円山川の小石 名前のつけ方と標本づくり

円山川の小石 名前のつけ方と標本づくり
MMC サイエンスクラブ
橋元 正彦
● このワークショップでは
豊岡盆地の中心を流れる円山川は、但馬一の大きな川です。その流域の地層や岩石は、
割れて小さくなりながら円山川を上流から下流へと流れていきます。
円山川で採集したいろいろな小石を見ながら、但馬の大地にはどのような石があるのか、
そして但馬の大地はどのようにしてできたのかを考えましょう。
最後に、円山川の小石を使って標本作りをします。
● 石の名前のつけ方
石は、そのでき方によって次のように大きく3つに分けることができます。
・砂や泥などが、海や湖の底にたまって固まった。(堆積岩)
・マグマが冷えて固まった。(火成岩)
・いったんできた岩石が熱や圧力によって変化した。(変成
岩)
石の名前がわかれば、その石がどのようにしてできたがわか
ります。石はじっと黙っていますが、そのうしろには火山の噴
火やプレートの運動など、壮大な大地の営みが隠されているの
です。
● 円山川の小石
堆積岩では、黒い泥岩が一番多く、砂岩や凝灰岩(ぎょうか
いがん)もあります。
火成岩では、安山岩や花崗岩が多く、玄武岩や流紋岩もあり
ます。
変成岩では、角閃岩や結晶片岩が多く見られます。また緑色
岩と呼ばれる玄武岩が変質した岩石もあります。表面がぬめ
っとした蛇紋岩は、約5億年前にできた兵庫県で一番古い岩
石です。
● もっとくわしく知るために
ホームページ『兵庫の山々 山頂の岩石』に、円山川の小石の
写真やその説明をのせますので、参考にしてください。
写真:円山川の小石
① 泥岩
② 花こう岩
③ 角閃岩
④ 蛇紋岩