Graduate School of Advanced Mathematical Sciences 2016年5月 1 目次に戻る 3 6 25 33 37 43 48 54 59 67 大学院に進学する意義とは? 先端数理科学研究科とは 博士前期課程について 博士後期課程について 年間スケジュール・主要イベント 院生業績 キャンパス施設,設備について 奨学金,学費,各種助成制度 入学試験について その他(Q&A・アクセスマップ) 2 目次に戻る 3 目次に戻る 大学院で身につくスキル 1. 問題発見・解決能力 自らが課題を発見し、その課題に取り組むプロセスや手段を設定し、課題の解決策をみつける事 が求められる 2. 特定分野の専門知識 大学院では研究テーマを設定し、学内外の研究者とも協力しながら、深く掘り下げて研究を行う 3. プレゼンテーション・コミュニケーション能力 学会発表や共同研究等を通じ、他者に研究成果や意見を説明・主張する能力が求められる 就職における学部卒業生との違い 学部卒 文系出身者と同じく間接部門(営業、経理、総務等)に配属されるケースも多く、 理系の知識を生かせる部署を希望しても、そこに配属されるとは限らない 大学院卒 専門的な知識や技術を有しているため、即戦力として専門性を活かせる部署に 配属される可能性が高い。また、特定の職種・コース採用を行う企業も多い 専門職(研究・技術職)を希望する場合は大学院修了者が断然有利! 4 目次に戻る (参考)本学理工系学部の大学院進学率 2010 2011 2012 2013 2014 出願率*1 52% 47.8% 44.3% 42.1% 48.9% 進学率*2 45% 41.5% 37.8% 35.9% 39.5% *1:理工系学部卒業生数に占める大学院出願者数 *2:理工系学部卒業生数に占める大学院入学者数 先端研を修了後に考えられる進路 【業界】 大学、中学・高等学校、医療、金融、保険、製薬、広告、教育、IT、通信、 シンクタンク、エネルギー、コンサルティング 【職種】 システムエンジニア(SE),ネットワークエンジニア(NE)、アクチュアリー、 データベースエンジニア(DE)、研究職、公務員、シンクタンク(研究所)、 中学・高校教員 就職率 (修了年度) 2013年 100% 2014年 100% 2015年 100% 5 目次に戻る 6 目次に戻る 2007年 明治大学附置研究機関 先端数理科学インスティテュート(MIMS)発足 「実社会とのつながりが失われた数学」を問題視し、数理科学の発展・ 普及を図ると共に,社会・自然現象の解析における国際的研究拠点の 形成を目的に設置。 数学,物理学,化学,数理生物学,金融・経済学,ネットワーク科学等の 幅広い分野の研究者が集まり,様々な現象を数理的な「モデル」化を通じ 解明する学際研究領域「現象数理学」を提唱。 英語名「Meiji Institute for Advanced Study of Mathematical Sciences」 2014年から文部科学省「共同利用・共同研究拠点」に認定。(~2020年) 《拠点名称:「現象数理学研究拠点」》 7 目次に戻る 2008~2013年 文部科学省 グローバルCOEプログラム 「現象数理学の形成と発展」 採択 申請拠点:MIMS • 国際競争力のある大学づくりの推進を目的とし,国際的に卓越した 教育研究拠点の形成について,国から重点的な支援が行われるもの。 ※COE(center of excellence):卓越した研究拠点 元拠点リーダー 三村 昌泰 教授 (MIMS 副所長) • プログラム終了後の現在も、個々の大学の枠を超えて研究設備・データ などの「共同利用・共同研究拠点」として文部科学省からの支援を継続。 • 数学分野では、京都大学・九州大学の研究所に次いで3校目の認定。 8 目次に戻る 2011年4月 大学院 先端数理科学研究科 現象数理学専攻 開設(生田キャンパス) 博士前期課程・博士後期課程 同時開設 2013年4月 中野キャンパス開設(研究科移転), 総合数理学部 開設 2012年度まで 2013年4月から 9 目次に戻る 課程 博士前期課程・博士後期課程(2011年4月同時開設) 先端数理科学研究科 (Graduate School of Advanced Mathematical Sciences) 名称 現象数理学専攻 (Mathematical Sciences Program) 学生定員 博士前期課程 博士後期課程 修業年限 博士前期課程 2年,博士後期課程 3年 学位 入学定員15名 収容定員30名 入学定員 5名 収容定員15名 【現象数理学専攻】 修士(数理科学),博士(数理科学) 10 目次に戻る 開設予定 名称 学生定員 (予定) 学位 2017年4月 先端メディアサイエンス専攻 (Frontier Media Science Program) ネットワークデザイン専攻 (Network Design Program) 【先端メディアサイエンス専攻】 