S-QUE 院内研修 1000’ 2016 年度 E ナース 第 4 回 急変(シリーズ) 臨床推論レベルアップ~見逃してはならない疾患を見抜くコツ 伊藤 敬介 氏(高知医療センター救命救急センター 救急看護認定看護師) (演習問題 全 5 問) Q1.一般原理から個別的な結論を得る推論方法は次のどちらでしょう? 1.帰納的推論 2.演繹的推論 Q2.患者の情報から疾患や病態を想起することを何というでしょう? 1.問題の明確化 2.仮説形成 3.鑑別診断 Q3.院内トリアージの場面では、つぎのどちらの疾患を仮説とするべきでしょう? 1.Common disease 2.Critical disease Q4.突然の発症様式のことであり、血行障害などを意味する最も緊急性の高いオンセットはどれでしょう? 1.Gradually onset 2.Acute onset 3.Sudden onset Q5.患者の特徴を今までに学んだ疾患の臨床像(パターン)に対応させて瞬間的に認識する推論方法はどれか? 1.パターン認識 2.仮説演繹法 3.徹底検討法 演習問題 S-QUE 院内研修 1000’ 2016 年度 E ナース 第 4 回 急変(シリーズ) 臨床推論レベルアップ~見逃してはならない疾患を見抜くコツ 伊藤 敬介 氏(高知医療センター救命救急センター 救急看護認定看護師) (演習問題 解答・解説) Q1.一般原理から個別的な結論を得る推論方法は次のどちらでしょう? 1.帰納的推論 2.演繹的推論 解答:2 解説 個別な事実から一般原理(前提)を導く推論方法を帰納的推論、一般原理(大前提)から個別な結論を得る推論方法を演繹的推論という Q2.患者の情報から疾患や病態を想起することを何というでしょう? 1.問題の明確化 2.仮説形成 3.鑑別診断 解答:2 解説 仮説とは、一定の現象を統一的に説明しうるように設けた仮定をいう。臨床推論は患者の情報から疾患名や病態名といった仮説をつくること(仮 説形成)から始まる。 Q3.院内トリアージの場面では、つぎのどちらの疾患を仮説とするべきでしょう? 1.Common disease 2.Critical disease 解答:2 解説 院内トリアージや患者急変対応など、救急看護の場面では、まず、緊急性の高い疾患(critical disease)を除外するかたちで臨床推論をすす めていく。 Q4.突然の発症様式のことであり、血行障害などを意味する最も緊急性の高いオンセットはどれでしょう? 1.Gradually onset 2.Acute onset 3.Sudden onset 解答:3 解説 サデン・オンセット(sudden onset)とは、突発発症のことであり、血行障害など、「破れる」「詰まる」「捻れる」といった病態をあらわすことが多く、 緊急性が高いオンセットである。 Q5.患者の特徴を今までに学んだ疾患の臨床像(パターン)に対応させて瞬間的に認識する推論方法はどれか? 1.パターン認識 2.仮説演繹法 3.徹底検討法 解答:1 解説 パターン認識は院内トリアージにおいて、最も用いられる帰納的な推論方法であり、患者の特徴を今までに学んだ疾患の臨床像(パターン)に対 応させて瞬間的に認識する推論方法である。 解答・解説
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