2016 進路だより 福島県立小高工業高等学校 進路指導部 第2号 平成28年5月26日発行 中間考査終了!結果は!? 5月18日(水)から20日(金)にかけて、1学期中間考査が行われました。 1年生にとっては、高校入学後初めての定期考査、また2,3年生にとっても進級後最初の定期考査で した。特に3年生にとって、この定期考査を含む1学期の考査は非常に重要な試験となります。なぜな ら、企業や大学、専門学校等に提出する調査書(成績欄)には、皆さんが手にする通知表に書かれて いるような「点数(100点満点)」ではなく、1学年末、2学年末、3学年1学期末についた点数から求める 「評定値」及び「評定平均値」が記入され送られるからです。企業や大学、専門学校等では志願者を選抜 するために、この「評定値」及び「評定平均値」を利用し、成績順位を決めるのです。そこで、評定平均 値の計算の仕方について、また「評定値」や「評定平均値」を上げるためにはどのように努力していけば よいのかをまとめました。参考にして取り組んでください。 (1)評定平均値の出し方 ◆本校の5段階評定は、次のように決められています。 本校の 評定値 ( 点 数 ) (評定値) 85~100 → 5 70~ 84 → 4 45~ 69 → 3 30~ 44 → 2 0~ 29 → 1(いわゆる赤点) ◆評定平均値を、電気科のA君の例で計算してみます。 ◇通知表の点数◇ 教 公 保 健 芸 家 国 語 地 歴 数 学 理 科 外国語 科 民 体 育 術 庭 国 現 国 世 日 現 数 数 数 科 化 体 保 音 コ コ 家 科 語 代 語 界 本 代 人 学 ミ ミ 庭 目 総 文 表 史 史 社 学 学 学 生 基 楽 英 英 基 合 B 現 A A 会 Ⅰ Ⅱ A 活 礎 育 健 Ⅰ Ⅰ Ⅱ 礎 1年 83 82 93 89 70 86 80 69 75 2年 86 79 94 80 75 84 83 3年 95 88 91 68 90 教 工 業 ※調査書に記入するものは、1,2年生の学年 科 末と3年生の1学期末の成績となります。 工 課 実 製 情 電 電 電 電 (但し、時期がずれればその後の成績も入る) 科 技 題 技 気 気 力 子 目 基 研 基 基 機 技 技 礎 究 習 図 礎 礎 器 術 術 1年 88 83 81 2年 79 88 86 3年 90 83 90 88 83 85 ◇各教科の評定平均値の出し方◇ 国語の場合、1年83点(点数)→4(評定)、2年86点→5、3年95点→5となり、 評定の合計 4+5+5 14 国語の評定平均値= = = =4.666・・・・・・ 評定数 3 3 小数点以下第2位を四捨五入して「4.7」となります。芸術は1教科ですので、そのまま 80点⇒4.0となります。また専門科目(工業)は、専門科目全部で1教科です。 ◇全体の評定平均値の出し方◇ すべての教科・科目の評定の合計値 146 = =4.4 すべての評定数 33 以上の手順で各教科の評定平均値及び全体の評定平均値を計算すると、下表のようになります。 教 科 国語 地歴 公民 数学 理科 保体 芸術 外国語 家庭 工業 全体の評定平均値 評定値 4.7 4.5 4.0 5.0 4.5 4.0 4.0 4.0 4.0 4.6 4.4 (2)評定値・平均値を上げるためには!? ①科目数の少ない教科では、一科目でも悪い点数を取るとその教科の評定平均値に大きく影響を及ぼ します。逆に1年次は悪くても、2,3年次で良ければ挽回することも可能になります。 ②例では1年次の保健は86点で「5」ですが、2年次は83点で「4」です。点数は2点しか違い ませんが、評定値は大きく違ってきます。 ③70~75点で4の場合は、ちょっと油断すると69点以下となり、3になってしまうため評定平 均値に大きく影響を及ぼします。 ④特に44点以下の評定「2」が多くなるにつれて就職試験でも大変厳しくなります。 ⑤全体の評定平均値を「0.1」上げるためには、評定数が33科目分あるとすれば単純計算で、 0.1×33=3.3となりますから、4科目について各評定を1ずつ上げなければなりません。 0.2なら7科目について同様に各評定を1ずつ上げなければいけません。3年次になってから評 定平均値を大きく上げることは非常に厳しいことを自覚して、早い時期から取り組むしかありませ ん。なお、日頃の授業及び提出物などへの取り組みも大きく関わります。 ※3年生の皆さん、踏ん張りどころです!部活動の各種大会や検定試験の準備等やらな ければならないことが満載だとは思いますが、「行ける会社・学校」ではなく「行き たい会社・学校」へ就職・進学できるよう、努力してください。特に、中間考査の結 果が振るわなかった人は、期末考査に向けて準備を始めてください。1,2年生は目 標実現に一歩でも近づけるよう、気を抜かずに頑張ってください。 *「先輩の話を聞く会」開催* 5月12日(木)に「平成28年度先輩の話を聞く会」が南相馬スポーツセンター、仮設校舎で実 施されました。県内外に就職された先輩や、大学に通われている先輩方の生の声を伺う良い機会だっ たのではないかと思います。先輩方の多くが口にされていた言葉に「コミュニケーションが取れる」や 「自分の考えをきちんと持つ」、「元気な挨拶」などがありました。これらの言葉は、企業訪問先や 学校に求人してくださる企業などからもよく聞かれる言葉です。企業に所属して働く以上、誰とも関 わらずに働くなどということはあり得ません。「コミュニケーション能力」が必要不可欠と言えます。 また、ある先輩からは「生き甲斐を持つこと」というお話もありました。「生き甲斐=生きている ことに喜びを見出す」ことです。そんなふうに感じられる仕事に出会うためにも、自分が希望する企 業について調べ、情報を集め、この企業が本当に自分と合っているのかをしっかり見極めて下さい。
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