(別紙3) 研 究 対 象 3 植物工場によるジャガイモ

(別紙3)
研
究
対
象
3
植物工場によるジャガイモシロシストセンチュウ抵抗性品種の種ばれいしょ
生産効率向上方法の開発
研究内容の背景・概要
<研究の必要性>
平成27年、国内で初めてばれいしょの重要害虫であるジャガイモシロシ
ストセンチュウの発生が確認された。
農林水産省では、まん延防止対策として、発生した産地の生産者に速やか
に抵抗性品種を配布するため、種苗管理センターに植物工場を設置し、平成
29年度より当該品種の種ばれいしょの緊急大量増殖を行うこととしている。
この大量増殖に当たっては、設置した植物工場にてエアロポニックス法(根
に培養液を噴霧して栽培する一種の水耕栽培法)を用いてミニチューバーと
呼ばれる小径の塊茎を生産し、それを種ばれいしょとして配布する予定であ
るが、平成28年3月に当該センチュウの発生地域の拡大が確認されたこと
から、急遽、当初の計画を大きく上回る量のミニチューバーの生産が必要と
なっている。
このため、ミニチューバーの大量生産をより効率的に行える育苗及びエア
ロポニックス栽培の条件等を緊急に解明する必要がある。また、新たな環境
下で生産されたミニチューバーを用いて農業者が着実に生産を行えるよう、
ミニチューバーの適切な貯蔵条件及び休眠打破条件の解明、ミニチューバー
を種苗として用いた場合の栽培法の開発を併せて緊急に行う必要がある。
<研究内容>
①生産力の高いばれいしょ苗を短期間で生産するための条件の解明
②エアロポニックス栽培でミニチューバーを効率的に生産するための条件
の解明
③萌芽力が十分あり、かつ、生産効率が高いミニチューバーの大きさを判
断する方法の開発
④ミニチューバーの保存条件及び休眠打破条件の解明
⑤ミニチューバーを種苗とする栽培技術のマニュアル作成 を行う。
本研究対象では、上記①~⑤を併せて実施できる研究機関(研究グループ)を公
募します。採択は1件を予定しています。
【研究実施期間及び研究費上限額】
上記研究については、本年度内に終了することを求めます。なお、研究費につい
ては、5百万円を上限とします。
担当
農林水産省 農林水産技術会議事務局
研究統括官(生産技術)室 小松
TEL : 03-6744-2214(直通)