1
日本
ドイツ
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来における豪ドルの為替レートの推移、主な先進国の政策金利および10年国債利回りを示唆、
保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
のであり、今後予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載した当社の見通し等は、将来の景気や株価等の動きを保証するものではありませ
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オーストラリアのマクロデータ
(2013年5月~2016年4月:月次)
(前月比、千人)
100
雇用者数(左軸)
失業率(右軸)
80
(2013年5月~2016年5月:月次)
(%)
7.5
7.0
60
6.5
40
6.0
20
5.5
0
5.0
▲ 20
4.5
▲ 40
13年5月
4.0
14年5月
15年5月
(前年比、%)
10
ナショナル・オーストラリア銀行企業景況感指数
ナショナル・オーストラリア銀行企業信頼感指数
ウエストパック消費者信頼感指数(右軸)
8
120
6
110
4
100
2
90
0
80
※小売売上高データは2016年4月まで
▲2
13年5月
(2013年5月~2016年4月:月次)
20
130
小売売上高(前年比)(左軸)
14年5月
15年5月
70
16年5月
(2013年4-6月~2016年1-3月:四半期)
(%)
4
インフレ率
インフレ率加重中央値
15
3
10
5
2
0
1
▲5
▲ 10
13年5月
14年5月
15年5月
0
13年6月
(2013年5月~2016年4月:月次)
(億豪ドル)
30
貿易収支
20
インフレ目標
2~3%
14年6月
15年6月
(2013年5月~2016年5月:月次)
(10億豪ドル)
100
外貨準備高
80
10
0
60
▲ 10
40
▲ 20
▲ 30
20
▲ 40
▲ 50
13年5月
14年5月
15年5月
0
13年5月
14年5月
15年5月
16年5月
出所:ブルームバーグおよびIMFが提供するデータを基にみずほ投信投資顧問が作成。
※上記グラフは、将来におけるオーストラリアの各種経済指標の推移を示唆、保証するものではありません。
本資料は、みずほ投信投資顧問(以下、当社といいます。)が投資家の皆さまに情報提供を行う目的で作成したものであり、投資勧誘を目的に作成されたも
のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
その正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載した当社の見通し、予測、予想、意見等(以下、見通し等)は、本資料の作成日現在のも
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[投資信託のお申込みに際しての一般的な留意事項]
●
投資信託に係るリスクについて
投資信託は、主として国内外の株式、公社債および不動産投資信託証券(リート)などの値動きのある証券等(外貨建
資産に投資する場合には為替変動リスクもあります。)に投資しますので、ファンドの基準価額は変動します。した
がって、投資者の皆さまの投資元金は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元金
を大きく割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信
託は預貯金と異なります。
投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国等が異なることから、リ
スクの内容や性質が異なりますので、お申込みの際は投資信託説明書(交付目論見書)を必ずお読みください。
●
投資信託に係る費用について
みずほ投信投資顧問株式会社が運用する投資信託については、ご投資いただくお客さまに以下の費用をご負担いただ
きます。
■直接ご負担いただく費用
購入時手数料 : 上限 3.78% (税抜3.50%)
換金時手数料 : 換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率
等を示すことができません。
信託財産留保額 : 上限 0.5%
■投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用
運用管理費用(信託報酬)※ :上限 年2.16% (税抜2.00%)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の
加算によってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等
により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■その他の費用
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認
ください。
●
投資信託は、預金商品、保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。登録金
融機関が取り扱う投資信託は、投資者保護基金の対象ではありません。投資信託の設定・運用は、投資信託委託会
社が行います。
《ご注意》
上記に記載しているリスクや費用の項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につき
ましては、みずほ投信投資顧問株式会社が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用に
おける最高の料率を記載しております。
投資信託をお申込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあらかじめ、または同時にお渡しいた
しますので、必ずお受け取りになり、投資信託説明書(交付目論見書)の内容をよくお読みいただきご確認のうえ、
お客さまご自身が投資に関してご判断ください。
商 号 等 / みずほ投信投資顧問株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第398号
加入協会 / 一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会
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のではありません。本資料は法令に基づく開示書類ではありません。本資料の作成にあたり、当社は情報の正確性等について細心の注意を払っておりますが、
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ん。
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