介護分野に係る事業分野別指針案(概要) 1.告示の趣旨 中小企業等経営強化法(平成 11 年法律第 18 号。以下「強化法」という。)第 12 条第1項の 規定及び強化法第3条第1項に規定する基本指針(以下単に「基本指針」という。)に基づき、 中小企業者等の経営力向上が特に必要と認められる事業分野として介護事業の分野を指定し、 強化法第12条第1項に規定する事業分野別指針を定めることとする。 基本指針の第4の2の四において、事業分野別指針を策定する場合には、基本指針に基づき、 ①基本認識、②経営力向上に関する目標、③経営力向上に関する実施方法、④事業分野別経営 力向上推進機関に関する事項、を定めることとされている。 介護分野に係る指針においては、介護分野に係る事業分野別経営力向上推進機関を当面は置 かない予定であることを踏まえ、上記④以外の事項について、2のとおり指針に定めることと する。 2.告示の内容 ① 基本認識 ア 指針の対象となる介護事業の範囲については、日本標準産業分類の小分類 854「老人福 祉・介護事業」に分類される事業であり、公的保険外サービスを提供する事業も含まれ る旨を明らかにする。 イ 市場規模の動向として高齢者人口の推計等を、業態の特徴として小規模な事業所が多 いこと等を、経営の特徴として収入の多くを国が定める介護報酬が占めていることや収 入に対する給与費の割合が高いこと等をそれぞれ記載する。 ② 経営力向上に関する目標 経営力向上に取り組む事業者が目標とする指標及び数値について、介護事業の特性を踏 まえ、労働生産性の向上という指標ではなく、介護職員の勤続年数その他の各事業者にお いて設定する客観的に評価可能な指標を用いる旨定める。 ③ 経営力向上に関する事項 ア 経営力向上においては、①事業活動に有用な知識又は技能を有する人材の育成、②財 務内容の分析の結果の活用、③商品又は役務の需要の動向に関する情報の活用、④経営 能率の向上のための情報システムの構築、⑤その他の経営資源(介護ロボットの導入等) を高度に利用する方法に取り組むことが重要である旨を定める。 イ 経営力向上計画の認定を受けようとする事業者を規模に応じて小規模、中規模及び中 堅の3つに分類し、小規模の場合には1つ以上、中規模の場合には2つ以上、中堅の場 合には3つ以上、経営力向上に関する事項に取り組むことが必要である旨を定める。 ウ 業界団体において、模範となる取組に係る情報の収集等に取り組むことが望まれる旨 を定める。 3.告示日 平成 28 年7月1日(予定)
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