特集 - 旬刊経理情報

フラッシュ
特集
契約上の関係と経済的実態との
一致が重要
BEPS対応で見直す
移転価格の契約実務
BEPS最終報告書にみる
Ⅰ 移転価格の新たな視点と
リスク・収益配分のしかた
開発、
費用分担契約、
移転
Ⅱ 無形資産に係る
契約実務見直しのポイント
仕入・製造・販売の各段階での検討を
Ⅲ 企業グループ構築に係る
契約実務見直しのポイント
木村 浩之(弁護士法人淀屋橋・山上合同 弁護士)
OECDのBEPSプロジェクトを受けて、
日本でも昨年・今年と2年連続で関連した税制改
正が行われている。一方で、移転価格税制に関する提言(BEPS行動計画の行動8∼10)
は、各国当局に向けられたものでなくOECD移転価格ガイドラインの改訂に向けられたも
のではあるが、実務に与える影響は大きい。
そこで本特集では、BEPS最終報告書で示され
た3つの新たな視点を踏まえた、今後の実務を解説してもらった。重要なリスクを把握した
うえで、
契約に基づく法律関係と経済的な実態のそれぞれを分析し、
整合性を確認すること
となるが、
整合性があればそのまま収益を配分できる一方、
整合性がないとリスクを配分す
るステップが必要となる。契約と実態の一致をどう図るか、参考にしていただければ幸いで
ある。
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経理情報●2016.4.20(No.1444)