週 報 - 金沢家庭教会

牧会者エッセイ
「 息子との思い出旅行 」(再)
父と息子が久しぶりに旅行をしました。先祖のお墓参りをして、祖母
の家で、三代がともに過ごしました。祖母は孫にもっと食べさせたくて
熱心です。祖母は昔のようなお腹がすいて過ごす軍隊を思い出してい
たのかもしれません。祖母の心清らかな愛の表現に触れた孫は、出さ
れた食事をおいしく食べました。最近、開通したという海の上を走る
ケーブルカーにも三代で乗ったりもしました。祖母と一緒に過ごしたと
いう思い出作りです。そして、祖母に挨拶をして、父と息子はさらに旅
行に立ちました。
ソウルにあがり、北へとさらに進んでいく列車へと乗り換えました。
列車の中でのふたりは、別段話をすることもありませんでした。父は、
息子が行く軍隊というところがどういうところか、よく分かっています。
食べるものをくれなくてお腹がすくのではなく、訓練兵は、余りにも辛く
て、食べても食べてもお腹がすいてしまいます。濡れた体であっても訓
練をうけねばならないことに、常に寒ささえ感じるのです。このような所
に向かっていくと思いながら、窓の外を見つめるばかり、息子がどんな
に決心したといっても、日本の生活に慣れた人間が、韓国で最も特殊
な現実に対して、不安がよぎることにどうすることもできず、言葉がで
なかったのです。1時間ほどさらに進んだだけなのに、ソウルとは違う
冬の風が吹いていました。
短い頭の青年たちが、家族たちとともに集まっていました。入口に
は、軍人たちが立っています。ここは、訓練兵たちが集まって基本的な
装備が支給され、訓練所へ送る補充基地です。家族とはもうしばらく
すれば、しばし別れてしまわなければならない息子との時間が惜しみ
ながら、既に涙を流している人もいます。手をしっかりと握り合っている
恋人の姿も見えます。今は、軍隊期間が短くはなったとはいえ、昔は
お互いが待つということがとても辛いことでした。それで、恋人たちに
とっては、最大の試練の期間でもありました。時間が切なく流れ、息子
との熱い抱擁をします。絶対に涙は見せまいと思っていましたが、そ
の思いとは違って涙が出ていました。父も息子の前では、ただの父親
にすぎません。
入隊式があり、兵士となった息子は、軍隊式の挨拶をします。息子
を残して、そこを去る父の心には、すでに冬の吹雪が舞っていました。
明日から、ここには雪が降るといいます。数日後には、韓国で最北端
に移動し、最も寒さの厳しい時に訓練を受けることになるのです。面会
に行くことも簡単ではない奥地で、息子は2度の冬を越さなくてはなら
ず、どんな状況にも屈せず勝ち抜いていかねばなりません。
帰ってくる列車でたくさん考えました。日本に家族がいて、自分の判
断で、行かなくてもいい道ではありましたが、あえてこれほどまでに困
難で辛いところに送ることがよかったのか考えました。息子は、誰に
とっても大切な存在です。それほど大切な息子であればあるほど、厳
しい環境に送って強く育てることはよくやったことだと頭では考えても、
心は乱れます。最近、軍隊はよくなったから、心配することはないとい
う人もいるかもしれません。しかし、軍隊はどんなによくなったといって
も、やはり軍隊です。それでも父は信じます。息子は、必ずすべての
試練に打ち勝ってくれると。そして強くたくましい男に生まれ変わると。
守らなければならない祖国があるということも、とても幸せなことです。
父も息子も痛みを通して互いに成熟していきます。
父の息子から、祖国の息子へとして残して飛行機に乗ります。天が
送って下さった任地で、新しい出発のために、父も息子のように短い
頭にして・・・。
(李 炯燮 地区長)
お知らせ
第04-10401-22
天一国四年天暦4月23日(陽暦5月29日)
週
報
本教会の礼拝に初めて参加された方を心から歓迎いたします
天の父母様と真の御父母様の祝福が共にありますようお祈り致します
1.お誕生日を迎えた食口の皆様、おめでとうございます
2.書写講演会
日時:6月3日(金) 午前10:30~
【年頭標語】
創造主、天の父母様に似た、真の愛を実践する
天一国の真の主人になろう!
