油圧ロック付きガススプリング概要・構造 概要および構造 油圧ロック機構付ガススプリングは、内部に長さを 無段階に調整できるロック機構を内蔵したガススプ リングです。基本的にはP8図1の代表的なガススプ リングと同じで、チューブ内部にロッドと一体で軸 方向へ摺動するピストンが設けられておりますが、 このピストンにはオイルの流れを遮断するバルブが 内蔵されています。またピストンに設けられたオリ フィスの大きさによって、ロッドの伸びまたは縮み 方向時の速さを調整することができます。 ロッド先端に突き出たピンを操作することにより、 ロックおよびその解除ができるようになっていま す。 また、ガススプリングと同じように取付姿勢に関係 なく使えるフリーピストン入りの油圧ロック機構付 ガススプリングもあります。 作動原理 (1)ロックした状態 A室とB室を繋ぐオリフィ スはピストン内部に設けら れたバルブにより遮断さ れ、ロッドはロックされた 状態となっています。 (2)ロックを解除した状 態 ロッドの先端にあるピンを 押し込むとピストンの内部 に設けたバルブが開き、A 室とB室のオイルはオリ フィスを介して連通し、 ロッドのロックが解除さ れ、ロッドはガス反力によ り伸びてきます。逆にロッ ドにガス反力以上の外力を 加えるとロッドは縮みま す。 (3)再度ロックした状態 (2)の状態でピンを離せ ばバルブはガス反力により 自動的に戻り、オリフィス は遮断され、再び(1)の ロックした状態となりま す。 操作 一般的な油圧ロック機構付きガススプリングはピン を5∼6mm押し込んでロックを解除させます。ピン を十分に押し込まないで作動させると、異音が出る ことがあります。 なお、ピンを1mm押し込んだだけ でロックを解除し、作動させることのできるタイプ もあります。
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