博士前期課程 入学定員45名 収容定員90名 博士後期課程 入学定員 6名 収容定員18名 【ネットワークデザイン専攻】 博士前期課程 入学定員36名 収容定員72名 博士後期課程 入学定員 3名 収容定員 9名 【先端メディアサイエンス専攻】 修士(理学/数理科学/工学),博士(理学/数理科学/工学) 【ネットワークデザイン専攻】 修士(工学/理学),博士(工学/理学) 11 目次に戻る 「社会に貢献する数理科学を目指して」 数理科学に寄せられる社会からの様々なニーズに 応えるため、社会との関わりを重視した現象数理学を 実践できる人材を養成する 本質を見抜く能力と数理科学技術を身に付け、国際 的に活躍できる有能な人材を育成・輩出できる教育研 究拠点を目指す 12 目次に戻る 求める人材 現象解明に知的好奇心を持って学習・研究に積極的に 取り組もうとする者。 数理的な知識や論理的思考力を生かして専門職業人を 目指すという強い意欲を持ち、活躍を目指す者。 修得しておくべき知識・水準 数学,数理科学に関する基礎学力を有していること。 特定分野における十分な基礎学力を有し,数理科学を理解 しうる素養と物事を論理的に考えられる素地を有していること。 13 目次に戻る 小規模な専攻ならではのアットホームな雰囲気。 教員に個別相談しやすく、また教員同士も日常的に情報交 換を行っている。 就職についても主に担当指導教員が個別に事情を把握し、 専攻全体で情報共有している。 博士後期課程には留学生も多く、普段から彼らと接する機会 が多い為、必然的に語学力(英語力)が身につく。 修了生の声(1) 研究室には数学、物理、生物、化学、統計学、金融工 学などの博士研究員(ポスドク)の方々が数多くおられ、 日常的に様々なことで活発な議論が起こり、共同研究 へと発展していきます。また、この研究科のもう1つの 強みは、博士後期課程の半数近くが海外留学生であ ることです。研究室では日常的に英語が飛び交ってお り、生きた英語がここにはあります。 修了生の声(2) 現象数理学専攻では、数学という道具を使って自 分の最も好きな「現象」を研究できます。研究のた めには数学以外の幅広い知識が必要ですが、指 導教員が3名つき、十分なサポートが受けられます。 本専攻には研究をするための環境が十分に整って おり、自分の好きな「現象」の研究に没頭できるの です。 14 目次に戻る テーマ: 「確率論からリスク管理へのアプローチ」 Point: 複雑化する金融リスクへの挑戦 金融・保険のリスクを管理するためには、 それら金融商品の適正な価格を測ることと、 将来の経済環境変化によって価格がどのように 変化するかを予測することが必要です。 そのために拠り所となる価格付けの原理は、厳密な確率論で構成されたブラウン運動モデル を基礎として完成しましたが、実際の資産価格変動は、従来の理論が前提とするほど単純なも のではないようです。穏やかな条件の下で実際的な価格変動モデルを仮定し、リスク管理の精 度を高める方法はあるのでしょうか? 金融ビックデータが利用できるようになった最近では、理想的な仮定から出発するのではなく、 詳細なデータを深く観察することから新しいアイディアを得るという帰納的アプローチが注目さ れています。例えば、1/1000秒単位で記録された取引データをつぶさに観察し、取引行動と価 格変化の因果関係を確率モデルで表すことができれば、市場の急激な変動の早期警戒指標の 開発や、市場安定化へ向けた政策提言ができるかもしれません。 15 目次に戻る テーマ: 「ゲーム理論から行動生態へのアプローチ」 Point: よりよく生きる力を「ゲーム」で解き明かせ 進化現象や生態系の振る舞い、更に人間界の経済現象を ゲーム理論などの数理モデルによって研究しています。 例えば、両生類はその名のとおり、水中と陸上の生活が出 来る生物へと進化しました。その生活史を進化ゲーム理論と して捉えます。また、生息領域の形や協力行動の進化、多 種共存といった生物の生態を解明していきます。 具体例として、サンショウウオの中には、変態して陸上生活 型にならず、水中環境に留まったまま成熟するものがいます。 この2種類の成長戦略を進化ゲーム理論で解析します。 これらの知見は、人が複雑な社会で生き抜いていくための 指針にもつながります。 サンショウウオの2種類の成長戦略 【研究テーマ例】 ● 両生類の生活史戦略の進化ゲーム理論による解析 ● 生態的公共財ゲームにおける協力行動の進化 ● 配偶者選択による派手な生物形質の進化 ● ゲーム論を利用した経済競争戦略論 16 目次に戻る テーマ: 「コンピュータシミュレーションからパターンへのアプローチ」 Point: 見えないものを見る数学 貝殻の中には美しい模様を持つものもあります。これらの貝は、どの ようにしてこの模様をつくるのでしょうか? 実は、偏微分方程式を解くことにより、この模様を再現することが出 来ます。詳細なメカニズムが分からなくても、模様づくりの普遍的メカニ ズムが数学を通して分かります。 