1/4 週間展望 2016年5月9日の週 You can imagine the forcast of next week's futures market in only 5 minutes. Precious Metals ー N Y 金 チ ャ ト ー 東 京 金 チ ャ ト ー N Y 白 金 チ ャ ト ー 東 京 白 金 チ ャ ト 発行日 2016年5月6日 (金) 【金】連休中のNY金価格は5月2日は⁺5.3ドル高、3日は▲4ド ル安、5日は▲17.4ドル安だった。4月の米ISM背増業景況指数 が50.8と3月の51.8から下落したことや、また中国製造業購買担 当者景況感指数が14カ月連続で50を下回るなど、6月の利上げ が遠のいたとの感触から金価格は値上がったが、その後ドル高・ 原油安となったことから下落した。米ADP民間雇用者数は+ 15.6万人増加したが、予想は19.5万人増だったので、予想は下 回った。直近の金価格は6月の利上げとそれによるドル高を警戒 しているが、Bill Gross氏は1年以内にFRBはQE4に踏み切るだ ろうとのべ、Citigroupも現在の米国債市場はQE4の可能性を織 り込み始めていると分析している。それほど、景気の回復は芳し くないという見方である。逆に、Goldman SachsのGarzarelli 氏はFRBは6月9月12月の3回利上げを行うと予想し、現時点で の10年債利回りの適正水準は2.1%だとして、年末には2.75%ま で上昇すると見ている。同氏によれば、米国の景気拡大期は依然 として継続しており、インフレ率も徐々にFRBの目標地に接近し ていくという強気派である。その一方で、Morgan Stanleyの Hornbach氏は6月の利上げ確率は日々低下していると述べ、メ インシナリオとして米国の長期金利は9月末には1.45%まで低下 するとの見通しを公表している。FRBが利上げにかなり慎重に なってきたと判断し、年末の水準予想は示していないものの、2 016年の米国債県市場はYear of the Bullとなると予想してい る。利上げに対しハト派とタカ派が入り混じっている。予想レン ジ NY金 1,200ドル〜1270ドル 東京金 4300円〜 4400円 [プラチナ]マサチューセッツ工科大学で、燃料電池の触媒とし てタングステンやコバルト、鉄を使って貴金属よりもコストが安 く反応を起こす新しい触媒ができたという。南アの金鉱山会社 SIBANYE Goldは、更にプラチナ鉱山買収に意欲的だという。 昨年9月Anglo American Platinum(Amplats)社から45億ラ ンドでRustenburg鉱山を買い取り、また10月にAquarius Platinum社から2億9400万ドル支払った同社のCEONeal Fronemanは、プラチナ底を脱したという。プラチナ価格は上昇 に転じプラチナ投資はすでに遅きに失したかもしれないと述べて いる。同氏はプラチナ価格は今年に入って19%上昇しているとい う。日本のプラチナ宝飾品用需要は、5年間需要は増加した後 2014年に▲3%減少し、2015年は+2%増と回復し約10トン であった。日本の景気はここ数年悪く、消費者の財布のひもは固 い。しかしプラチナ価格が安くなったため、昨年第4四半期の需 要は回復した。プラチナの日本国内価格は▲13%値下がった。ま た円安の時に海外からの旅行者が日本でプラチナ宝飾品を買って 行った。2015年の訪日客は47%増加して2000万人を超えてい る。中国の2月のプラチナ輸入量は3.6トンと前年同期比では+ 28%増だが、前月比では▲65%減となった。前年同期比では二 ケタ増だが、この数字は2015年2月以来最低だった。旧正月で 休みがあったことや、在庫の消化があったものと思われる。中国 政府は今年の初めに新たな環境規制を公表し、ディーゼル車は町 ではDiesel Particulate Filters (DPF)の装着を義務付けられてい る。季節的要因で減少はしているものの、プラチナ需要は根強い ものと見られている。2月の輸入先は69%が南アで、20%は日 本であった。予想レンジ NYプラチナ1050ドル〜1100ドル 東京プラチナ 3600円〜3800円 2/4 Oil 【原油】5月2日のNY原油価格は▲1.14ドル下落。一部メディ アの調査でOPECの4月の増産幅が1989年の調査開始以降で 最 も大幅なものとなったとの見通しが背景となった。4月29日時 点の米石油リグ(掘削装置) 稼動数が2009年11月6日の週以 来の水準へ一段と減少するなか、米原油生産の減 少がさらに進 む見通しなどから、今年後半にも需給が再均衡するとの見方が広 がってい るものの、押し目拾いの動きは限られた。イラク石油 省のアシム・ジハード広報官は1日の文書で、クルド人自治区を 除く同国 の4月の原油輸出が日量329万バレルと、過去最高を 記録した昨年11月(336万 5000バレル)に次ぐものとなった ことを明らかにした。米エネルギー省のアーネスト・モニズ長官 は2日、主要7カ国(G7)エネルギー相 会合で、原油需給は約1 年後にリバランス(再均衡)しそうだとし、構造上、引き続き 豊富な石油在庫があると述べた。また、市場はまだ需給が均衡し ておらず、生産は消費 を上回っているとの見方を示した。3日も ▲1.13ドルと続落。4月のイラクの原油輸出 が過去最高を記録 した昨年11月以来の高水準となったことや、4月のOPEC(石 油 輸出国機構)の増産観測が重しとなった。