厚生委員会 開 会 午前10時 伺います。 ―――――――――――――― ●丸山秀樹委員長 ●岩井保険医療部長 ただいまから、厚生委員会 を開会いたします。 本日、声の調子が整って おりませんので、お聞き苦しい点があるかと思い ます。おわび申し上げます。 報告事項は、特にございません。 ただいまのご質問は、国保に関して、保険料決 それでは、議事に入ります。 定の仕組み、被用者保険の制度との違い、あるい 国民健康保険料の引き下げを求める陳情第13号 は、被用者保険との違いを緩和するための制度的 から第232号までの220件を一括議題といたします。 な仕組みについてのお尋ねでございました。 陳情第13号から第232号までは、いずれも本日 初めに、保険料決定の仕組みでございます。 が初審査ですので、提出者から趣旨説明を受ける ため、委員会を暫時休憩いたします。 保険料は、国保加入者の医療費に充てる医療分 保険料、後期高齢者医療制度の医療費に充てる支 ―――――――――――――― 援金分保険料、そして、介護費に充てる介護分保 休 憩 午前10時1分 険料から構成されております。 再 開 午前10時13分 札幌市の保険料につきましては、医療分、支援 ―――――――――――――― ●丸山秀樹委員長 金分保険料では1世帯当たりの平均保険料を15万 委員会を再開いたします。 それでは、質疑を行います。 ●阿部ひであき委員 1,543円に据え置いていることから、この平均保 険料の金額に加入世帯の数を乗じて保険料の総額 国民健康保険は、組合健 を算出し、保険料率を算定しているところでござ 保あるいは協会けんぽのような被用者保険などに います。本来でございましたら、加入者に係る医 属さない全ての人が加入して、我が国の国民皆保 療費に見合う金額を必要保険料として加入世帯に 険を支える重要な基盤となっております。その一 納めていただくこととなりますが、負担が極めて 方で、被用者保険に比べて保険料の負担感が強い、 大きくなりますことから、必要保険料と先ほどの これは多くの方が感じているところであります。 1世帯当たり平均保険料の差額につきましては、 こうした中、札幌市では、これまで、国民健康 札幌市の一般会計からの繰入金により補塡して加 保険会計に対し、一般会計から独自の繰り入れを 入世帯の方の負担軽減に努めているところでござ 行って1世帯当たりの平均保険料を据え置いてい います。 ると聞いていますが、保険料率は毎年のように改 なお、ご質問にございました、例えば前年度と 定されております。このため、前年度と同じ所得 同じ所得なのに保険料の増減が起こる理由につい や世帯構成であったとしても、支払う保険料が上 てでございますが、加入者全体の平均所得が減少 がったり下がったりしており、加入者としては平 した場合には、保険料の総額を確保するために保 均保険料据え置きが実感しにくいものとなってお 険料率の引き上げが必要となるなど、個々人の所 ります。 得が同じ場合でも個人の保険料の増減が起こり得 そこで、質問でありますが、まず、保険料はど るものとなっております。この点につきましては、 のようにして決定する仕組みになっているのか、 国保も含めた公的な医療保険制度が加入者による 伺います。 支え合いの仕組みであるという趣旨に鑑みてご理 また、国保と被用者保険の制度を比較した場合、 解いただきたいと思っております。 その違いは何なのか、また、その違いを緩和する ための制度的な仕組みがあれば、それについても 次に、被用者保険制度との違いについてでござ います。 - 75 - 厚生委員会 国民健康保険につきましては、協会けんぽなど 国や都道府県から負担金等が入ってきております。 の被用者保険の制度と比較いたしまして、60歳以 具体的には、国庫負担金や道負担金のほか、軽減 上の加入者が多い、医療費水準が高い、また、低 した保険料の分を公費で財政支援する保険基盤安 所得の方が多いといったような構造的な問題を抱 定制度、あるいは、低所得者対策である保険者支 えているところでございます。 援制度といったものがございます。札幌市では、 少し具体的に申し上げますが、市町村国保ある これらの制度分を、全額、保険料軽減に充てるこ いは協会けんぽ、組合健保について全体で比較い ととした上で、それでもなお1世帯当たりの平均 たしますと、加入者の人数は、全国を一つとして 保険料を据え置くために、不足する分に対して法 数えた場合、市町村国保が約3,400万人、協会け 定外で独自の繰り入れを充てております。 