RNA 生物学分野セミナー(第2回) 人工 RNA による哺乳類細胞の運命制御 京都大学 iPS 細胞研究所 未来生命科学開拓部門 齊藤博英 教授 生体分子やシステムを「人工的に創りだす」ことで細胞や生命システムの構築 原理を理解し、新しい技術を誘発しようとするシンセティックバイオロジー研 究が世界的に進展している。我々の研究室では、これまで達成が困難であった、 細胞内状態に応じた標的生細胞の選別や運命決定を実行できる新技術を開発す ることを目指した。本講演では、標的細胞の目印として働く、「マイクロ RNA」 を検知し目的の遺伝子の翻訳を調節できる「マイクロ RNA スイッチ」について 紹介し、そのスイッチを基盤とする標的細胞の選別や運命制御の最新の成果を 発表する。さらに、バイオナノテクノロジーの分野においても、RNA は注目を集 めている。我々は、タンパク質をセンシングする「人工 RNA ナノ構造体」初め て構築し、それを元に細胞運命を制御する手法を新たに開発したので、あわせ て報告したい。 2016 年 6 月 16 日(木)13:00 ~ 14:45 生命棟 連絡先:メディカル情報生命専攻 [email protected] 地下 セミナー室 RNA 生物学分野 富田耕造 内線 63611
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