国営クウェート通 信(KUNA)は3日、クウェート石油公社のアル・ラシディ最高 経営責任者(CEO)が原油価格は年末か2017年上期にバレル 当たり50-60ド ル、3-4年後は80ドルで推移すると見込ん でいると述べた。4日の原油価格は+0.13ドル。オクラホマ州 クッシング原油在庫が予想外に2週連続 の増加となり、ガソリン 在庫も予想外に増加した。ベネズエラの第1四半 期の原油生産は 日量259万バレルと、2015年平均の278万バレルを下回った も よう。2009年第1四半期以降増産が続いていたオリノコ・オ イル・ベルトを含む全 てで減産となったのは2008年第3四半期 以来とのこと。ソシエテ・ジェネラルの石油アナリスト、マイ ク・ウィットナー氏はリポートで、サ ウジアラビアは夏の需要 増加に見合うためや輸出水準を保つため、日量1060万バレ ル まで増産する可能性があるとの見方を示した。バークレイズは4 日、2016年のブレント原油価格見通しを従来予想からバレル当 たり5ドル引き上げ44ドルとした。余剰生産能力の低下、イラ クとベネズエラの供給 崩壊リスクの高まり、米国除く供給減少 が理由。リポートによると、「市場は早ければ 2016年遅くに も需給がひっ迫する可能性がある。余剰生産能力は2008年以降 達 していない水準に縮小しており、再び問題となりそうだ。イ ラクでここ数日起きている 抗議は同国政治システムにおける新 たな不安定さをさらけ出しており、引き続き供給崩 壊の可能性 が高い国の一つだ」とのこと。予想レンジ NY原油40ドル〜 46ドル 東京原油27000円〜32000円 ー N Y 原 油 チ ャ ト ー 東 京 原 油 チ ャ ト ー N Y ガ ソ リ ン チ ャ ト 【ガソリン】EIAによれば、2月の米ガソリン需要は日量 920万 バレルと前年同月比55万6000バレル増加した。これは1978 万5月以 来の大幅なもの。石油連盟から4月23日現在の石油製 品供給速報が発表された。実稼働率は92.7%で前週に比べ0.2% の増加となっている。ガソリン生産は前週対比 前年対比ともに 減少している。在庫は輸出が減少していることもあり増加してい る。しかし、過小水準であることには変化はない。ケロシン関係 は前週対比ではジェット燃料が減産、灯油は増産となっている。 ジェット燃料の在庫は輸出が好調なこともあり減少している。灯 油は増加しているが120万KL台であり、例年と比較しても低水 準状態である。ケロシン関係は輸出次第ながらも均衡状態を保っ ている。 予想レンジ NY改質ガソリン 1.5ドル〜1.6ドル 東京ガソリン40000円〜45000円 ー 東 京 ガ ソ リ ン チ ャ ト Rubber ー 東 京 天 然 ゴ ム チ ャ ト 【天然ゴム】東京ゴム価格は4月27日の205.1円を天井に急落し ている。6日は183.7円と4月初めに近い水準となっている。外的 要因としては、日銀による金融緩和政策が無かったことを受けた 円高がある。5月6日の日現在の上海在庫は前週に比べて7,815ト ン増の30万5,178トンと過去最高を更新している。正常水準の倍 近い過剰在庫となっている。このところ毎週在庫は増えており、 中国の自動車生産が増加しているにしても多過ぎる状況である。 在庫整理が必要な状況であり、買い付けを今後、手控えてくると いうことが予想される。 日本のゴム輸入協会が発表した4月10日 時点の国内生ゴム在庫は前旬比+4.4%増となった。予想レンジ 180円〜185円 3/4 Rubber 【上海天然ゴム】 ー 上 海 ゴ ム チ ャ ト Grain ー シ カ ゴ コ ー ン チ ャ ト ー 東 京 コ ー ン チ ャ ト ー シ カ ゴ 大 豆 チ ャ ト ー 東 京 一 般 大 豆 チ ャ ト 【トウモロコシ】5月2日のシカゴトウモロコシは、391.75セ ントの変わらずであった。米農務省が発表した4月28日までの コーン週間輸出検証高は115万8757トン で、前週改定値 (114万4479トン)から増加した。今市場年度(9月~8 月)累 計は2419万トンで、前年同期の2767万トンを 12.6%下回った。米国コーンベルトは先週末、まとまった雨が 降り、気温は平年を下回った。3日のシカゴトウモロコシは ▲12セント安の379.75セント。ブラジル産地はおおむね乾燥 した天気が予報され るが、米コーンベルトに穏やかな天気が予 報され、作付け進展が予想されることや、 10日移動平均 (388.20セント)割れによるテクニカル悪化が追い討ちをか け、 4月25日以来の安値となる377.00セント(14.75セン ト安:3.8%)ま で急落した。ただ、インフォーマ・エコノミ クスがブラジル・コーン生産高見通しを 8100万トンとし、前 回から270万トン下方修正したことから下げ止まった。なお 同社は、アルゼンチン生産高見透しは2750万トンで据え置い た。4日も▲3銭との続落。ドル高加速や米国の作付け進展観測、 週間エ タノール生産の減少が圧迫した。5日も▲3セント続落。 ドル高加速や週間輸出成約高の減少、大豆・小麦の急反落、 ブ ラジル産地の気温低下予報、ブラジル通貨レアルの反落で約3 週間ぶりの安値に値を消した。目先はこのまま軟調な展開が続 くと予想する。輸出成約の落ち込みは一時的なもの に終わる可 能性も高いが、こうした材料に市場が素直に反応するのは、そ れだけ地合 いが弱気に傾いている証拠と受け取って良いだろう。 