んぽが3,500万人強、組合健保が3,000万人弱で、 なお、高齢者の医療を社会全体で支えるといっ 加入者の人数はほぼ同じとなっております。しか た観点から、前期高齢者につきましては、国保と し、先ほども申し上げましたように、平均年齢が 協会けんぽあるいは組合健保といった保険者間で 大きく異なっておりまして、手元の資料では、市 の財政調整の仕組みがございまして、先ほど申し 町村国保は50.9歳、協会けんぽは36.6歳、組合健 上げましたように、国保は前期高齢者が非常に多 保は34.3歳となっておりまして、ざっくりと申し いことから、他の保険者から前期高齢者交付金を 上げて、国保は約50歳であるのに対して、被用者 受け取っておりまして、札幌市の場合におきまし 保険は働き盛りの方が多いことから35歳前後と ても平成26年度決算で約460億円をいただいてい なっております。 るところでございます。 さらに、年齢構成が高いと加入者の医療費はど ●阿部ひであき委員 国民健康保険は構造的な うしても高くなりまして、加入者1人当たりの平 問題を数多く抱えておりまして、先ほどもお話に 均医療費で見ますと、平成25年度の場合、市町村 あった年齢構成あるいは所得の面など、そういっ 国保の32.5万円に対して、協会けんぽは16.4万円、 たさまざまな影響が保険料にもあらわれているこ 組合健保は14.6万円と約半額になっております。 とは理解できました。また、国保の低所得者対策 一方で、加入者世帯の平均所得を見ますと、逆に、 や財政基盤の強化のため、さまざまな形で公費の 市町村国保では1世帯当たり約140万円しかない 投入や他の保険者からの納付金が交付されている のに対して、協会けんぽは1世帯当たり約243万 ことも理解したところであります。しかし、実際 円、組合健保は1世帯当たり約378万円となって に保険料の負担感が強い加入者も多いですし、機 おります。さらに、被用者保険では、保険料の半 会があるごとに、こうした構造的な問題と、既に 分を事業主が負担しているほか、給与収入の標準 行っている財政支援などを丁寧に説明していただ 報酬月額を基準に計算するという方法をとってお きたいと思います。いずれにしても、国保の保険 り、保険料計算の基本的な考えが国保とは異なっ 料を被用者保険の保険料と同じような水準にする ているところがございまして、このようなことか ことは、一自治体でできるレベルの話ではなく、 ら被用者保険との間に違いが生まれるものと考え かなり大きな問題であると感じたところでありま ております。 す。 3番目に、こういった制度の違いを緩和するた めの制度的な仕組みでございます。 これまで、国保は、市町村で運営され、保険料 も市町村ごとに異なると理解していますが、来る 国保におきましては、被用者保険のような事業 平成30年度から新たに都道府県が市町村とともに 主負担の仕組みがございませんが、そのかわり、 保険者となるなど、制度発足以来の大改革が行わ - 76 - 厚生委員会 れるとのことであります。基本的な役割分担とし を考慮して決定すること、2点目として、市町村 て、都道府県が財政運営の責任主体となるのに対 は、納付金の額を保険料収納必要額とし、これを して、市町村は、これまでどおり、保険給付の決 賄うために必要となる保険料率を都道府県が定め 定、保険料の賦課、徴収などを行うと聞いており る標準保険料率などを参考にして定め、保険料を ます。 賦課、徴収し、都道府県に対して納付金を納める そこで、質問でありますが、このような改革が といったことなどが述べられております。 行われるようになった背景について伺いたいと思 います。 現在、納付金及び標準保険料率の算定に係る方 針や係数のほか、保険料が急激に上がらないよう また、新しい制度のもと、保険料はどのような にするための激変緩和措置の考え方等についても 仕組みで決まるのか、さらに、札幌市の保険料は 検討が行われており、近々、国から示される予定 これまでと比較して上がるのか、下がるのか、現 となっております。今後、これらを踏まえまして、 時点での見通しを伺いたいと思います。 北海道と道内の他市町村との協議を通じて具体的 ●岩井保険医療部長 な制度設計が行われていくことになるというふう 今後、国民健康保険が都 道府県化される背景、都道府県化後の保険料決定 に考えております。 