Title 行政手続の法理( Abstract_要旨 ) - Kyoto University Research

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行政手続の法理( Abstract_要旨 )
園部, 逸夫
Kyoto University (京都大学)
1967-11-24
http://hdl.handle.net/2433/212353
Right
Type
Textversion
Thesis or Dissertation
none
Kyoto University
【13 】
氏
園
部
逸
夫)
その
べ
いつ
お
学 位 の 種 類
法
学
博
士
学 位 記 番 号
論 法 博 第 1
8号
学位授与の 日付
昭 和 4
2年 1
1月 24 日
学位授与の要件
学 位 規 則 第 5条 第 2項 該 当
学位論文題 目
行政手続の法理
論 文 調 査 委員
教 授 須 貝 備 一
(主
査)
論
文
内
教 授 杉 村 敏 正
容
の
要
教 授 中 田 淳 一
旨
この論文 は, 第 1章行政手続の法理 とその適用, 第 2茸行政裁量 と行政手続, 第 3葦 アメ リカ行政手続
の課題, 第 4章 アメ リカにおける行政行為 の司法統制, 第 5章給付行政 と行政手続 か らな り, 補論 とし
て, 1, 行政法上の不確定法概念, 2, 行政上の送達, を付す る。
第 1 章では, 行政手続 とは行政過程 の法的手続であると定義 し, 行政手続の基本法理 と して適正手続の
法理 と国民の能動的関与の法理 とを挙 げ, わが国の行政手続 を行政立法, 行政行為, 行政徴収, 行政 強制
執行, 行政即決執行, 行政罰, 行政審判の諸手続 について見てその問題点を指摘 し, 臨時行政調査会の行
政手続法草案が立法 化 され るな らばわが国の行政法 は進歩す るとしている。
第 2 章では, 行政庁 による法 の解釈 に関す るアメ リカの司法裁判所の態度 について論 じ, 裁判所が行政
解釈 に対 して相当の裁量権を認めることによ って控 え 目な解決を とる傾 向があることを 明 らかに して, 結
論 として は歴史的背景 の差異か らアメ リカの原理 を 日本 に類推適用す ることは危 険であるとしている。
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5
8年 1
1月 コロンビア大学法学部創立百周年記念行事 として法学 シンポジゥムが持 たれた
第 3葦では,1
際 に行政手続の問題 に関 して報告および討議 がお こなわれたのについて紹介 をな し, 次にアメ リカの略式
行政手続 について紹介 し, 第 3に行政手続 当事者 たる行政庁 および私人が行政手続 および司法的事件 にお
いて どの程度 まで資料提 出を強制せ られ うるかの問題 に関す るアメ リカの判例を明 らかに している。
第 4 章では, アメ リカにおける行政行為 の司法統制に関 して行政行為の司法審査方式 を機能的および訴
訟形式的に分類 し, それぞれの方式 の地位 を明 らかにす る。
第 5章では, アメ リカにおける行政許可の法理 をは じめて詳細 に紹介 し, 次にアメ リカにおける給付行
政の課題 について論 じて給付行政 に対す る法的権利の確立 も遠い将来 の ことではない としている。
補論 1 では, ドイツ行政法 における不確定 法概念 に関す る通説 および これに反対す る諸の異説を紹介 し
明瞭な結論 は出ていないとす る。 補論 2では, 行政上の送達 に関 し ドイツ, オース トリアおよび 日本の制
度 を比較 して いる。
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論 文 審 査 の 結 果
の 要
旨
この論文 は, アメ リカ行政法の長所 とす る行政手続 の法理 を研究 し, それがわが国の行政法 について参
考 とされ るべ き点を探求 しよ うとした ものである。
アメ リカ行政手続法 に関 して は, 既 に鵜飼信成編 「行政手続 の研究」 その他があ り, 新進 の行政法学者
によって盛ん に研究せ られ, その結果 は臨時行政調査会の行政手続法草案において大成 されているが, こ
の論文 の著者 は現地の ミシガ ンおよび コロンビア両大学の法学部 において殊 にゲルホー ン教授指導 の もと
にアメ リカ行政手続法の立 ち入 った研究 を積んだ結果 として, 従来の研究 ではまだ明 らかにされなか った
略式行政手続, 行政許可の原理, 社会福祉行政の法理 などの新 しい研究 を してお り, アメ リカ行政手続法
の解明の上 に大 きな貢献をなす ものであるのみな らず, わが国の行政手続法の立法 について も間接 にでは
あるが稗益す るところがある。
結論 として, この論文 の学問的価値 は高 く, 法学博士 の学位論文 に値す るもの と認 め られ るQ
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