コンピュータシミュレーションと、数学解析の組み合わせによって、パ ターンの数理的原理、ひいては生物の形づくりの仕組みの解明の研 究を進めています。 社会におけるさまざまな問題の解決に向けた糸口はそう簡単には見 つかりません。見えないものを見ることが出来る「数学」にその糸口発 見の期待が寄せられています。 自然界の模様のメカニズムを 数学で発見。コンピュータシ ミュレーションで解析します。 17 目次に戻る テーマ: 「実験から生命現象へのアプローチ」 Point: なぜ秩序構造が生まれるのか アリの行列や魚の群れ、渡り鳥の隊列など、単体の 振る舞いからは予想出来ないような時空間的な秩序パ ターンが集団の挙動で認められることがあります。同じ 動作原理を持つもの同士が集まっているのに、なぜこ のような新たな秩序パターンが生まれるのでしょうか。 この疑問に答えようとしたとき、魚や渡り鳥のような高 等生物は複雑すぎるために扱いが難しくなります。 そこで、単体の挙動が比較的単純な微生物や自発 的に運動する無生物に着目して研究を進めています。 つまり、微生物や無生物の集団が形成する時空間パ ターンの特徴を捉え、単体の振る舞いから理解しようと 試みています。 微生物(ミドリムシ)の集団が秩序パターンを形成する課程 このような研究を通して、ますます複雑さが増している現代社会(集団)に対して一人ひとり (単体)の振る舞いが与える影響を、新しい視点で捉え直すことが出来るようになるかも知れ ません。 18 目次に戻る テーマ: 「データから現象へのアプローチ」 Point: 見た目のデータにだまされるな IT 技術の発達の結果、株価や地震に代 表されるさまざまな種類のデータが大量に 取られ、使用出来るようになりました。この データを生かし役立てるには、しっかりした 数学の理論に裏打ちされた数理手法を用 い、見た目にだまされずに真の情報を抜き 出す必要があります。 現在、実際の経済・理工学データから異 常の発見や新知見解明を目指して研究を 進めています。 津波の解明にデータと数値モデルの融合手法(データ 同化)が役に立ちます。 19 目次に戻る テーマ: 「幾何学から錯覚へのアプローチ」 Point: 見たものを信じてよいのか 錯覚は、普段は生活に役立っている 知覚機能が、特別の環境で極端に現れ る現象です。この錯覚を研究することは、 知覚機能を正面から研究することでもあ ります。 錯覚の仕組みを、数理モデリングを通 して理解し、生活に役立てる研究をして います。数理を使う利点は、錯覚の効果 を数量化できるところにあります。もう一 方で、知覚の柔軟さと数学の厳密さをい かに融合できるかが、成功の鍵となりま す。 不可能モーション「何でも吸引四方向滑り台」 4つの斜面を玉が重力に反して登って行きま す。 不可能立体「エッシャーの無限階段」 これらの錯視立体の設計・制作には、数学 が不可欠です。 20 目次に戻る テーマ: 「ネットワークから現象へのアプローチ」 Point: もののつながりを統一モデルで表現する ネットワーク、すなわち「もののつながり」は 世の中の至る所に登場する。例えば経済シス テムや電気・電子回路、インターネットや結晶 構造など、ネットワークとしてそれぞれ独自の 性格を有するものの、すべてグラフという1つ の数学的モデルで表現される。 そして、このモデルを、数論、確率論、幾何 学、解析学、組合せ論、群論などを用いて研 究するのが「ネットワークの数理」の目的であ る。「純粋」数学がこのモデル上で交差する様 を見るのは、数理科学の醍醐味といえるだろ う。 「ダイヤモンドの双子」の結晶構造 21 目次に戻る 身の回りの現象の仕組みを、数理モデルを用いて理解し、それを問 題解決、ものづくり、生活向上に役立てる学問である。 現実の世界 ・困っていること ・わからないこと 数学の世界 モデリング 数理的問題 ・作りたいもの 解析 ・改善したいこと ・便利になって ほしいこと ・防ぎたいこと 研究対象 シミュレーション 理解・応用 答え 道具・手段 22 目次に戻る 教員受賞歴 (1)杉原厚吉 ・ベスト錯覚コンテスト2015(2位入賞) ・日本基礎心理学会第6回錯視コンテスト(入賞)(2014) ・日本図学会第8回デジタルモデリングコンテスト(優秀賞受賞)(2014) …他、メディア出演多数 (2)三村昌泰 ・日本数理生物学会 会長(2012年1月~2014年1月) ・日本応用数理学会(業績賞受賞)(2014) (3)菊池浩明 ・情報セキュリティ大学院大学「情報セキュリティ文化賞」を受賞(2014) (4)萩原一郎 ・APACM Award for Senior Scientistsを受賞(2013) ・日本機械学会「材料力学部門業績賞」を受賞(2012) (5)中村和幸 ・地盤工学会「論文賞」を受賞(2013) (6)砂田利一 ・日本数学会「日本数学会出版賞」を受賞(2013) 23 目次に戻る 科研費の採択ランキング 外部資金(科研費)獲得件数 