の仕組み、そしてまた、その際に札幌市の保険料 したがいまして、3点目の札幌市の今後の保険 はどうなる見通しなのかというお尋ねでございま 料の見通しについては、ただいま申し上げたよう した。 な状況でありますことから、現時点ではまだ不明 まず、都道府県化の背景についてでございます であり、何とも申し上げられないといった状況で が、我が国の公的な医療保険制度につきましては、 ございます。 年々増加する医療費、少子高齢化の進展による現 ●阿部ひであき委員 役世代の方の負担増といった課題があり、とりわ 来の国保について、その運営の安定化を図り、国 け国保につきましては、先ほども申し上げました 民皆保険を堅持するためには、都道府県が国保運 が、年齢が高く、医療費水準が高いなどといった 営の中心的な役割を担い、制度を安定化させる必 構造的な問題がございました。これらのことを念 要があると理解したところであります。 頭に、小規模な保険者が多く、財政規模が脆弱な 小規模な保険者が多い従 また、新しい保険料は、各市町村が医療費水準、 市町村国保の運営の安定化を図り、国民皆保険を 所得水準をベースにして納める事業費納付金が保 将来にわたって堅持するため、都道府県が国保の 険料収納必要額になるとのことであります。制度 財政運営の責任主体となった上で、都道府県と市 改革によって保険料が下がる市町村は安堵するで 町村が適切に役割分担をしながら運営していくこ しょうけれども、上がる市町村では、当然、不満 とが必要とされたところでございます。 の声が出てくることが容易に推察されます。札幌 2点目の都道府県化後の保険料決定の仕組みに ついてでございます。 市の保険料の見通しはまだわからないとのことで ありますが、本件陳情にある保険料引き下げの是 標準保険料率等の算定方法について、ことし1 非については、今後、国や道から具体的な内容が 月に公表された国のガイドライン案では、あくま 明らかになったときに改めて議論する必要がある でもまだ案の段階でございますが、1点目として、 ことを指摘するものであります。 都道府県が市町村ごとに納めてもらう国保の運営 ●田中啓介委員 に必要な国保事業費納付金の額につきましては、 きます。 年齢構成の差異を調整した医療費水準と所得水準 - 77 - 私からも、質問させていただ 我が党は、この間、今定例会の代表質問、また 厚生委員会 今月10日の予算特別委員会においても、国民健康 行った札幌市国民健康保険運営協議会では、本市 保険料は高過ぎるので引き下げるべきだと再三求 の滞納世帯の6割以上が差し押さえ禁止額以下の めてまいりました。趣旨説明や部長の答弁にもあ 所得という調査結果を出しております。差し押さ りましたように、国民健康保険加入世帯の平均所 え禁止額以下の所得というのは、生きていくため 得は、2000年では140万9,000円であったものが、 に最低限必要な衣類や寝具、仕事に必要な道具な 所得は下がり続けて2014年には96万8,000円と、 どを賄う所得で、単身世帯の場合で言うと大体10 実に44万1,000円も激減しています。また、例え 万円です。そういう禁止額以下の世帯が6割以上 ば年金収入200万円の2人世帯の場合、1992年度 いる、また、滞納繰り越し世帯の中では、滞納し の保険料は4万7,000円であったものが、2014年 た分を納めるための貯金も、また資産もないとい 度では9万7,590円と2倍以上になっております。 う世帯が7割以上にも上っていて、つまり、高く 国保加入世帯の所得は下がり続けて、一方で保険 て保険料が払えない、病院にも行けないという世 料負担はどんどん重くなり、市民一人一人の日々 帯が6万世帯近くいるという実態にあります。 の生活は本当に苦しくなる一方になっています。 だからこそ、国民健康保険料の引き下げは優先 本市の保険料額は20政令市の中で19番目ですが、 課題の一つとして本市が取り組むべき状況だと思 所得もまた19番目です。つまり、政令市の中で、 いますが、保険料の据え置きではなくて、引き下 保険料は低くても所得も低いという実態です。で げの検討さえしないのか、伺います。 すから、所得に対する保険料の負担割合は、他の ●岩井保険医療部長 政令市は10%か11%ですが、本市の場合は17%以 はなく、引き下げを行わないのかというお尋ねか 上で、20政令市中2番目に高いのです。つまり、 と存じます。 