(別紙1) 研 究 対 象 1 北海道におけるコムギなまぐさ黒穂病のまん延防止対策技術の開発 研究内容の背景・概要 <研究の必要性> コムギなまぐさ黒穂病は、感染すると小麦の子実内に異臭のする病原菌 の胞子が充満する病気です。本病の発生園地では、収穫時に感染子実が砕 け正常な子実になまぐさい異臭が付着し、小麦の商品価値が大きく損なわ れるため、収穫を諦めて廃耕しなければなりません。 近年、小麦の主産地である北海道において本病の発生が増えてきており、 一昨年及び昨年は被害面積が約200ha、本年は約1100haにおいて本病の発 生が確認され、特に石狩やオホーツク地域では非常に大きな被害が生じま した。また、本病は土壌からも感染するため、北海道の産地における輪作 体系が維持できないのではないかと懸念されています。 このことから、次期作以降の発生被害を軽減し、小麦の安定生産を維持 するために、本病の有効なまん延防止技術を講じるとともに、土壌からの 感染リスク軽減技術の開発を早急に進めることが必要となっています。 <研究内容> ①コムギなまぐさ黒穂病の発生要因の解明とまん延防止対策の普及 ②コムギなまぐさ黒穂病菌の菌類学的性状の解明及び分類・同定 ③諸外国におけるコムギなまぐさ黒穂病研究の進展状況及び発生動向調査 を行います。 本研究対象では、上記①~③を併せて実施できる研究機関(研究グループ)を公 募します。採択は1件を予定しています。 【研究実施期間及び研究費上限額】 上記研究については、本年度内に終了することを求めます。なお、研究費につい ては、9百万円を上限とします。 担当 農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究統括官(生産技術)室 小松 TEL : 03-6744-2214(直通)
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