場所:金沢家庭教会 大聖殿
対象:新規、氏族、再復帰
3.石川教区6月度出発式
日時:6月6日(月) 午前10:30~
場所:金沢家庭教会 大聖殿
対象:全食口
※今月の出発式は還元祈願礼式として行います。
4.しあわせ講演会
日時:6月15日(水) 午前10:30~
場所:金沢家庭教会 大聖殿
講師:中島弘一 教会長
対象:新規、氏族、再復帰
5.食口のための祈祷をお願いいたします
金沢家庭教会
Family Federation for World Peace and Unification
Kanazawa Church
世界平和統一家庭連合
(旧 世界基督教統一神霊協会)
教区長:髙松 八寿夫 牧師
教会長:中島 弘一 牧師
石川県金沢市昌永町7-6
Tel:076-201-8338/Fax:076-204-7772
E-mail:kanazawa_ch@hotmail.com
李炯燮地区長 追慕礼拝
み 言
説
教:中島 弘一 教会長
司
会:竹中 章晃
人間は、神様から生まれたので、いずれにせよ
霊界に帰らざるを得ません。韓国語の中でおもし
ろい言葉が、「トラガンダ(帰る、亡くなる)」という
開
会 ・・・・・・・・・・・・・司会者
黙
祷 ・・・・・・・・・・・・・全
体
言葉です。どこに帰るのでしょうか。共同墓地に
※聖
聖歌42番
歌 ・・・・・・・・・・・・・全
体
行くのは帰ることではありません。出発した元のと
※敬
拝 ・・・・・・・・・・・・・全
体
ころに帰るという意味です。その出発点は、共同
※家庭盟誓 (5・6番)・・・・・・・全
体
代表報告祈祷 ・・・・・・東洋子
賛
婦人代表
美 ・・・・・・・・・・・・・聖歌隊
み言訓読・・・・・・・・・・・・・ 全
墓地ではありません。はるか遠くの歴史の起源を
越えて帰っていくのです。
体
「 李炯燮地区長を追悼して 」
「人間が帰る」というのは、韓国人として生まれ
説
教
献
花 ・・・・・・・・・・・・・全
体
て韓国人に帰ることを意味するのではありませ
聖歌4番
※聖歌と献金 ・・・・・・・・・・・・全
体
ん。韓国人として死にはしましたが、韓国人に帰
祷 ・・・・・・・・・・・・・執礼者
る、その道ではありません。人類の先祖の根源
※祝
※全体祈祷 ・・・・・・・・・・・・・全
体
遺族代表挨拶・・・・・・・・・・ 西竹家庭
世界に帰っていくという意味です。創造主がい
お知らせ ・・・・・・・・・・・・・司会者
らっしゃるところに帰るということです。そこから出
閉
発したので、そこに帰るというのです。
会 ・・・・・・・・・・・・・司会者
~お願い~ ※印のある項目は全員起立して進行いたします。
~天聖經 第七篇 第一章 P710より~
統一運動
日本:第34回全日本聖和祭
天一国4年 天暦4月16日(陽5.22) 尾瀬霊園
天暦4月16日、快晴に恵まれた尾瀬霊園におい
て、第34回「全日本聖和祝祭」が行われ、全国から
約2000人が参加しました。
ギターの弾き語りの演奏や、南千葉成和学生鮮鶴
合唱団の美しい歌声が会場の霊的雰囲気を盛り上
げ、続く 聖和祝祭では、戸丸廣安・尾瀬霊園園長が
2015年度の年次報告とともに、式典前日に行われ
た「日本開拓の碑・除幕式」の様子にも触れ、参加し
た西川勝先生夫妻には会場から大きな拍手が送ら
れました。
徳野会長は説教の中で、「真の父母を愛し伝える
なら、神氏族メシヤの使命を果たしましょう」と、真の
お母様のみ言葉を紹介しました。
続いて、聖和者家族代表による献花、全体祈祷の
後、尾瀬聖和家庭会の阿部知行理事長が祝辞を述
べ、最後に徳野会長の祝祷、裵夢周・第4地区長の
億万歳四唱で閉会となりました。