インドネシア:再生可能エネルギー 持続的な政策が必要

インドネシア:再生可能エネルギー 持続的な政策が必要
2016 年 6 月 9 日掲載
5 月 17 日付けの地元報道によると、コロンビア大学の経済学者は、エネルギ-ミックスの成功には 40
年間は必要であり、インドネシアは政権交代の波に耐え得る、持続的な再生可能エネルギ-政策を打ち出
す必要があると主張した。
同経済学者は、世界で 4 番目の石炭産出量を誇るインドネシアは、まだ石炭に依存しているが、エネル
ギ-システムを他の方法に代替することで、炭素排出量は削減できるが、その成功には何十年もかかると
した。それゆえ、政府は、再生可能エネルギ-の構築には、長期間関与すべきであり、次政権もまた同様
に関与すべきとした。
同経済学者は、インドネシアと米国、その他の国々は、長期的視野に立ち、政権に一貫性を持たせるこ
とのできる、エネルギ-規制機関を作るべきとした。現政権から次政権へ継続、更に次政権もまた継続す
べきとした。
エネルギー・鉱物資源大臣は、最近、35,000MW 発電計画のうち 5,000MW は太陽発電、2,000MW は
地熱発電を目指すとした。
同経済学者は、原子力発電の選択肢も含めた、インドネシアの再生可能エネルギーの潜在的可能性はも
っと大きいとした。多くの潜在的な再生可能エネルギ-があり、太陽光、風力、地熱があり、原子力も考
慮されている。これら全ての電力源は、気候変動という現実に対処するため、総合的なエネルギ-政策の
一部になるべきであるとした。
(石炭開発部 辻
誠)
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