松工進路だより ― vol.7― 平成28年9月9日発行 松江工業高校 進路部 《面接》に臨む <話し方> 就職試験では多くの企業が「面接」を行います。以下の項目は面接試験で、毎年必ずと 言っていいほど聞かれているものです。あいまいな受け答えをすると、いい加減な気持ちが相手に伝わり ます。会社案内やホームページ、応募前見学などを通し、わかったり調べたりしたこ とをよく考えてまとめ、自分の中でしっくりする言葉にできるまで練習しましょう。 丸暗記をして棒読みするのではなく、「ハキハキと元気よく」、「ていねいに、自分の 言葉で」伝えましょう。言葉遣いに気を付けるのはもちろん、待ち時間に控室で携帯 電話をかまったり、だらしない態度をとったりしないなど、常に相手に見られている ことを忘れないこと。 ①「当社の志望理由を聞かせてください。」 どのような仕事をしているのか(自分がすることになるのか)を中心に、扱う商品や技術など、その 企業独自の取り組みを調べておくこと。同じような業務内容の企業ではなく、なぜこの企業に行きた いのかを明確にすることが大切。どの会社でも通用するような内容はアピールが弱い。 ②「自己PRをしてください。」 仕事をする上で役に立ちそうな資質を述べよう。この仕事をするうえで、自分のこんな資質が役に立 つ、きっと向いているというものを考えておくこと。部活動や行事への取り組み等、具体的なエピソ ードを交えて話すことで、相手に伝わりやすくなる。 ③「高校生活で一番頑張ったこと(印象に残ったこと)を聞かせてください。」 毎日の勉強や部活動、資格取得への挑戦等、これも具体的なエピソードを交えて話すこと。また、そ の経験を通じて何を得たのか(どんなことを学んだか、どう成長したか)という成果を伝えることが 大事。 ※『進路の手引き』に面接対策ワークシートが載せてあります。参考にしてください。 <お辞儀> 面接では「志望する企業に入社したい、就職したい。」という気持ちを企業側に伝えます。 上に書いたように、企業の方とのやりとりを通じてというのはもちろんのことですが、伝える方法は一つ だけではありません。身だしなみを整えることも真剣な気持ちを伝える方法の一つです。また、きびきび とした動作を心がけることも大切です。面接官が最初に目にする姿が<お辞儀>なのです。 左の図は、3種類のお辞儀を示しています。通常の面接では 会釈と敬礼をします。会釈は椅子に座るように勧められた時に するお辞儀です。それ以外は一般的なお辞儀をします。背筋を 伸ばして腰から上体をパッと倒し、0.5 秒ほど動きを止めると、 メリハリのある動きになります。この時、足を後ろに少し倒す (お尻を後ろに突き出すように、 「く」の字になる)ことを意識 すると、バランスを崩すことがなくなります。 進路講演会がありました 9月6日(火)採用・人事コンサルタントの花田秀夫先生をお招きして就職試験直前集会が行われまし た。企業側は「利益」を出せる人材かどうかをみる採用基準を持っており、その基準は「教えてもらえる 要素を持っているか」だと教えていただきました。そして、その要素の有無を判断するのが「立ち居振る 舞い」による第一印象であるということでした。立った姿、座った姿、行動(服装、言葉遣い、挨拶、お 辞儀等)…前回・今回の進路だよりも読み直し、しっかり練習して自信を持って試験に臨みましょう。 《進学者の皆さんへ》④ <AO入試・推薦入試で大学が求めているもの> 前回から、入試について考えています。一般入試が学力を主に問うものであるの に対し、「AO入試・推薦入試」では何が求められているのでしょうか? 一般的に大学側に提出する書類は、以下のものです。 (1)志望理由書 →必ず受験生本人が作成することが課せられます。…その学校・学科など、志望する理由がはっき りと書けますか。 (2)推薦書 →高校の先生が作成します。…推薦されるものがありますか。 (3)調査書 →高校の先生が作成します。…高校時代の成績や出席・特別活動の記録等が決まった書式にのっと って書かれます。 (2)・(3)については、高校の先生に皆さんが依頼して作成してもらわねばなりません。そして不備 がないかなど、チェックが入りますので時間がかかります。早めに依頼すること。 では受験生本人が作成する(1)では、どのようなことが見られているのでしょうか?大学側の視点を 挙げておきます。 視点①大学での学びに耐えうる最低限の力があるか? ○文章表現力はあるか? ・日本語の基本的な文法はきちんと使えているか?誤字・脱字・漢字は大丈夫か? ・問われていることに、きちんと答えているか? ○論理的な思考力はあるか? ・結論と、その根拠は述べられるか? ・感情的にではなく、論理的に述べられているか? ○自分の考え(意見・主張)を持っているのか? 視点②大学での自発的な学びにつながる意欲があるか? ○意欲は本物か? ・一般論やパンフレットなどの引用だけになっていないか? ・考えの根拠を、自分の中で理解し、自分の言葉で示せているか? ・何度も考え直し、推敲する努力が見られるか? →「意欲」という形として見えないものを、 「志望理由書」という具体的なものにして、相手に伝 えなくてはなりません。 ○「興味・関心がある」ということを、示せているのか? ・行動に表れているか? →どんな取り組みをしてきたのか、これからどんなことをしたいと考えているのか、その具体的 な根拠は何か?…受け身ではなく、自発的に取り組む姿勢を示そう。 ○入学後まで意欲が継続し、積極的な学びへとつなげられるか? ・ 「合格」が最終目的ではない。入学後にどのようなことをしたいのかをある程度示せること。どの ような学生生活が送りたいか、どのカリキュラム(授業)に何を期待しているのか、どんな目的 を、どのような道筋で達成したいと考えているのか…完璧にでなくてもよいが、ある程度具体的 に示せるのが大事。 ……参考になりましたか?
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