保育分野に係る事業分野別指針案(概要) 1.告示の趣旨 中小企業等

保育分野に係る事業分野別指針案(概要)
1.告示の趣旨
中小企業等経営強化法(平成 11 年法律第 18 号。以下「強化法」という。)第 12 条第1項の
規定及び強化法第3条第1項に規定する基本指針(以下単に「基本指針」という。)に基づき、
中小企業者等の経営力向上が特に必要と認められる事業分野として保育事業の分野を指定し、
強化法第 12 条第1項に規定する事業分野別指針を定めることとする。
基本指針の改正案において、事業分野別指針を策定する場合には、基本指針に基づき、①基
本認識、②経営力向上に関する目標、③経営力向上に関する実施方法、④事業分野別経営力向
上推進業務に関する事項、を定めることとする予定である。
2.告示の内容
① 基本認識
市場規模の動向として平成 29 年度末までの政府による保育の受け皿整備目標を 40 万人
分から 50 万人分に上積みしたことや、産業構造・業態の特徴として保育所等における保育
は生涯にわたる人間形成の基礎を培うものであり専門的知識と技術を持つ保育士が中心と
なって担っていることを、さらには経営の特徴として公定価格による収入の安定性がある
こと等についてそれぞれ記載する。
② 経営力向上に関する目標
経営力向上に取り組む事業者が目標とする指標及び数値について、保育事業の特性を踏
まえ、労働生産性の向上という指標ではなく、職員の勤続年数等、経営力向上の観点に基
づく指標を用いる旨定める。
③ 経営力向上に関する事項
ア 経営力向上においては、①保育人材の育成及び評価体制の構築、②勤務環境の改善、
③その他の経営力向上のために実施すべき事項に取り組むことが重要である旨を定める。
イ 経営力向上計画の認定を受けようとする事業者を規模に応じて小規模、中規模及び中
堅の3つに分類し、小規模の場合には1つ以上、中規模の場合には2つ以上、中堅の場
合には3つ以上、経営力向上のために実施すべき具体的事項としてア①~③の下に定め
る措置等に取り組むことが必要である旨を定める。
④ 事業分野別経営力向上推進業務に関する事項
事業分野別経営力向上推進機関について、組織体制等についての一定の要件を満たし、
かつ、その業務に必要な知見や能力を有することを求める旨等を定める。
3.根拠規定
中小企業の新たな事業活動の促進に関する法律の一部を改正する法律(平成 28 年法律第 58
号)による改正後の中小企業等経営強化法第 12 条第1項
4.適用日等
告示日 平成 28 年7月1日(予定)
適用日 告示日