どうなる原油相場? ① 豪ドル、原油揃っての1月反騰 (山本)

★どうなる原油相場? ① 豪ドル、原油揃っての1月反騰 (山本)
北辰物産株式会社 『波動展望の部屋』 http://www.hoxsin.co.jp/hadoutenbou/ 作成:山本 毅 [email protected] ☎ 0120-253-277
図は上段が資源輸出通貨代表の豪ドル/米ドル、下段が資源代表のロンドン原油の月足である。
両者はリーマンショック前のBRICs高度成長バブルでともに上昇し、リーマンショックでバブル崩壊によ
り暴落し、米連銀の超金融緩和を背景に反騰、それが2011年から2012年までに戻り一巡、中国の景気
減速による世界経済成長の鈍化=需要減少とシェール革命による原油供給過剰問題=逆オイルショッ
ク発生により、2014年、15年に揃って暴落した。
豪ドルはまだリーマンショック時安値まで下げていないものの2011年から4年半の長期下落で7年ぶり
安値まで下げ、ロンドン原油はリーマンショック時安値も割り込むところまで下げ、ともに歴史的な安値水
準となったが、1月からはそろって反騰している。
1月から反騰している背景は、価格暴落による原油生産の減少、シェールオイル勢の敬遠破綻による
安値限界説、米連銀の追加利上げ先送り感によるドル安、歴史的暴落によってこれまでの弱気材料を
消化したことによる突っ込み警戒感、リバウンド期待感であろう。
4月28日未明のFOMC、昼過ぎの日銀金融政策が揃ってドル安要因となる場合、1月からの両者反騰
入りの大きな要因であるドル安がさらに進むこととなり、昨年1月反騰時のレベルを超える本格上昇へ発
展する可能性も考えられる。逆に米日の金融政策がドル高を招く場合には、両者とも、もう一度1月底を
試すような値固めとなる可能性もあるが、そこはまた買い戻しも入りやすいと思われる。
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