砂原小だより 花・歌・夢のある学校 久喜市立砂原小学校 №11 http://www.kuki-city.ed.jp/sunahara-e 電話 0480-58-1614 FAX0480-58-1821 平成27年3月1日 学校の教育目標 ○かしこい子(知) ○やさしい子(徳) ○たくましい(体) 児童数 男子:229名 女子:202名 合計431名 「転ばぬ先の杖」は誰が用意するのか 校長 高 橋 達 也 3月に入り、本年度も残りわずかとなりました。授業日数は6年生16日、2年生から5年生 19日です。各学級では、子どもたちが進学・進級を意識する中で、学習のまとめをしっかり行 う時期に入ります。自分の成長を振り返り、「できるようになったことは何か」「まだ身に付い てないことは何か」を自覚させます。そして、新しいステージに対する期待や意欲を高めていく 指導を行ってまいります。御家庭においても、この一年間の学校生活を親子で振り返りながら、 温かく認め、褒めたり、努力すべきことを確認したりするようお願いいたします。 さて、「転ばぬ先の杖」という諺があります。しかし、しばしば子育てにおいて誤った捉え方 をしてしまうことがあるようです。「何かを始める前には、失敗しないように準備や用意をしっ かりするのがよい」という意味ですが、その備えを誰が行えばよいかという点です。危うげで頼 りない段階においては、親が守り育てることは当然必要なことです。しかし、人生においては誰 もが失敗や挫折などの苦い経験をするものであり、その経験が後に教訓となったり、先を見通す 力や用心する力になったりするのです。歴史上、偉大な業績を残した人物、素晴らしい成功を遂 げた人物も、ほとんどが失敗や挫折を乗り越えた結果として存在しています。 子どもを育てる中で、大人が過剰なほど心配して余計な口出しをしたり、先回りして準備した りするなど、過保護や過干渉となる場合があります。このようなことを常に行っていくと、子ど も自身が苦難に打ち克つ力や忍耐強く取り組む力が育ちにくくなるでしょう。つまり、子どもが 辛い思いや嫌な思いをしないように、先回りして不必要な手を差し伸べてしまうことが、子ども の自立(自律)心の育ちを妨げてしまうのです。 「失敗は成功のもと」という諺もあります。「失敗したとき、なぜ失敗したのか、何が悪かっ たのか、その原因を探したり、どうすればよいかを考えたりして、何度もやり直してみれば、尐 しずつよい結果や成功に近づくことができる」という意味です。この努力や創意工夫の過程が人 間を育てるということから、「くじけてはいけない」という励ましの言葉と捉えることもできる ようです。小学校は、6歳から12歳にかけて「幼さ」から「たくましさ」へ成長させる貴重な 時期です。子どもから「できない」「わからない」という言葉が出たとき、大人がその状況を正 しく判断して厚く手をかけるところ、一緒にやるところ、見守るところ、任せるところを区別し て関わるようにしたいものです。「転ばぬ先の杖」の杖とは、いわゆる自立(自律)心であり、 自分で考え、自分で判断し、様々な困難に立ち向かい、乗り越えていく力の基礎としてほしいと 考えます。 *長い人生を歩むために、小学校の時期に準備したい杖…… あいさつ 感謝する心 人のために尽くす行動力 ルール(法律)を守る態度 真面目さ がまん強さ ユーモアのセンス プラス思考 その他
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