文部科学省が所管する科学研究費助成事業(審査・交付制) の「数学基礎・応用数学」分野で第6位(私立大では1位) (過去5年の新規採択の累計数 : 2015年度) 24 目次に戻る 25 目次に戻る 文理融合・領域横断型の教育研究を展開 現象の本質を見抜き、理解する抽出モデルの構築 を柱とする数理科学の教育研究を実施 「モデリング」「数理解析」「シミュレーション」をキー ワードとした教育課程を編成 幅広い視野を持った研究者の育成 数理科学の専門知識・スキル 国際的に活躍できる人材の育成 26 目次に戻る 教育研究領域として取り扱う現象の例 ①経済活動、金融工学、渋滞そして地震や地球温暖化などの社会 現象 ②免疫系、遺伝子構造、ガン細胞、心室細動などの医学現象 ③進化、生態系などの生物現象 ④生命機構に関連する化学反応やタンパク質合成などに現れる 非平衡現象 ⑤錯覚、思考にみられる知覚・認知現象 これらのテーマに関して「モデリング」、「数理解析」、「シミュレー ション」を行い、複雑現象を数理的に理解し、問題に共通する原 因を探る。 27 目次に戻る 複数指導体制(入試合格時に主指導教員1名、入学後に副指導教員2名 を決定) 主指導教員の研究指導科目を毎年次履修し,研究報告等を重ねながら 研究内容を具現化 主指導教員と相談の上、選択科目を受講 研究領域の異なる全学生・全教員が参加する、プレゼンテーション形式 の科目を毎年次必修 大学院共通科目として、「学術英語コミュニケ―ション」または「学術英語 論文研究」の講義を卒業単位に算入可 国内外の学会に参加し、積極的に学会発表を行う事を奨励 国内外大学との共同ワークショップを通じ、国際化に対応できる院生の育 成を行う 単位互換制度あり(数学連絡協議会(数連協)、広大・龍谷) 総まとめとして修士学位請求論文を提出 28 目次に戻る 科目名 必修/選択 講義概要 現象モデリング要論 必修科目 モデリングの意味や手法、確率論的モデルと決定論的 モデルの関係に関して学ぶ 現象科学計算要論 必修科目 偏微分方程式の数値解法ならびに数値計算の結果の 可視化について学ぶ 現象数理解析要論 必修科目 微分方程式における解の挙動を調べる手法を習得する 事を目的とし、力学系理論の基礎について学ぶ 非線形非平衡の数理概論 選択科目 非線形非平衡系に現れる自己組織化現象について学 ぶ 数理生物学概論 選択科目 生物学に現れる現象について、モデリングとその数理解 析がどのように活かせるかについて学ぶ 現象確率論特論 選択科目 確率論の基礎理論を概観し、数理モデル化と解析手法 について学ぶ 数理ファイナンス特論 選択科目 離散的な価格過程の表現やリスク中立確率等について 確認した後、派生証券の価格付けや具体的計算などに ついて学ぶ 29 目次に戻る 学位取得までの流れ(前期課程) 1年次 「履修計画書」「研究計画書」作成 研究の遂行 ※教職関係科目の履修(教職免許取得希望者) 2年次 研究の遂行 修士学位請求論文作成 審査合格 修士学位授与 ※教職免許状(専修免許・数学)取得 30 目次に戻る 2年以上在学して34単位以上を修得 必修科目 ①現象数理学研究Ⅰ~Ⅳ(計16単位) ②現象数理学セミナーA及びB(計4単位) ③現象モデリング要論、現象科学計算要論、 現象数理解析要論(計6単位) その他特修科目のうちから、8単位以上を修得 他研究科及び単位互換協定による他大学院授業科目 を10単位を限度として履修可能 学位論文作成のため、指導教員による研究指導を受け る 31 目次に戻る 2015年度修了生 2014年度修了生 個体数の変化が協力行動に与える影響 水害被害予測に向けた粒子法による衝撃波圧の定量化 残余収益モデルによる資本コスト推定 -Lyle-Wangモデルの改良- 超低金利環境下における金利期間構造モデルの推定 Fat Tailを有する株価収益率のベイジアンモデリング 沈殿系に現れるスパイラルパターンの数理モデル 多層界面方程式の導出とその性質 -心室細動の応用へ向けて- 興奮系の進行スポット解の構成とスパイラル波の形成 位相的結晶の標準的実現 粉粒体のHeaping現象に見られる対流の実験数理解析 日本プロ野球チームにおける選手評価手法の開発 -読売ジャイアンツ野手の場合- Java Fork/Join Frameworkを用いた粗粒度並列処理コードの自動生成 ERMの枠組みにおけるRAPM最適化に関する研究 資産配分モデルの精緻化とパフォーマンス比較 自己重力が作用する圧縮性粘性ガスにおける不安定性解析 排出量データをもとにしたごみ政策の研究 正多角形板のChladni図形 位相幾何学的結晶理論について 学位取得率 2015年度 90% 2014年度 100% 2013年度 100% 32 目次に戻る 33 目次に戻る について 多種多様な在籍院生 企業等に勤務する社会人や海外留学生も多く在籍 経済的支援体制 ・GCOE博士課程研究員制度:日本学術振興会特別研究 員DCと同等の経済支援を実施 ・学費相当額の奨学金を支給(標準修業年限) 