京都府知事 山田啓二 様 2015 年 12 月 22 日 関西電力高浜原発3・4号機の再稼働、および使用済み核燃料 中間貯蔵施設の建設計画に関する申し入れ 日本共産党京都府委員会 委員長 渡辺 和俊 日本共産党京都府会議員団 団長 前窪 義由紀 関西電力高浜原発3・4号機の再稼働をめぐり、地元町長と福井県議会が相次いで同意を表明 するなど、活発な動きが報じられています。 11 月に UPZ(原発の半径 30 キロ圏)内の7市町で開催された住民説明会では、再稼働の必要 性や「安全」を殊更に強調した国機関や関西電力の説明に、参加した住民から疑問の声が上がり、 また府や各市町が策定した避難計画についても、その実効性に対して様々な不安が表明されたと ころです。京都府は、UPZ 内に多くの住民が居住しており、その疑問や不安に十分こたえないま ま、再稼働が強行されるようなことは断じて許されません。 また、使用済み核燃料中間貯蔵施設について、関西電力の八木社長から、宮津市や舞鶴市での 立地は「考えていない」との表明があったところですが、 「福井県外の電力供給区域内外で、あら ゆる可能性を検討する」との立場は変わっておらず、原発再稼働を前提とする姿勢は重大です。 原発の過酷事故が取り返しのつかない被害をもたらすことは、福島第一原発の今日の事態を見 れば明らかです。府民の命と安心・安全に責任を負うべき知事として、今日の原発再稼働に向け た動きにたいし、以下の点で積極的な対応をされますよう、申し入れるものです。 1、高浜原発3・4号機の再稼働を認めない立場を表明するとともに、再稼働へ向けた動きをス トップさせるため、府民とともに積極的に行動すること。 2、府民の疑問や不安にこたえる住民説明会を、今後も繰り返し開催すること。その際、国機関 や関西電力による一方的な説明だけではなく、各分野の専門家の意見などもあわせて聴取でき るようにすること、参加者を制限せず質問の機会を十分に保障することなど、運営のあり方に ついて改善すること。また、その内容を広く府民に知らせること。 3、京都府と各市町の避難計画について、実効性あるものに見直すこと。 4、関西電力による使用済み核燃料中間貯蔵施設の建設については、これを認めないこと。 以上
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