東京労働局における個人情報の漏えいについて

平成 28 年 5 月 26 日
東 京 労 働 局
東京労働局における個人情報の漏えいについて
東京労働局(局長
渡延
忠)は、池袋労働基準監督署(以下「池袋署」と
いう。)において発生した個人情報漏えいについて、次のとおりその事実を確
認の上、必要な措置を講じましたので、概要をお知らせします。
1
概要
池袋署において、A社の時間外労働・休日労働に関する協定届(以下、「36
協定届」という。)の控を提出代行者であるB社会保険労務士法人に返送す
べきところ、誤ってC社会保険労務士法人に送付したもの。
36 協定届の控には、A社の名称、代表者職氏名、労働者の氏名等が記載さ
れていた。
2
事実経過
(1) 平成 28 年 5 月 16 日、池袋署の職員が、A社の 36 協定届の控を返送す
るに際し、C社会保険労務士法人に返送するD社の就業規則の控とともに、
A社の 36 協定届の控を誤って送付した。
(2) 同月 19 日、C社会保険労務士法人の事務担当者から池袋署へ、提出代
行を請け負っていないA社の 36 協定届の控が混入されているとの電話連
絡があり、この時点で誤送付が発覚した。
(3) 同日、池袋署長がC社会保険労務士法人を訪問し、謝罪の上、A社の
36 協定届の控を回収した。
(4) 同日、池袋署長がB社会保険労務士法人に電話し、事情を説明した上で
謝罪のため翌日訪問することとした。
(5) 同月 20 日、B社会保険労務士法人から池袋署へ電話があり、A社の代
表者にも説明したが特に問題視しておらず、謝罪のための訪問は不要との
申し出があったので、訪問を差し控えることとし、A社の 36 協定届の控
をB社会保険労務士法人に送付した。
3
発生原因
(1) 池袋署においては、文書を発送する際に、封入者が文書を封入し、確認・
封緘者が封入された文書を確認することとしているが、机上にA社の 36
協定届の控とD社の就業規則が置かれたまま封入者が作業をしていたこ
とから、紛れ込みが発生したこと。
(2)確認・封緘者が文書を確認した際、不審な点を発見したにもかかわらず、
点検が不十分なまま封緘してしまったこと。
4
再発防止対策
(1) 池袋署においては、平成 28 年 5 月 23 日、緊急署議を開催し、事案の
説明をするとともに、以下の指示を行った。
ア
基本動作の徹底、マニュアルの手順の厳守について、再度、周知・
徹底させること。
イ
受付処理は必ず1件ごとに行い、完結させてから次の処理に移る
方式を徹底させることにより、書類混入を防ぐこと。
また、発送時のダブルチェックについて、今後、 少しでも不審点があ
る場合には、確認・封緘者は直ちに管理者に報告し、管理者は、封入者及
び確認・封緘者から、正確な状況を確認し、更なる点検を行い、適切な指
示を行うように改める。
(2) 東京労働局においては、同月 23 日、池袋署の職員(非常勤職員も含む。)
に対して、個人情報の漏えい防止について、特別研修を実施した。
また、同月 24 日、管内の労働基準監督署(支署)長に対して、同種漏
えい事案の再発防止に係る事務連絡を発出した。
【担当】
東京労働局労働基準部監督課
課
長
樋口
雄一
主任監察監督官
中尾
剛
電話 03(3512)1612