平成28年度実践予報技術講習会5~7月のご案内

平成 28 年度 「予報技術者のための講習会」のご案内
Ⅰ「実践予報技術講習会」5~7月
1. 講習対象者
この講習会は気象予報士の資格を有している方で気象に関する業務に従事している
方のほか、気象に深い関心をお持ちで、気象予報など基礎的な技術を習得したいと考
えておられる方を対象として、気象現象についての解説などとともに実際の実況資料
や予測資料を用いた演習を行い、実践的な予報技術の習得を目的として実施します。
2. 講習計画
平成 28 年度前期の講習会は5月から7月までの3か月、月1回、原則として最終水
曜日の午後に開催します。講師による解説と受講生自身による演習作業を通して、低
気圧や台風などの現象の理解から実況資料の読み方、予測資料の検討、予報や解説資
料の作成など、3回の講習で1つのシリーズとしてまとめます。
3. 講習の進め方
講習は特に予報に関する高度な知識や業務での豊富な経験を要するものではなく、
3回の講習で大気現象の基本的な知識を習得するとともに演習での作業や討論を通じ
て、一連の予報作業全般を理解し、技術を習得するものです。
また、すでに予報の作成や解説業務に従事している方も、基礎的な講習、作業を通
して新たな知見の習得につながるものと思います。
各月とも気象庁HPで入手可能な基本的な資料を用いて、各種天気図に描かれた等
圧線や等高度線、
渦度や鉛直流などの物理量の解析、解釈などを通して実況を理解し、
予測技術や予測手法への理解を深めるなど、演習を行いつつ予報に関わる技術の向上
を図ります。
今年度の講習では講師による解説だけではなく、受講生による演習にも重点を置い
て、資料の解釈や考察の結果などについて、講師を加えた受講生間での意見交換、質
疑など理解を深めるための機会を設けることも予定しています。
4. 開催期日
(1)5月25日(水曜日) 13:30~16:30
◎講習目標
低気圧や台風などの大気中の諸現象について理解し、実況の解析、解釈のため
の資料の利用等について習得します。
◎講習内容
各種の天気図や気象衛星の雲画像、レーダー、高層観測資料などを用いて低気
圧などの諸現象について考察します。
また、事例を用いた演習を通じて実況資料の見方、利用上の留意点などについ
て理解を深め、現象の推移などを考察します。
(2)6月29日(水曜日) 13:30~16:30
◎講習目標
予測資料の読み方や解釈など、現象の具体的な予測技術を習得し、事例をもと
に予測のための着目点を整理します。
◎講習内容
予測に必要な予測資料の着目点や検討の際の資料相互の読み方などについて、
講師による講義を行います。
また、予測資料を用いた演習を行い、実況から予測への変化について解析や解
釈の要点を整理します。
(3)7月27日(水曜日) 13:30~16:30
◎講習目標
事例に基づく実況から予測までの一連の作業から、最終的な予報や解説資料の
作成、防災のための要点の整理などを行います。
◎講習内容
具体的な事例をもとに予測資料の検討を行い、実況から予測までの検討を通し
て一連の現象の推移を考察し、シナリオとして整理するとともに予報や解説のた
めの資料を作成します。
また、防災に関わる事項についても考察して、防災上の要点の整理などを行い
ます。
なお、解説や演習の一部として、その時々に実際に起こっている現象を中心に、気
象庁HPの資料等を利用してリアルタイムで現象を概観、解釈する「クイックルック」
を適宜講習の中に取り入れる予定です。講義における教材は資料として配布します。
5. 講師
講師は、気象庁本庁において永らく予報現場の責任者として指導、管理に携わって
こられた村中 明 氏です。
講師略歴
昭和 50 年 気象大学校卒業。その後、各地の気象官署を歴任。
昭和 63 年 気象庁予報部予報官
平成 18 年 気象庁予報部気象防災情報調整官
平成 20 年 気象庁予報部予報課主任予報官
平成 22 年 気象庁予報部予報課長
平成 24 年 定年退職。
退職以後 これまでの講演又は講師一覧
気象大学校、政策大学院大学、国際協力機構〔JICA〕、日本気象予報士会、
自治体〔県、市町村〕 等
気象防災〔タイムラインの構築 等〕に関わるアドバイザー業務
高知県、熊本県、岡山県、岐阜県、兵庫県、和歌山県、福島県などの市町村
著作〔 共著 〕
・『防災事典』 日本自然災害学会 監修
築地書館
2002 年 8 月
・『災害情報論入門』 田中淳、吉井博明 編集 弘文堂 2008 年 12 月
・『災害情報学事典』 日本災害情報学会 編集 朝倉書店 2016 年 3 月 など
6. 会場
東京都千代田区神田錦町 3-17 東ネンビル4F
7. 募集定員
20名(先着順)
8. 受講料(教材費を含む)
各月
5,400 円(5,000 円+消費税 400 円)
9. 申込み方法
「受講申込書」に必要事項をご記入の上、下記の申込先へ郵送、ファックスまたは
電子メールでお申し込みください。
受講申し込みは先着順に受け付け、メールにより受講受付及び受講料振込先をご連
絡しますので、受講料を指定の銀行口座にお振り込みください。一旦納入された受
講料の返金には応じかねますのでご承知置き願います。なお、請求書・受領書を必
要とされる場合はお知らせください。
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講習会場地図
至御茶ノ水駅
みずほ銀行
神田古本街
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ホテル東京
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気象庁
地下鉄東西線竹橋3B出口