小川短歌会 永 作 喜代子 かが 病む膝を癒えさせ給へ屈まりて地蔵のみ足を丹念に撫づ い 誰が建てし小町川辺に御堂の建ちて春の浅きに鴬の鳴く 中 根 良 子 根 本 智恵子 八 木 操 石 田 はる江 わが住める茨城弁はぶっきらぼう方言荒く喧嘩のごとし 国分尼寺めぐれば広き芝中に老木二本の桜がふぶく 満開の桜に母の笑みを見る逝きて十年あの頃のまま とび かがやきて綿雲流れゆく空に舞う鳶のいて立春となる 浜 尾 と く 美野里短歌クラブ 庭先の野菜採る朝竹やぶにうぐいす鳴くをしばし聞きおり 平 野 ふ さ 奥 村 と き 岩 崎 徳次郎 宇都宮 和 子 碇 谷 き え みずうみ 庭いちめん水仙の咲く友の家笑顔絶やさぬ夫婦訪ねり めぐ かがやける空と 湖 区切りいる霞ヶ浦大橋車に渡る とき 季早く春の花々並びいる花木センター見つつ廻りき 雨あがり芝生のなかの草引けばすらすら根本やわらに抜ける 玉里短歌会 広げたるそばの実つつく雀二羽食害無しと思い見つめる 藤 石 川 章 齋 野 口 初 江 かつみ 石 橋 吉 生 遠 藤 黎 子 雪入りの里に咲きたつ山桜亜麻色の若葉やわく添いいて ネモフィラの花に溶け込み動かずに草を引く人絵の中のごと ほとほとと聞こゆるごとく桜ちり車道おおいて花びら流る 寄 稿 日暮れどき群れを離れて飛ぶ鳥は人に馴染めぬ我が身に似てる お詫びと訂正 広報おみたま5月号、四季の歌玉里短歌会1首目に誤記があり ましたので、お詫びして訂正します。 誤→明け六つの鐘より早く日は昇り芽ぶかんとする枝光照らす 正→明け六つの鐘より早く日は昇り芽ぶかんとする枝先照らす 小川俳句会 大空を狭しと霞浦の鯉のぼり 梅雨空や筑波二峰も雲の中 雨音を聞きつゝひとり春炬燵 大空へ切断されし松の花 しょうぶ 湧きました物言う風呂の菖蒲風呂 みづうみ俳句会 又一戸去りて故郷夏は来ぬ 薫風やそぞろ歩きの至福かな 水青く湖上に白く帆引船 新学期希望にみちた子らの顔 雨上る光がはしる蜘蛛の糸 みのり俳句会 どの道を選ぶも花は満開に 小流れの畦道犬を伴ないて 春光は東窓より来てをりぬ 大木を我がもの顔に囀れり 枝垂花くぐり行く人皆やさし 欅の会 置き薬待ち遠しいな紙風船 う ま い 沖ぐもり熟睡のあとの百千鳥 うつむいている間に花は葉となりぬ 葉桜の話し相手は風ばかり 銅像の眼鏡きれいに青葉風 くるみ俳句会 休耕田何事有りし行々子 揚げ雲雀声聞こゆれど見えざりき 漣と風の寄せ来る代田かな 輪の中のガマ口上や若葉風 若竹の音なく皮を脱ぎにけり た た き 玉里俳句会 湖岸へとぬける近道茨いばら 筑波嶺に夕陽沈みて雉子の声 もう一度食べたし母のよもぎ餅 桐咲くや広き三和土の予約宿 遠蛙耳を澄ませて長湯せり 河原井 美 代 田 山 一 男 国 友 信 子 関 久 子 柏 崎 尚 子 長 島 昭 長 島 久美子 内 田 と み 三 村 れい子 榎 本 喜代子 木名瀬 やゑ子 坂 光 子 佐 藤 清 子 島 田 草 心 白根澤 清 香 戸 田 すみ子 阿久津 強 井 坂 あ さ 網 代 奈津江 木 村 小夜子 福 島 邦 誉 堀 内 いづみ 松 崎 淑 子 安 彦 昭 子 荒 井 栗 山 大 石 康 子 鶴 町 文 男 長谷川 光 男 栁 たま江 正 木 敦 子 平成 28 年 6 月 9 日 広報おみたま 23
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