第 回 この逸失利益とは、後遺症が残 って働きが悪くなったことによる 利益」についてお話しました。 た場合の補償の1つである「逸失 います。前編では、後遺症が残っ 前田 ある交通事故の相談事例 を前編、後編に分けてご紹介して たことと思います。 いということを理解していただけ 保険会社との闘いは避けて通れな や程度を争ったり、労働能力喪失 えたい保険会社は、後遺症の有無 出されます。しかし、支払額を抑 等級の場合でも10 示してきた示談案は、裁判所の基 低い水準なのです。保険会社が提 く、適正な賠償を受けるためには、 があり、そのどれもが裁判所より 期間を短く主張してくることが多 準によると 損害賠償全般について独自の基準 「後遺障害慰謝料」ばかりでなく、 利 企 業 で す。 保 険 会 社 各 社 は、 会社は加害者を代行する立場の営 もあります。正当な認定を受ける べき等級より低い等級となること 該当とされたり、本来認められる もらって提出しても、後遺障害非 の言うとおりに医師から診断書を ます。しかし、ここでも保険会社 害等級をもとに、所定の方法で算 まえだ ・ しょういち/ 1959年 1月 22日岩見沢 市生まれ。北大法学部卒。 93年前田尚一法律事務 所開設。UHB「のりゆ きのトークDE北海道 」、 STV「 どさんこワイ ド 」 出演。JR札幌病院 倫理委員・臨床研究審査 委員。元・ 北海道大学法 科大学院実務家教員 等級は110万円、第1等級で2 前田 等級ごとに一応の裁判所 の基準が決められています。第 ――「後遺障害慰謝料」はどの ように決められるのですか。 以下、談話です。 ればなりません。 ということを胆に命じておかなけ を 知 っ て い る 者 に 味 方 す る!!〟 あ り ま せ ん。 『 法 律 』 は、〝 法 律 といって味方をしてくれる訳では 『法律』は、弱い立場にあるから んどなのです。 0万円単位で増額する場合がほと 重大な後遺症の事案ですと100 0万円単位で、死亡事故の事案や ことが不可欠です。 構えを持ち、必要な対策を講ずる け早い時期から将来を見据えた心 目を奪われることなく、できるだ 交通事故被害の場合、目先の事に たのでは踏んだり蹴ったりですね。 された上、治療費をストップされ 遭いたくもない交通事故に遭わ ためには、相応の対策が必要です。 ます。 害等級の認定を受ける必要があり ――待っていれば、保険会社か らその基準で保険が支払われるの ではないのですか。 すので、ぜひご利用ください。 在、電話相談(無料)も実施中で は原則として完全成功報酬制。現 800万円が基本として算定され 14 当事務所では、交通事故に関す る法律相談は無料で、弁護士費用 今回は、もう1つの補償である 「後遺障害慰謝料」についてです。 将来の減収分のことです。後遺障 目先のことに目を奪われると損をする 後 編 33 ――注意事項はありませんか。 前田 後遺症について賠償を受 けるためには、先に述べた後遺障 14 前田 いいえ。あくまでも保険 交通事故・後遺症、過払い請求などについての相談は無料。電話相談可。 0120・48・1744 (24 時間受付) 無料メールマガジン「企業法務ピンポイントレッスン」の登録も受付中。「メルマガピンポイント弁護士」で検索してください。 前田尚一法律事務所 HP は 91 前田 尚一 弁護士
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