実施計画書(仕様書) 1.件名 平成28年度地域拠点広報事業(放射線の理解促進事業) 2.事業目的 東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故後、我が国のエネルギーのあり 方をめぐる状況変化の中で、原子力を含むエネルギー全般にわたる国民の関心が高まってい る。しかしながら、放射線に対する知識の不足や情報の不十分さ、不正確さから、誤解や風評 被害が生じたり、放射線や原子力の利用などに漠然とした不安や嫌悪感を抱く国民も少なくな い。 また、事故後に原子力防災対策指針が改訂され、原子力施設から半径 30km 圏を緊急時防 護措置準備区域(UPZ) として、原子力災害に係る防災計画・住民避難計画を策定すべき自 治体(市町村)の範囲が広がったが、福井県以外の UPZ 地域では、これまで放射線に対する 知識習得・理解促進のための機会があまりなく、さらには、中学 3 年生の学習指導要領におい て、放射線に対する授業の実施が定められているものの、教職員側も知識・情報不足により生 徒への指導が困難であると感じているケースが多いというのが現状である。 そこで、国民がエネルギー問題を正しく理解し、エネルギーに関する諸問題に対して冷静か つ合理的に対応する上で必要となる知識や情報をわかりやすく提供することが重要であること から、区域内の教職員等を対象にした放射線理解促進セミナーを開催し、より一層、原子力や エネルギーに対する国民の理解を促進することを目的とする。 3.事業内容 (1)セミナーの実施 学校教育の場での放射線等に関する授業等の実践を意識した知識の習得が図られる内容 構成のセミナーを開催する。 ○ 開催場所及び回数 京都府(舞鶴市、綾部市、南丹市、京丹波町、福知山市、宮津市、伊根町)のうち4市町及び 滋賀県(長浜市、高島市)の2市を含む8箇所以上の場所において開催する。 但し、近畿経済産業局管内とする。 ○ 開催準備及び当日の運営 事業の実施に必要な会場の確保及び、教育委員会等地元関係者との調整、その他円滑な 開催に必要な準備を行う。当日は会場の設営、セミナーの運営(受付、司会進行、資料準備 等)を行う。 1 ※本事業の実行が可能な会場を技術提案書で提案すること。また、実施にあたっては局と協 議の上、決定すること。 ○ 講師 放射線教育に関して十分な知識・経験を持つ講師を技術提案書で推薦すること。 また、実施にあたり、依頼やスケジュールを含む調整を行うとともに、講師に対する謝金・旅 費等の支払いも行うこと。 ※技術提案書において、講師の放射線教育に関する知見、実績等について説明すること。 ○ 対象者 ・主にUPZ圏内において勤務する教職関係者等 (原則として教職員を対象とする。技術提案書において効果的な提案ができる場合は、生徒 等を含むケースも可。) ・1回20人程度 ○ 内容 以下の例を参考に、本事業の目的を達成するために必要な項目を技術提案書で提案するこ と。また、学習指導要領に配慮した内容であること。 1回の開催時間は2時間程度とし、座学、体験学習等を組み合わせ、受講者の興味をひく内 容にすること。(開催スケジュールの都合で短くなる場合は、内容を充実させるための工夫を することとし、実施にあたっては局との調整を行うこと。開催時間は最低でも90分以上とする こと。) ・座学(文科省発行「放射線等に関する副読本」又は、これに準ずるもの) ・体験学習(放射線測定器等の使用をイメージ) ・模擬授業 ○ アンケート セミナー受講者等へのアンケート調査等を実施すること。 (本事業による理解促進に対する効果や、今後の課題等を評価・分析する。アンケート内容 については、技術提案書にて項目等を提案し、結果について定量的評価及び分析を行うこと。 実施に際しては当局担当官と調整すること。) ○ その他 その他、上記内容以外に更なる理解促進に向けた取組を行う場合は、技術提案書にて提案 すること。 2 (2)実施報告書の作成 上記3.(1)の開催概要及びアンケート結果を取りまとめた「実施報告書」を作成すること。 4.事業実施期間 委託契約締結日~平成29年3月24日(金) 5.納入物 事業者は、上記事業が終了したとき、実施報告書を作成するとともに、以下納入物を当局に提 出する。 (1)納入物:上記3.(2)記載の実施報告書(電子媒体(CD-R)一式) (2)納期:平成29年3月24日(金) (3)納入場所:当局資源エネルギー環境部資源エネルギー環境課 6.その他 業務の遂行において疑義が生じた場合には、当局資源エネルギー環境部資源エネルギー環 境課担当官と協議し、その指示に従うものとする。 3
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