別 紙 平成27年度に実施した都立高等学校入学者選抜の状況について 「平成27年度都立高等学校入学者選抜における実施方針」に基づく取組 ① マークシート方式の全面実施 ■ モデル実施校の成果を踏まえ、全教科においてマークシート方式を導入 (島しょの学校等、一部の学校を除く。) ■ マークシート方式導入の効果を高めるため、記号選択式問題に加えて、数値のみを 解答する問題等もマークする方式に変更 ■ 受検者のマークミス等を防止するため、記入上の注意や解答用紙サンプルを配布す るとともに、中学校における事前の丁寧な指導・確認を徹底 ② 2 記述式問題の採点と採点・点検日数についての成果(○)と課題(●) 資料1 参照 ○ モデル実施校での成果を生かし、部分点の有無により採点方法を定めるなど、明確にしたこと で業務が機能的になった。 ○ 「部分点のない記述式問題」については、パソコンの画面上での採点で、一部の教科を除き、 あまり時間はかからなかった。 ● 厳選をした「部分点のある記述式問題」については、誤字・脱字等の確認に特化した系統3を 追加したため、採点・点検等に要する時間を思うように短縮できなかった。 ● 思考力等を一層みることができる学力検査問題とするため、採点誤りの再発・防止の観点から 廃止した「並べ替えなどの完全解答形式」の採用、更には「複数の解答を選択する形式」など の導入について検討する必要がある。 採点・点検方法の更なる改善 ■ 「誤字・脱字の見落とし」等を防止するため、 『部分点のある記述式問題』につい ては、採点・点検に当たり、誤字・脱字等に特化して確認を行う系統3を追加 ■ 採 点 点 検 系統2 採 点 点 検 系統3 確 認 再確認 採点結果の確定 部分点のある 記述式問題 系統1 *系統3 →誤字・脱字等 の表記に関し て設定した校 内統一基準に 基づき実施 3 ○ 平成27年度における採点・点検方法の成果(○)と課題(●) 資料2 参照 「部分点のある記述式問題」の採点については、各学校が受検者の実態に合わせて採点基準を 定めたこと、誤字・脱字等の確認に特化した系統3の追加により、一定の効果があった。 ● 採点誤りの中には、最終段階で行うボーダーライン点検対象者に該当するものが一定数あり、 合否の入れ替わりの可能性を完全には排除できていない。 ● 平成 27 年度に変更した採点・点検方法の定着と確実な実施、ボーダーライン点検の精度向上を 図っていくことが大切である。 各学校の受検者の実態に合わせた採点等の観点から、採点における詳細な基準につ いては各学校が適切に定める形に変更 平成28年度に実施する都立高等学校入学者選抜 ③ 解答形式の改善 ■ 1 ① 〔高等学校対象〕 ○ ソフトウェアの改善 ○ 説明会や機器の使用等に関する研修会等の実施 ○ 選考資料の作成など選考業務の改善による一層の効率化の検討 等 〔中学校対象〕 ○ パンフレット等を通じたマークシート方式についての受検者や保護者及 び中学校に対する周知 ○ 「マークシート方式による解答用紙サンプル」等の配布 等 記号選択式問題の中で思考力をみることができる出題を一層工夫し、マークシート 方式で解答する問題を増加 マークシート方式全面実施に伴う成果(○)と課題(●) マークシート方式を用いた入学者選抜の円滑な実施に向けて、次の点に取り組む。 資料1 参照 ② ○ マークシートを読み取る機器等に不具合はなく、混乱なく採点を終えることができた。 ○ マークシートの読み取りは極めて短時間で終了し、検査日を有効に活用でき、また、記述式問 題の採点に集中できた。 各学校に配備されたOMRなど電子機器に不具合が生じた際のサポート体制を、今後も継続し ていく必要がある。 ● 数学のように数値をマークして解答する問題については、受検者にとって解答方法が一層分か りやすくなるよう、解答用紙などに工夫が必要である。 「合否の入れ替わり」を防止するため、平成 27 年度に導入した採点・点検方法を基本と し、各学校が合格発表前に行うボーダーライン点検の精度向上を図る。 ③ 記号選択式問題においても思考力等を一層みることができる出題となるよう、学力検査問 題を一層工夫・改善するとともに、受検者の解答方法についても検討する。 ● 平成29年度以降に実施する入学者選抜においても、マークシート方式による実施の定着を図 るとともに、採点・点検方法等の改善の必要性を不断に検討していく。 1
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