(別紙2) 研 究 対 象 2 リンゴ黒星病の発生被害軽減をめざした多発要因の解明と発生予察システム の開発 研究内容の背景・概要 <研究の必要性> リンゴ黒星病は、病原菌が葉に感染し激しく発病すると落葉し、幼果に 感染すると奇形果となるなど、樹勢の低下や果実の商品価値を大きく損な う病害です。植物防疫法(昭和25年法律第151号)では指定有害動植物に 指定されており、病害虫発生予察事業の対象としてその発生動向を調査し、 本病の被害軽減を図る必要がある病害のひとつとなっています。 青森県では、昨年から本病が多発傾向にあり、昨年及び本年の発生園地 率はそれぞれ35.1%及び21.6%と、平年(11.9%)の倍以上の発生となっ ています。特に、発生は津軽地方に集中しており、一部園地では激しい果 実被害も生じています。 このため、近年における本病の多発生要因を早急に解明し、来年度以降 の果実被害軽減に向けた対策を講じることが必要となっています。また、 本病の防除対策として、春先の一次感染を防ぐことが最も効果的であるこ とから、ほ場での見取り調査や飛散胞子の調査等による既存の発生予察調 査を補完する新たな発生予察システムの開発や、秋季防除による越冬伝染 源の減少等のまん延防止のための技術開発が必要となっています。 <研究内容> ①リンゴ黒星病の近年の多発生要因の解明 ②秋季防除による次年度の発生軽減技術の検討 ③病原菌の薬剤感受性検定による有効薬剤の検討 ④気象情報等を活用したリンゴ黒星病の発生予察システムの開発 を行います。 本研究対象では、上記①~④を併せて実施できる研究機関(研究グループ)を公 募します。採択は1件を予定しています。 【研究実施期間及び研究費上限額】 上記研究については、本年度内に終了することを求めます。なお、研究費につい ては、4百万円を上限とします。 担当 農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究統括官(生産技術)室 児下 TEL : 03-6744-2214(直通)
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