(仮称)八尾市立地適正化計画(案)策定支援等業務仕様書

平成 28 年度(仮称)八尾市立地適正化計画(案)策定支援等業務仕様書
1.業務目的
本市における市街地形成の変遷を踏まえつつ、人口、公共施設、公共交通等の基本データを整
理するとともに、本市における都市構造の課題を分析し、公共交通網を基軸とした福祉・医療・
商業等の都市機能を集積させるとともに、一定の人口密度を維持する居住エリアを集積させるこ
とで、持続可能でコンパクトなまちづくりを推進することを目的とした都市再生特別措置法に基
づく「(仮称)八尾市立地適正化計画(案)」の策定を支援することを目的とする。
また、本市では今後予測される人口構成などの社会情勢や財政環境の変化を見据え、持続可能
な行政運営を進めるうえで必要となる公共施設マネジメントを推進していくために、平成 25 年6
月に「八尾市公共施設マネジメント基本方針」(平成 27 年8月改訂)を策定し、この基本方針に
基づいた公共施設マネジメントを推進しているが、公的不動産とまちづくりは連携して検討して
いくことが必要であり、この連携についても進めていくこととする。
2.業務項目
業務項目は、以下のとおりである。
①業務計画
②(仮称)八尾市立地適正化計画(案)の策定に向けた検討支援
③「八尾市公共施設マネジメント基本方針」との連携検討支援
④打合せ協議
⑤成果品の作成
3.業務内容
3.1 業務計画
本業務を円滑に遂行するため、仕様書等を十分に把握した上で業務計画書を作成する。
3.2(仮称)八尾市立地適正化計画(案)の策定に向けた検討支援
(1)都市の現況に関する補足データ分析
既に市が保有している都市の現況に関するデータのうち、立地適正化計画を策定する中で不足
していると考えられる補足データを把握・整理する。
(2)立地適正化に関する基本的な方針の検討
1)他の計画との整合性の整理
本市の総合計画や都市計画マスタープラン、人口ビジョン・総合戦略等の他の計画との整
合性について整理する。
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2)都市構造の考え方
都市計画マスタープラン等で位置づけられた核や鉄道駅周辺等の拠点候補における機能集積、
公共交通でのアクセス性等を評価し、拠点設定の考え方を整理する。
その上で、拠点の概ねの位置および範囲を検討する。
3)基幹的な公共交通軸の検討
公共交通の現状や見通しを踏まえ、基幹的な公共交通軸を検討する。その際、拠点エリア間の
連絡性や持続性を踏まえ、廃止や新設も視野に必要なネットワークを検討する。
4)都市機能誘導区域および居住誘導区域に関する基本的な考え方の検討
都市機能誘導区域を設定する目的、期待する効果、および集積・誘導すべき都市機能等の考え
方について検討する。
具体的には、都市構造における各拠点地区と都市機能誘導区域の関係について整理するととも
に、区域設定に際して、重視すべき評価指標や、関連計画・施策について検討し、区域設定の方
針として整理する。
さらに、居住誘導区域を設定する目的、期待する効果、維持すべき居住水準等の考え方につい
て検討する。
5)誘導施設の基本的な考え方の検討
都市機能誘導区域の性格に応じ、誘導すべき都市機能のうち、重要性の高いものなど、誘導施
設に位置づけるべき都市機能の考え方を整理する。
都市構造の考え方で導き出した不足施設を抽出するとともに、事業として実効性の高いものや、
重要性の高いもの、緊急性を要するもの等を評価し、誘導施設に位置づけるべき都市機能の考え
方を整理する。
(3)都市機能誘導区域および誘導施設の検討
1)区域設定基準の検討
都市機能誘導区域が満たすべき条件(公共交通施設、公共施設、各種都市サービス利便性、用
地確保の可能性等)を検討する。
即地的に区域設定を行う際の技術的基準(用途地域、指定容積率、規模・範囲、区域境界等)
を検討する。
2)都市機能誘導区域案の設定
先に検討した区域設定基準を踏まえ、都市機能誘導区域案を検討する。
3)都市機能誘導施設の検討
都市機能誘導区域内において、立地を誘導すべき施設について、施設の充足状況や関係部局・
団体や民間事業者による施設整備事業の動向を庁内関連部署からの情報提供や既存資料等により
把握して、具体的に明示する誘導施設を検討する。
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(4)会議等の運営補助
立地適正化計画策定に向け都市計画審議会及び庁内会議の運営補助として、会議資料
の作成、会議への出席・説明補助、議事録の作成を行う。回数は都市計画審議会は2回程
度、庁内会議は3回程度を想定する。
3.3 「八尾市公共施設マネジメント基本方針」との連携検討支援
公的不動産とまちづくりを連携させるべく、「八尾市公共施設マネジメント基本方針」をはじ
めとした公共施設マネジメントとの連携手法について検討する他、基礎データの整理や、まちづ
くりと連携した今後の方向性等についての検討を行う。
3.4 打合せ協議
打合せは、業務着手時、成果品納入時、および業務中間時(2 回)の計 4 回を基本とし、
業務の進捗に応じて適宜追加する。
3.5 履行期間
契約締結後から平成 29 年 3 月 31 日までとする。
4.成果品(資料はカラーを含む)
(1)支援業務報告書 5部
(2)その他、検討に使用した資料
(3)以上の資料についてのデータ(WordまたはExcel)
5.その他
(1)受託者(以下、
「乙」という。)は、仕様書に定められていない事項については委託
者(以下、
「甲」という。
)の指示を受けること。
(2)乙は、業務遂行にあたり、作業方法及び進捗状況について、甲に適宜連絡すること。
(3)乙は、業務遂行にあたり、八尾市個人情報保護条例の規定を遵守し、個人情報の保
護に努めなければならない。
以上
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