指導体制 学生の研究テーマに応じて、「数理解析」、「モデリング」、 「シミュレーション」の3分野それぞれから指導教員を選出して “チームフェロー”体制を敷き、多方面的研究指導を実施 34 目次に戻る 1年次 ①研究テーマを決定し、研究計画書を策定 ②研究の遂行 2年次 ①研究の遂行 ②博士学位請求論文の作成準備 3年次 ①学位請求論文を完成(1月上旬) 審査に合格 博士学位授与 35 目次に戻る 2015年度修了生 Modeling and Simulation for Foldable Tsunami Pod (折り畳み可能な津波ポッドのためのモデリングとシミュレーション) Two-Dimensional Behaviour of Solutions Arising in a Three-Species Competition-Diffusion System (三種競争拡散系に現われる解の二次元挙動) The mathematical study of the pattern formations through non-local interactions (非局所的相互作用を介するパターン形成の数理的研究) 2014年度修了生 高速取引の効率性と国内金融機関のシステミック・リスクに関する研究 ~流動性リスクへのミクロとマクロの視点からのアプローチ~ A study on pattern formation in crowd dynamics via mathematical modeling Numerical Bifurcation Analysis of Periodic Traveling Wave Solutions in Excitable ReactionDiffusion Systems Model aided understanding of harmful algal blooms Development of Origami- Forming by Modeling and Simulation 36 目次に戻る 37 目次に戻る 4月 5月 新年度ガイダンス 入学式(M1・D1) 副指導教員(M1)・チームフェロー決定(D1) 履修登録 研究計画書・履修計画書提出(M1・D1) 自己研究紹介(M1)・研究中間報告(M2) (5月~7月) 6月 7月 8月 龍谷大・広島大単位互換科目開講及び合同合宿開催(8月~9月) 9月 38 目次に戻る 10月 修士論文予備登録(M2)(10月下旬) 11月 12月 日台研究発表交流会に向けた英語プレゼンテーションの準備 1月 博士学位請求論文提出(D3)(1月上旬) 博士学位請求論文説明会(D3)(1月中~下旬) 修士論文提出(M2)(1月下旬) 2月 修士論文発表会(面接試問)(M2)(2月上旬) 日台院生研究発表交流会開催(2月下旬) 3月 卒業式・修了式(3月下旬)(M2・D3) 39 目次に戻る 毎年、広島大・龍谷大・明治大等の合同研究合宿が広島県にて開催さ れ、院生による専門分野を超えた意見交換及び人材交流が行われて いる。明大からは例年、3~4名の院生が参加している。 明大院生の発表タイトル(2014年度) ①A Mechanism of Bottleneck Flow in a Pedestrian Simulation ②Geometric Analysis of the Fruit Surfaces 40 目次に戻る 概要 他分野との交流及び国際化に対応できる院生の育成を目的と し、日本と台湾にて毎年交互に会場を変えて開催。2014年度 は参加院生51名の全員が英語による研究発表を行った。 日本の参加大学 明治大学、東京工業大学、大阪大学、 広島大学、龍谷大学、大阪市立大学 台湾の参加大学 国立台湾大学、国立中央大学、淡江大学 41 目次に戻る 本学院生の表彰例(2014年度) 「Excellence Presentation Award」 2名 「Excellence Research Award」 1名 参加者コメント 「数学の研究でこれほど英語が必要になるとは思いません でした。研究をするからには世界の最前線で戦わなければ なりません。数学の研究を通して,台湾で友人を作れたこと は私の中で大変貴重で喜ばしい経験となりました。」 「英語のプレゼンで所々わからない所もありましたが、わか り易いスライドと数式が理解の助けになりました。開催回数を 重ねるごとに幅広い分野の発表が行われ、数学そのものの 奥深さも味わうことができました。同年代の研究発表を聞いて、 自分の研究のモチベーションも高まりました。」 「私のつたない英語にも関わらず,台湾の方々が笑顔で親 身になって話を聞いてくれて,非常に有意義な時間を過ご すことが出来ました。帰国した今でも,私は知り合った学生と Facebookで連絡を取り合っています。」 