保険料の据え置きだけで 所得が100万円の場合、他の政令市では10万円の 本来、保険料につきましては、先ほどのご質問 国保料が、本市の場合は17万円以上になるという への答弁でも申し上げましたが、医療費に連動し 実態になります。 て決まる仕組みとなっております。そういう中で、 そこで、陳情の趣旨説明をされた方の話を聞い 1人当たりの医療費が増加する一方で、国保加入 て、改めて、本市の国民健康保険料の実態をどう 者の所得は依然として低い水準が続いております 認識しているのか、まず伺います。 ことから、保険料負担を極力緩和するため、これ ●岩井保険医療部長 まで一般会計から多額の繰り入れを行い、1世帯 お聞き苦しい声でありま すことをおわび申し上げます。 当たりの平均保険料を据え置いてきているところ このたび提出されました陳情につきましては、 でございます。医療費が増加し続けても、保険料 国保加入者の保険料の負担感が強いという皆様の の引き上げを行うことなく、1世帯当たりの平均 声が反映されたものであるというふうに認識して 保険料を据え置くことは、現状でできる最大限の おりまして、しっかりと受けとめたいと思ってお 取り組みであるというふうに考えております。 ります。 ●田中啓介委員 最大限の取り組み、また、多 札幌市といたしましては、これまでも、そのよ 額の繰り入れを行っているという答弁でしたけれ うな皆様の声があることを踏まえて、保険料の軽 ども、実際に、国は、保険者支援制度や改正保険 減に最大限努めてきたところでございます。 法によって2014年度から保険料軽減措置の拡充を ●田中啓介委員 行っております。また、2017年度からは、毎年約 認識としてはしっかりと受け とめていて、札幌市としては最大限の軽減を行っ 3,400億円の財政支援を行うとも聞いております。 ているというご答弁でしたけれども、本市が昨年 これは、どういう趣旨で行うものなのか、札幌 - 78 - 厚生委員会 市の認識を伺います。 ●岩井保険医療部長 裕がある状況をあらわしているものとは受けとめ 保険者支援制度の趣旨に ついてでございます。 ておりません。 ●田中啓介委員 札幌市の据え置きの部分の考 こちらにつきましては、市町村国保というもの え方を改めない限り、所得はどんどん下がり続け は、先ほど来ご答弁しておりますように、低所得 ている中で負担はどんどん重くなっていきます。 の方が多いといった実態に対して、国がその財政 そういう加入世帯の生活の実態をしっかりと見た 支援をするといった意味合いで行われている制度 上で、保険料を据え置くのではなくて、引き下げ でございます。 に転換していく、まさにそのときだというふうに したがいまして、札幌市の場合も、これまでも 思います。これは、全国でも起きている問題なの 保険者支援制度による財政投入額は保険料の算定 で、国も問題視して、そのために支援金を出して、 に当たって全て充当しておりまして、今現在行っ 2017年度からは毎年3,400億円の支援をしていく ている平均保険料の据え置きというものは、それ という方向になっています。また、これに合わせ でもなお不足する分があるため、一般会計から独 るような形で、政令市で言うと京都市、静岡市、 自の繰り入れを継続して行っているものでござい 道内でも旭川市や函館市では、今まで一般会計か ます。 ら繰り入れしていた分を減らさないで、国の支援 ●田中啓介委員 国からの公費、支援金が入っ 金を上乗せする形で国民健康保険料の引き下げを た分に対して、一般会計からの繰り入れ分を逆に 行っています。札幌市も、京都市や静岡市、旭川 戻すということをしていると思います。また、札 市や函館市のように、一般会計からの繰り入れを 幌市は、2009年度から、国保会計において、累積 減らすのではなくて、今までのものを維持して、 赤字がなくなり、黒字に転化して10年近くずっと さらに国の支援金を上乗せする形で国保料の引き 続いてきております。一般会計からの多額の繰り 下げを行っていくべきだと思います。 入れと言っても、2009年からは、毎年、不用額を 先ほど私も説明しましたが、2009年度からは国 出しております。この不用額を国保料の引き下げ 保の単年度収支は赤字ではなくて黒字になってい にしっかり活用する方法もあるのではないかと思 ますので、財政的な問題ということではなくて、 うのですがいかがか、伺います。 まさに政治的な問題だというふうに思いますけれ ●岩井保険医療部長 これまでの決算におきま ども、いかがですか。