演習問題2.

線形代数学 III 演習 2.5 (5/2)∗
• 板書する際には学生番号・名前も書いてください.
復習問題 1(※ 板書解答対象外)† 次の連立 1 次方程式を解け.解が存在しない場
合には「存在しない」と述べよ.また,解が複数存在する場合にはパラメータ表示
せよ.




 x−y+z =1
 2x + y − 4z = 1
(1)
(2)
−2y + 4z = −2
−x + y + 2z = 4


 x + y − 3z = 4
 2x + 3y − 4z = 7
{
5x − 10y − 5z + 5w = 5
(3)
−2x + 4y + 2z − 2w = −2
復習問題 2(※ 板書解答対象外)次の連立 1 次方程式が解を持つとき,a, b, c が満
たす条件を求めよ.


 2x − 3y + 3z = a
−x + 2y + z = b


y + 5z = c


0 0 1


問 2-7.A = 0 −1 0 とおく.
1 0 0
(1) A の固有値を求め,各固有値に対する固有空間の正規直交基底を一組求めよ.
(2) A を直交行列で対角化せよ.
(3) n を自然数とするとき,An を求めよ.
問 2-8.実対称行列 A の固有値がすべて一致するとき,A はスカラー行列であるこ
とを示せ.
∗
†
問題作成責任者:小関祥康(特別助教),研究室:6-104,e-mail:[email protected]
これを解いてやり方を思い出した後に問 1-9 に挑戦するとちょうどよいかもしれません.
問 2-9. n 次正方行列 A = (aij )1≤i,j≤n に対して,Tr A :=
スと呼ぶ.
∑n
i=1
aii を A のトレー
(1) 問 2-7 の行列 A に対して Tr A を求めよ.
(2) n 次正方行列 A, B と定数 c に対して,Tr(A + B) = Tr A + Tr B ,Tr (cA) =
c · Tr A,Tr(AB) = Tr(BA),Tr(t A) = Tr(A) が成り立つことを示せ.
(3) n 次正方行列 A, B に対して Tr(AB) = Tr A · Tr B は一般には成り立たない.
実際に成り立たないような A, B の例を挙げよ.
(4) トレースとは反対に,行列式に関しては det (AB) = det A · det B が成り立つの
だった.では,det (A+B) = det A+det B ,det (cA) = c·det A,det(AB) = det(BA)
は一般に成り立つと言えるかどうかを調べよ.
問 2-10.n 次実対称行列 A1 , A2 . . . Am が A21 + A22 + · · · + A2m = O を満たすなら
ば A1 = A2 = · · · Am = O であることを示せ.
  

x
2s − 1
【解答:復習問題 1】以下,s, t, u は任意の複素数.(1) 解は存在しない (2) y  =  3 
z
s
  

x
2s + t − u + 1
y  

s



 【解答:復習問題 2】a + 2b = c
(3)   = 

z
t
w
u