42 目次に戻る 43 目次に戻る Best Illusion of the Year Contest (世界大会優勝) 第22回 非線形反応と協同現象研究会 (ポスター賞受賞) 日本応用数理学会2012年度年会 (優秀ポスター賞受賞) 日本基礎心理学会 (錯視コンテスト入賞) 44 目次に戻る 表彰歴 ①日本シミュレーション学会の奨励賞を受賞(2015年) ②ジャーナル「Advances in Manufacturing」(Springer) のベストダウンロードペーパー賞を受賞(2015年) ③アメリカ数理学会学生論文コンテストの”AIMS Student Paper Competition”ファイナリストに選出(2014年) ④日本応用数理学会第10回若手優秀講演賞(2013年) ⑤第8回国際2匹目のどじょう賞(日本版イグ・ノーベル賞) にて環境賞を受賞(2013年) 他大学での招待講演 ①第2学年生(当時)が東京経済大学で講演(2014年) ②第3学年生(当時)が東北大学で講演(2014年) 45 目次に戻る 博士前期課程 査読付き論文の掲載 「Synchronized Intermittent Motion Induced by the Interaction between Camphor Disks」J. Phys. Soc. Jpn. 84, 034802 (2015) 【著者:博士前期課程2年(当時)の修士論文】 「Effects of an Obstacle Position for Pedestrian Evacuation: SF model Approach」, Traffic and Granular Flow ’13, Springer (2014) 【著者:博士前期課程2年(当時)と後期課程3年(当時)の共著】 「フットステップ錯視アートの設計法」、日本応用数理学会論文誌、第23 巻第4号(2013年12月25日発行) 【著者:博士前期課程2年(当時)】 「Mechanism of Spiral Formation in Heterogeneous Discretized Excitable Media」Phys. Rev.E87, 062815 (2013) 【著者:博士前期課 程修了生と後期課程3年(当時)の共著】 46 目次に戻る 博士後期課程 査読付き論文の掲載 論文掲載件数 2015年度: 9件 2014年度:10件 2013年度: 5件 掲載例(一部) ①機械合成文の不自然度相対識別問題に基づくCAPTCHAの提案, 情報処理学会論文誌, vol. 56, no. 9, ISSN1882-7764, pp. 1834-1845, 2015. ②Approximation of fruit skin patterns using spherical Voronoi diagrams Journal Pattern Analysis and Applications, 1-13 DOI 10.1007/s10044-016-0534-2 (2015) ③Maze Solving Using Fatty Acid Chemistry, Langmuir (2014) ④Analytical investigation of the faster-is-slower effect with a simplified phenomenological model, Phys. Rev. E88 ⑤Clothing skirt designed on conical truss model, Advances in manufacturing, Vol. 1 (2013) ⑥Arch-Shaped Equilibrium Solutions in Social Force Model, Traffic and Granular Flow ‘11, Springer (2013) ⑦Dynamic Structure in Pedestrian Evacuation: Image Processing Approach, Traffic and Granular Flow ‘13, Springer (2014) ⑧仲小路 博史,重本 倫宏,鬼頭 哲郎,林 直樹,寺田 真敏,菊池 浩明, 多種環境マルウェア動的解析システムの 提案, コンピュータセキュリティシンポジウム (CSS 2014), 情報処理学会,3B2-1, pp. 984-991, 2014 47 目次に戻る 48 目次に戻る 中野キャンパスについて 2013年4月開設 明治大学第4のキャンパス 「国際化、先端研究、社会連携の拠点キャンパス」 地下1階地上14階建て、低層棟5階にホール、 高層棟7階から上に研究室を配置 中野駅北口の再開発地域「中野四季の都市(まち)」 エリアにあり、他の二つの大学や企業・商業施設と ともに区の街づくりと連携を深めています 中野キャンパスの学部・研究科・研究機関 国際日本学部 総合数理学部 国際日本学研究科 先端数理科学研究科 理工学研究科新領域創造専攻 理工学研究科建築学専攻 国際プロフェッショナルコース 先端数理科学インスティテュート(MIMS) 49 目次に戻る 中野キャンパス フォトギャラリー 左上から順に:中野四季の森公園、図書館学習ス ペース、8階ラウンジ、中央上から:図書館、高層棟廊 下(教室フロア,研究室フロア)、右:9階ラウンジ(現象 数理学専攻の研究室が在籍)から見上げた吹き抜け 50 目次に戻る 院生共同室 現在、約30名の博士前期・ 後期課程の院生が3部屋に 分かれて、日々研究に励ん でいます。 