作付が前年から増加すると見ら れている上、天候に恵まれ作業 も順調に進捗、高イールドが実現し生産が大幅に増加 するとの 期待も高まってきた。 予想レンジ シカゴトウモロコシ 370セント~380セント 東京トウモロコシ21000円〜22000円 【大豆】2日の大豆は+14セント高の1043.75セント。4月 26日現在の建玉明細で ファンドが買い越しを18.1万枚まで膨 らませたことや、アルゼンチン産地の乾燥予 報、週間輸出検証 高の減少、ブラジル通貨レアルの下落も弱材料となった。米農 務省が発表した4月28日までの大豆週間輸出検証高は15万 1033トンで、 前週改定値(28万2764トン)から減少した。 今市場年度(9月~8月)累計は 4274万トンで、前年同期の 4598万トンを7.0%下回った。3日は▲13.75セント安と前 日の上げ幅をすべて削った。大雨による洪水などで収穫が遅れ、 品質低下や減産が予想されるアルゼンチン産地に、 乾燥予報が 出されたことや、ブラジル通貨レアルの下落や飼料穀物の急落 も追い 討ちをかけた。4日は+4セント高。5日は▲21.75セ ントと急反落。ドル高加速や アルゼンチン産地の乾燥予報、ブ ラジル・レアルの反落が圧迫し、約一週間ぶりの安値 に沈んだ。 米国コーンベルトは過去24時間、東部の小雨を除いて乾燥した 天気となり、気温は 平年並みから下回った。水曜、木曜は、東 部で小雨、西部で乾燥した天気が予報され、 気温は西部で平年 を上回り、東部で平年を下回るだろう。予想レンジ シカゴ大 豆1050セント~1100セント 東京一般大豆 47000円〜 48000円 4/4 日経225 【日経平均先物】日経平均は6日続落。5日の米国市場でシカゴ日 経225先物清算値は16045円となったが、為替相場は1ドル= 107円台前半で推移するなど円高進行が一服し、日経平均はこれ を好感して65円高からスタートした。寄り付き直後には一時上げ 幅を124円まで広げたが、今晩予定される米4月雇用統計の発表 を前に買いが続かずマイナスに転じた。前場は下げ幅を3ケタに 広げ、16000円を割り込む場面が見られた。後場は16000円台 でこう着感の強い展開が続いたが、引けにかけて買い戻しの動き もあり下げ渋った。(FISCO) 日 経 2 2 5 【ドル/円】日経平均株価が後場横ばい推移となってい ることから、ユーロ・円は122円前半でこう着した値動 き。足元は122円20銭付近で推移している。目先、上 海総合指数が下げ幅を縮小すればリスク回避的な円買い は弱まる可能性があろう。ここまでのドル・円は107円 04銭から107円42銭、ユーロ・ドルは上げ渋り、 1.1393ドルから1.1410ドル、ユーロ・円はもみあい、 122円06銭から122円46銭で推移。(FISCO) ド ル / 円 Sidebar 【2016年初めを100とした指数】 ドルは年初から▲4.3%下落、円は+8.4%円高に、ユーロ は+4.2%ユーロ高で、EU圏から離脱するかの選挙を控え た英ポンドは▲2.7%下落。 ブラジルレアルや、マレイシアリンギ、カナダドル、ロ シアルーブル、南アランド、豪ドル、インドネシアルピア、 トルコリラ、韓国ウォン等は軒並み4%以上高くなっている。 掲載される情報は株式会社コモディティー インテリジェンス (以下「COMMi」という) が信頼できると判断した情報源をもとにCOMMi が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、COMMiは保証を行なっておらず、また、いかなる責任 を持つものでもありません。 本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告なく変更する場合があります。 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はCOMMiに帰属し、事前にCOMMiへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複 製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられて います。 COMMiが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。 本資料に掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大ま たは減少することもあり、価値を失う場合があります。 本資料は、投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの障 害が発生した場合でも、COMMiは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。 COMMiおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。 投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。 発行元 : 株式会社コモディティー インテリジェンス 〒103-0014東京都中央区日本橋蛎殼町1丁目11-3-310 会社電話: 03-3667-6130 会社ファックス 03-3667-3692 メールアドレス: [email protected]
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