厚生委員会 開 会 午後2時36分 る可能性も低いことから、予算を超過する可能性 ―――――――――――――― が高く、急遽、補正予算を提案させていただいた ●丸山秀樹委員長 ただいまから、厚生委員会 ところでございます。 を開会いたします。 次に、補正が必要になった要因についてでござ 報告事項は、特にございません。 いますが、当初予算におけます療養給付費は、被 それでは、議事に入ります。 保険者数とこれまでの1人当たり医療費から推計 議案第62号 平成27年度札幌市一般会計補正予 し、算出しているものでございますが、今回、当 算(第6号)及び議案第63号 平成27年度札幌市 初見込んでおりましたよりも1人当たりの医療費 国民健康保険会計補正予算(第4号)を一括議題 が伸びたため、予算額を上回る見込みとなったも といたします。 のでございます。 質疑を行います。 ●成田祐樹委員 なお、1人当たりの医療費が伸びた原因につき それでは、追加提案されまし ましては、特定することは非常に困難でございま た議案第62号、第63号、平成27年度国保会計の補 すが、全国的な傾向でもあります医療の高度化な 正予算について質問したいと思います。 どが影響しているのではないかと考えているとこ 今回の補正に関して、4億円という補正額が計 ろでございます。 上されました。国民健康保険については、先ご ●成田祐樹委員 ろ、陳情で保険料の引き下げをしてほしいという いますが、医療費の増高が正確に読めないのはや 話も出ておりましたが、現実的には、国保会計に むを得ないというふうに思います。さまざまな状 おいて、余剰が出るわけではなく、逆に足りなく 況がありますけれども、冬にインフルエンザが流 なってしまうという状況となってしまいました。 行するかもしれないといった予見も難しいです まず、ここでお伺いしますが、今回の4億円の し、また、冬の時期に予算不足になったというこ 補正額について、なぜこの時期に補正が必要に とも納得できる話だと思います。 なったのか、要因を含めてご説明いただければと 思います。 ●岩井保険医療部長 さまざまな要素があるかと思 それで、厚生労働省の発表を見ていますと、国 民1人当たりの医療費は年々上昇を続けていまし なぜこの時期に補正が必 て、平成元年では1人16万円だったものが、平成 要となったのか、また、補正が必要になった要因 10年には23万4,000円、そして平成25年には31万 は何かとのお尋ねでございます。 5,000円と、毎年下がることなく医療費が上昇を まず、なぜこの時期に補正が必要になったかに ついてでございます。 続けていることを考えますと、今いただいた説明 というのは要因、要素として十分に当てはまるの 今年度の国保の療養給付費につきましては、高 ではないかというふうに考えております。国保会 目に推移しておりましたものの、被保険者数が減 計は、さまざまな状況に応じられるように準備し 少傾向にあることなどから、予算の範囲内で執行 ていかなければならないというふうに考えます。 できる見込みでございました。しかしながら、今 そこで、もう1点お伺いしますが、国保会計、 月上旬に請求がありました1月診療分をもとに療 療養給付において追加補正したケースは本市にお 養給付費や他課目の予算の執行状況を精査いたし いて過去に何回あって、そしてまた、その補正額 ましたところ、想定を上回っており、また、最後 は幾らだったでしょうか。また、そのような場合 の支払いであります2月診療分につきましては、 において、札幌市は国民健康保険の保険料を上げ インフルエンザの流行などに鑑みますと、減少す たりしたのかについてもあわせてお伺いできれば - 83 - 厚生委員会 と思います。 く、なるべく保険料を上げることのないように努 ●岩井保険医療部長 まず、過去において療養 力され、今後も市民に混乱を与えずに運用されて 給付費を追加補正したケースがあるのか、補正額 いくことを要望いたしまして、質問を終わりたい は幾らだったのかというお尋ねでございます。 と思います。 過去にも、療養給付費に不足が生ずる見込みと なったため、追加補正を行ったことはございま ●丸山秀樹委員長 ほかに質疑はございません か。 す。平成12年度以降について見ますと、過去に2 (「なし」と呼ぶ者あり) 回行っております。金額につきましては、平成12 ●丸山秀樹委員長 年度に約22億2,000万円、平成21年度に約25億円 します。 でございます。 なければ、質疑を終了いた 次に、討論を行います。 次に、療養給付費の補正により保険料を上げた 討論はございませんか。 ことはあるのかというお尋ねでございます。 (「なし」と呼ぶ者あり) 一般的に、保険料は医療費に連動するものであ り、医療費が増加した場合は、それに伴い、保険 ●丸山秀樹委員長 なければ、討論を終了いた します。 料も値上がりするものでございます。しかしなが それでは、採決を行います。 ら、本市では、平成12年度から1世帯当たりの平 議案第62号及び第63号を可決すべきものと決定 均保険料の据え置きを実施しているため、医療費 することにご異議ございませんか。 がふえた分につきましては一般会計からの繰り入 (「異議なし」と呼ぶ者あり) れにより補塡するため、いずれの場合も保険料を ●丸山秀樹委員長 上げておりません。 は、可決すべきものと決定いたしました。 ●成田祐樹委員 今のご答弁で、過去には、4 異議なしと認め、議案2件 以上で、委員会を閉会いたします。 億円ではなく、22億円や25億円といったかなり大 ―――――――――――――― きな金額の補正がされてきたということを理解さ 閉 会 午後2時43分 せていただきました。また、それだけ多くの金額 の追加補正をしていますが、札幌市においては保 険料を上げていないということで、市民に新たな 負担をかけていないということは非常に大事だと 考えております。 突発的に感染症が流行する場合や医療費が年々 上昇していることなどを考えれば、毎年ぎりぎり で予算を組むのではなく、ある程度、まとまった 額を予算として見込まなければ、後から補正を何 度も行ったり、また、保険料の不足分を追加徴収 するという事態を招いてしまい、かえって市民に 対して混乱を招いてしまうのではないかというふ うに思います。 年によって最終的な支出額は変わると思います が、その年々によって保険料を変えるのではな - 84 -
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