自宅みたいに 居心地が良くて、 勉強や研究に集 中できるよ 51 目次に戻る 研究科設備② 化学実験室 化学分野の研究を行って いる院生・ポスドク等が 実験の際に使用していま す。 研究に必要な 機械や備品がよ くそろっているよ 52 目次に戻る 研究科設備③ ワークステーション室 CADやグラフィック スデザイン、高度な 技術計算等の処理 の際に活用される、 パソコンより高性能 なコンピュータが研 究科に配備されて います。 金融情報端末 金融機関や運用会社のアナリス ト、ファンドマネージャーが実 際に利用しているリアルタイム 金融情報サービスを契約してい ます。 53 目次に戻る 54 目次に戻る 給費 明大大学院 研究奨励奨学金B 貸費 日本学生支援機構第 無利子 一種奨学金 返還免除制度あり 月額5万円もしくは88,000円 から選択 貸費 日本学生支援機構第 有利子(上限利率3%) 二種奨学金 月額5万、8万、10万、13万、 15万円から選択 貸費 明大大学院貸費 奨学金 (2017年度以降 廃止予定) 以下から選択 ・学生支援機構一種奨 学金相当額 ・授業料相当額 ・授業料の1/2相当額 奨学金受給率 (入学年度別) 授業料の半額相当を、標準修 業年限支給(研究科にて選考) 無利子 単年度申請 年額360,000円 2011 2012 2013 2014 給費 50% 45% 44% 27% 貸費 40% 36% 56% 55% 全体 90% 81% 100% 82% 55 目次に戻る 【参考】2016年度入学者の学費 入学初年度(1年次) 2年次 先端数理科学 先端数理科学 入学金 200,000 入学金 0 授業料 720,000 授業料 720,000 教育充実料 90,000 教育充実料 90,000 実験実習料 70,000 実験実習料 70,000 学生健保互助組合費 2,500 学生健保互助組合費 2,500 合計(年額) 1,082,500 合計(年額) 882,500 春学期納付額 642,500 春学期納付額 442,500 秋学期納付額 440,000 秋学期納付額 440,000 ※本学学部卒業生の入学金は上記の1/2 ※学費は変更になる可能性あり 56 目次に戻る 【参考】2016年度入学者の学費 入学初年度(1年次) 2・3年次 先端数理科学 先端数理科学 入学金 200,000 入学金 0 授業料 780,000 授業料 780,000 実験実習料 70,000 実験実習料 70,000 学生健保互助組合費 2,500 学生健保互助組合費 2,500 合計(年額) 1,052,500 合計(年額) 852,500 春学期納付額 627,500 春学期納付額 427,500 秋学期納付額 425,000 秋学期納付額 425,000 ※希望者には授業料等相当額の給費奨学金(特定研究者育成奨学金)を給 付する事により、実質学費免除となります。 ※学費は変更になる可能性あり 57 目次に戻る TA (Teaching Assistant) ・学部もしくは大学院の教育補助業務に一定期間従事することにより、報酬を得る事ができる。 ・将来教員や研究員を希望する者にとっては、TA業務を通じて教育経験を積むことが可能。 助手制度(博士後期課程院生対象) 本学学部専任助手として学部の教育補助業務に一定期間従事することにより、教員に準じ た給与を得る事ができる。 学会発表助成 指定学会もしくは国際学会で発表を行う院生に対し、年2回まで、交通費・学会参加登録料 の一部を助成。 コピーカード助成 研究活動助成の一環として、毎年度初めに全院生に対して配布。また、修士論文提出者に も配布。 その他の助成 外国語能力検定試験受験料助成、学術論文投稿・掲載料助成制度等あり。 58 目次に戻る 59 目次に戻る ◎入試方式 (1)学内選考 試験内容: 面接試問 (2)一般・外国人留学生 試験内容: 筆記試験(専門科目)、面接試問 英語能力試験(TOEIC・ TOEFL)の点数を総合的に評価する。 ◎一般入試の特色 (1)筆記試験(専門科目) 微分積分・線形代数から2題出題する。 (2)英語能力試験のスコア TOEIC・TOEFL等の外部試験の結果を合否判定に利用 (事前に受験しておくことが必要。