5か年計画の意味 - 有限会社C3

2016.4.26 (vol.26)
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5か年計画の意味
発行:有限会社 C3
不易流行
(経営支援機関の役割と責務)
TE:077-524-7755
文責:田中義郎
今般、新たに370単会が経営発達支援計画の認定を受けた。一次二次を加算すると
727(単会ベース)に増加した。認定率も約33%前後に達したようだ。予想した通り
府県のばらつきが目立ってきた。
毎回申し上げているが、認定は目的ではない。また、認定の速さを競い合うものでも
ない。実行するに足りる組織をいかに構築するか。最も大切なのは中期的な視点に立っ
た日々の努力である。
5 か年計画の意味
商工会・商工会議所は、今日まで単年度で事業が行われてきたが、最も注意を要する
のは、単年度事業と5か年計画との本質的な違いである。5か年計画は、単会年度事業
を単純に5つ加算した計画ではないということだ。
決定的な違いは、「主役」が変わることである。単年度事業の主役は「事業」であるが、
5か年計画の主役は「人」になる。
5年も経過すれば人間は変わる。真面目に仕事に取り組めば必ず成長する。成長すれ
ば仕事の質は向上する。人間の成長を織り込まないと5か年計画にならない。
企業の経営計画の概要については、すでに記述しているが(vol.22)、5か年計画の真
の目的は経営者・社員の「頭の構造」を変え、仕事(事業)の質を高め、土台を固めること
にある。つまり、事業計画が経営者・社員の成長計画と併行して策定されるのが5か年
計画であり、社員の成長は、毎年実施される「昇進昇格試験」などで測られる。試験の結
果は個人の評価だけではなく、人事異動などにも活用され、5か年計画の遂行に繋がっ
ていく。(経営者の成長は、中期的な企業の業績で測られる)
単細胞組織に近い商工会・商工会議所でも、少なくても職員の「成長目標」が必要だろ
う。県下の統一試験や個人面談など、その気になればさまざまな方法が考えられるので
はないか。
人間の成長には「目標」が必要である。成長目標は本来、一人ひとりの自覚の問題であ
るが、事業遂行が優先され、成長目標がおざなりになっていれば、どうしても目先の仕
事に目が行き成長は後回しになる。発想が変わらなければ単年度の感覚から抜け出せな
い。商工会で実施されている人事異動の制度も、現状の継続では、経営発達支援計画の
運用の中でさまざまな課題が出てくるだろう。
転ばぬ先の杖。円滑な5か年計画の達成に向かって、主役である職員の成長のあり方
にメスを入れ、「企業は人なり」の精神で職員の将来を考えるときが、すでに到来してい
るように思えてならないのだが。
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「流行」は時の経過とともに「不易」になり、不易は次の流行(流れ)を生み
だす礎になる。両者は対立概念ではなく「表裏一体」の概念である。