平均保険料の据え置きでは して、一般会計繰入金で生じている不用額を保険 解決できないほど今の保険料は高いので、陳情提 料引き下げに充てる策を検討すべきではないかと 出者からの趣旨説明であったように、市民の暮ら いうお尋ねかと思います。 しは深刻な状況になっているのですけれども、改 先ほど来申し上げておりますように、保険料の めて伺いますが、いかがですか。 設定というものは、それぞれの年度に係る全体と ●岩井保険医療部長 しての医療費をどう賄っていくのかということか ないのかというお尋ねでございます。 さらに引き下げの考えは ら出てくるものでございまして、一般会計繰入金 お尋ねの中にございました約3,400億円の公費 につきましては1世帯当たり平均保険料を据え置 の投入というのは、先ほどの答弁の中で申し上げ くという趣旨から計上されているものでございま た保険者支援制度と呼ばれるもの以外のものも含 す。したがいまして、これは、仮に不用額を生じ めて、平成30年度からの都道府県化の際に、それ ましてもそれは決算において整理すべきものと考 が円滑に行われるようにということで全国ベース えております。決して、札幌市として財政的に余 で投入されるものでございます。こちらにつきま - 79 - 厚生委員会 しては、先ほどのご質問に対する答弁でも申し上 ようにしていくべきではないかというふうに思い げましたが、全国には約1,700の市町村がござい ます。 まして、その中には非常に脆弱な市町村国保を運 いずれ、全ての市民が国保に加入します。国保 営している自治体もございます。3,400億円の公 加入世帯の暮らし、また気持ちに寄り添って市民 費の投入というのは、それらを投じることにより の生活と健康を守るためにも、国保料の引き下げ まして、札幌市が行っているような独自繰り入れ にすぐにでも着手すべきことを改めて強く申し上 も含めて、法定外の繰り入れを極力なくして、そ げて、質問を終わります。 の上で平成30年度からの都道府県化を円滑に行い ●丸山秀樹委員長 ましょうという趣旨のものでございます。 か。 したがいまして、先ほど、公費の投入の分を ほかに質疑はございません (「なし」と呼ぶ者あり) もってしてさらに上乗せして引き下げる考えはな ●丸山秀樹委員長 いのかというお尋ねでございましたが、国におき します。 ましても、既に法定外の独自繰り入れを行ってい なければ、質疑を終了いた それでは、陳情第13号から第232号までの220件 る自治体については、つまり低所得の方が多いよ の取り扱いについてお諮りいたします。 うな自治体については財政負担を軽減する、ある 取り扱いは、いかがいたしますか。 いは、独自繰り入れや法定外の繰り入れをやって (「継続」「採決」と呼ぶ者あり) いない自治体、市町村国保は現状の国保料の引き ●丸山秀樹委員長 下げなり軽減を検討できるといった趣旨のもので れておりますので、改めてお諮りいたします。 あるというふうに説明しております。ですから、 陳情220件を継続審査とすることに賛成の委員 私どもといたしましては、先ほど答弁を申し上げ の挙手を求めます。 ましたとおり、現状できる最大限の取り組みが保 (賛成者挙手) 険料の据え置きである、つまり、そういったもろ ●丸山秀樹委員長 もろのものを投入しても、それでもなお一般会計 から独自の繰り入れをせざるを得ない状況である 賛成多数であります。 よって、陳情220件は、継続審査と決定いたし ました。 というふうに認識しているところでございます。 ●田中啓介委員 継続と採決とに意見が分か 最大限と言い切ってしまうと、 そこで何もできなくなってしまいます。もっとほ かに方法があるのではないかということをしっか りと考えていただきたい、また、検討していただ きたいと思います。 国が公費を拡充する中において、国自身は、そ の効果として、被保険者1人当たり約1万円の財 政改善の効果があらわれると言っています。また、 国は、脆弱な市町村に対してと言いますけれども、 2009年度からは、札幌市は、脆弱な国保ではなく て、黒字に転換している自治体でございます。そ ういう中で、脆弱ではない財政を持っている札幌 市としては、市民一人一人の国保の負担を減らす - 80 - 以上で、委員会を閉会いたします。 ―――――――――――――― 閉 会 午前10時46分
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