受験料は本人負担) 60 目次に戻る 志願者の傾向(博士前期課程) (2014年度末時点) 電子情報工 数理情報 2% 2% 知識工 文 経済 2% 2% 2% 情報通信 情報工 2% 2% その他 国内大学 7% 政治経済 3% 海外 7% 工 7% 理 14% 理工 62% 志願者出身学部 首都圏 他大学 28% 明治大学 55% 志願者出身大学 61 目次に戻る ◎入試方式 (1)A方式(一般・外国人留学生) ‐出願条件: 国内外の大学もしくは研究機関等で研究活動を行っている者 ‐試験内容: 研究計画プレゼンテーション、面接試問 (2)B方式(一般・外国人留学生) ‐出願条件: 国外の大学もしくは研究機関で研究活動を行っている者 ‐試験内容: 書類選考 (研究計画書、研究業績・成果等) ◎入試の特色 (1)A方式 研究計画プレゼンテーションでは、これまでの成果や今後の研究テーマ等に ついて発表する。 (2)B方式 書類選考のみで合否を決定するため、選考にあたっては来日・来校不要。 62 目次に戻る Ⅰ期入試 出願形態 試験日 出願期間 合格発表日 入学手続期限 学内 7月30日(土) 6月28日(火)~ 7月2日(土) 8月4日(木) 11月30日(水) 一般 7月31日 (日) 6月28日(火)~ 7月2日(土) 8月4日(木) 11月30日(水) 外国人留学生 7月31日(日) 6月21日(火)~ 7月2日(土) 8月4日(木) 11月30日(水) Ⅱ期入試 出願形態 試験日 出願期間 合格発表日 入学手続期限 一般 2017年 1月29日(日) 12月9日(金) ~ 12月15日(木) 2017年 2月3日(金) 2017年 3月10日(木) 外国人留学生 2017年 1月29日(日) 12月2日(金) ~ 12月15日(木) 2017年 2月3日(金) 2017年 3月10日(木) 63 目次に戻る Ⅰ期入試 出願形態 試験日 出願期間 合格発表日 入学手続期限 一般(A方式) 7月31日(日) 6月28日(火)~ 7月2日(土) 8月4日(木) 11月30日(水) 一般(B方式)外国 人留学生(A・B方 式) 7月31日(日) 6月21日(火)~ 7月2日(土) 8月4日(木) 11月30日(水) 出願形態 試験日 出願期間 合格発表日 入学手続期限 一般(A方式) 2017年 1月29日(日) 12月9日(金)~ 12月15日(木) 2017年 2月3日(金) 2017年 3月10日(金) 一般(B方式)外国 人留学生(A・B方 式) 2017年 1月29日(日) 12月2日(金)~ 12月15日(木) 2017年 2月3日(金) 2017年 3月10日(金) Ⅱ期入試 ※B方式志願者は、渡日前に書類選考を行い、受験のために来校する必要はありません。 64 目次に戻る 前期課程の学生募集要項は、 本研究科ホームページ (http://www.meiji.ac.jp/ams/i ndex.html)からダウンロードし て入手してください。 前期課程の入学筆記試験の過 去問題は、明治大学 中野教務 事務室の窓口および研究科見 学会などのイベントで閲覧できま す。 65 目次に戻る 66 目次に戻る 研究科では皆さんの疑問・質問に応えるため に、担当教員や現役院生と直接相談できる機 会を設けています。 1.大学院合同進学相談会及び研究科見学会 (5月下旬・駿河台キャンパス) 2.研究科進学相談会(不定期・中野キャンパス) 3.個別相談(随時受付・中野キャンパス) 67 目次に戻る Q.文系学部出身でも大丈夫ですか? A. 経済学部、商学部、心理学部や情報系学部などで学ぶ基礎的な数学の 知識を有し、社会科学の問題に取り組む強い意志があれば、希望の研究に 十分取り組めます。 Q. 直接先生と話をしたいのですが。 A. HPでメールアドレスを公開している先生については、直接メールを送っ ていただいて構いません。また、進学相談会・見学会でも直接お話いただけ ます。 Q. 院生はどのようなところで研究していますか? A. 院生共同研究室に、全院生がそれぞれ専有できるデスクを配備していま す。 68 目次に戻る Q. 英語の語学能力検定試験では、何点くらい取れば合格となりますか? A. 合格点といったものは公表しておりませんが、とても高いレベルの英語能 力を求めているわけではありません。しかし、入学してから英語文献を読んだ り、英語を使って研究発表する機会もあるため、学習意欲は不可欠といえる でしょう。 Q. 希望指導教員との事前コンタクトは必須ですか? A. 事前コンタクトは必須ではありません。ただし、2年間(もしくは3年間)の研 究生活を充実させるために、一度は個別の相談や研究科見学会にお越しい ただいて、直接教員と会って話をされてみることをおすすめしています。 Q. 数学教員になりたいのですが、資格はとれますか? A. 博士前期課程では,中学校及び高等学校教諭専修免許状(数学)の取 得が可能です。 69 目次に戻る ■所在地 〒164-8525 東京都中野区中野4-21-1 中野キャンパス 明治大学 中野教務事務室(先端数理科学研究科) ■交通 JR中央線快速・総武線,東京メトロ東西線/中野駅 下車 北口より徒歩約8分 70
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