障害福祉分野に係る事業分野別指針案(概要) 1.告示の趣旨 中小企業等経営強化法(平成 11 年法律第 18 号。以下「強化法」という。)第 12 条第 1項の規定及び強化法第3条第1項に規定する基本指針(以下単に「基本指針」という。) に基づき、中小企業者等の経営力向上が特に必要と認められる事業分野として障害福祉 事業の分野を指定し、強化法第 12 条第1項に規定する事業分野別指針を定めることとす る。 基本指針の第4の2の四において、事業分野別指針を策定する場合には、基本指針に 基づき、①基本認識、②経営力向上に関する目標、③経営力向上に関する実施方法、④ 事業分野別経営力向上推進機関に関する事項、を定めることとされている。 障害福祉分野に係る指針においては、障害福祉分野に係る事業分野別経営力向上推進 機関を当面は置かない予定であることを踏まえ、上記④以外の事項について、2のとお り指針に定めることとする。 2.告示の内容 ① 基本認識 ア 指針の対象となる障害福祉事業の範囲については、障害者の日常生活及び社会生 活を総合的に支援するための法律(平成 17 年法律第 123 号)及び児童福祉法(昭和 22 年法律第 164 号)に基づく給付又は事業の対象となっている障害者及び障害児に 対するサービスだけでなくインフォーマルサービスを提供する事業も含まれる旨を 明らかにする。 イ 市場規模の動向として障害者の概数等を、産業構造・業態の特徴として概して事 業所の規模が小さいこと等を、経営の特徴として収入の多くを国が定める障害福祉 サービス等報酬が占めていること等をそれぞれ記載する。 ② 経営力向上に関する目標 経営力向上に取り組む事業者が目標とする指標及び数値について、障害福祉事業の 特性を踏まえ、労働生産性の向上という指標ではなく、障害福祉職員の勤続年数その 他の各事業者において設定する客観的に評価可能な指標を用いる旨定める。 ③ 経営力向上に関する事項 ア 経営力向上においては、①事業活動に有用な知識又は技能を有する人材の育成、 ②財務内容の分析の結果の活用、③商品又は役務の需要の動向に関する情報の活用、 ④経営能率の向上のための情報システムの構築、⑤その他の経営資源を高度に利用 する方法(総務、経理、人事等の部門における業務共同化等)に取り組むことが重 要である旨を定める。 イ 経営力向上計画の認定を受けようとする事業者を規模に応じて小規模、中規模及 び中堅の3つに分類し、小規模の場合には1つ以上、中規模の場合には2つ以上、 中堅の場合には3つ以上、経営力向上に関する事項に取り組むことが必要である旨 を定める。 ウ 業界団体において、模範となる取組に係る情報の収集等に取り組むことが望まれ る旨を定める。 3.告示日 平成 28 年7月1日(予定)
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