「志望理由書」(800字)を完成させます。

第7号
11/24(火)
成東高等学校
2学年進路係
進路学習『小論文』。今年は内容の濃い「志望理由書」(800字)を完成させます。
1年生の「職業研究」「ディベート」に続き、2年生の進路学習は「学部学科研究」「小論文」という計画
です。「学部学科研究」を通して、皆さんは進学先を決定し文理選択を終えたわけですが、今度はその第1志
望について「志望理由書」(800 字)を書いて添削指導を受けます。今までの2年生は、
社会問題を取り上げた「課題文」を読んで、自分の意見を述べるタイプの「小論文」
を書いていましたが、今年は「志望理由書」をじっくり書くことを設定しました。
理由は17日の講演会で、講師の先生が教えてくださったポイントにあります。
志望理由書を書く意義:その1
全体4段落構成のうち、第1段落では「志望する学部・学科・将来の職業」について簡潔に書くが、それ
よりも第2段落で、なぜその志望なのか「自分にしか書けない話を具体的に書く」ことが大事であり、この
部分が面接で聞かれる最も重要な部分であるとおっしゃっていましたよね。
つまり、自分がどのようなきっかけから将来の道を志望するようになったか、進路実現のためにどんなア
クションを取り、頑張っているかを具体的に書くことが重要だということになります。これは、自分自身を
じっくり見つめ直す作業に他なりません。今この機会に、あなた自身を、さらに家族や周囲の人々との関係
をよく考えること。社会の中で生きていくあなたを思い描くこと。これが大事なのです。この作業の中で新
しい発見や理解の深まりがあれば、進路はもちろん、人生の上での大きな収穫と言えるでしょう。
志望理由書を書く意義:その2
第3段落では、自分が興味を持っている社会問題について書くわけですが、ここは国公立大や難関私立大
の小論文でも最大のポイントとなる部分です。(従来の課題小論文は、この部分を書きます。)
社会問題についての基礎知識があることを示すのはもちろんですが、それだけでは足りません。自分なり
の意見、解決方法、また、志望大学・学部学科で学びたいこととの関係、職業との関係などを具体的に書か
ねばなりません。
つまり、自分の希望する職業や専攻したい学問分野について資料を使って情報を収集し、比較検討しなけ
れば書けないことになります。
「志望理由書」を書くために、自分の第1志望について真剣に調べてみること。
これが進路目標を定める大事な作業なのです。もちろん、この情報収集によって、より魅力ある進路を発見
すること、また、第2・第3の道に気付く場合もあるでしょう。1年後に志望が変わっていることはあり得
ます。しかし、2年生の冬に十分調べた経験があれば、来年の今頃はその基本プランを利用して、新たな設
計図を描くことができると思います。面倒臭いと思わずに、今調べておくことが重要なのです。
志望理由書を書く意義:その3
今回は、高校卒業後の進路先に向けて自分をアピールするために書くわけですが、大学での就職活動に必
須である「エントリーシート」の練習だと講師の先生もおっしゃっていましたよね。4年後の練習だね。
4段落構成で書き慣れておけば、論理的思考ができるサインにもなるとも言っておられました。
以前に「テストの花道」という所ジョージさんの番組で某カリスマ講師が、誰でも小論文が書ける方法と
いうことで「な・た・も・だ 方式」というのを紹介していました。結論を初めに書き、「なぜなら・たとえば・
もし・だから」というふうに理由や例を挙げ、反対意見の不都合を述べ、やはり結論は正しいという展開に
すると書けるのだそうです。面白いと思い、以来、「駄目だぁ~」と嘆く生徒には勧めています。
26日(木)7限は、添削に出す原稿を清書し、提出します。それまでに下書きを完成させておきましょう。