平成28年度 面河山岳博物館 春の企画展 ソウシチョウ ∼四国の外来生物は今∼ 外来生物とは「直接的・間接的に関わらず人為的に本来、棲んで いない地域に移動させられた生物」のことをいいます。現在、外来 生物の定着により、在来生態系や農林水産業への様々な影響が問題 となっています。 日本にはこれまで多くの外来生物が侵入していますが、四国も例 外ではありません。その中でも特に大きな被害を及ぼす可能性が高 い「特定外来生物」指定種は、哺乳類のアライグマやヌートリア、 鳥類のソウシチョウ、爬虫類のカミツキガメ、両生類のウシガエル、 魚類のカダヤシやブラックバス、昆虫類のアルゼンチンアリ、植物 のオオキンケイギクやミズヒマワリなどが確認されています。 四国の外来生物の中には侵入時期が古く、すでに四国全域に分布 を拡大している種もいれば、最近になって侵入が確認された種も存 在します。ソウシチョウを通じて四国の外来生物の状況について理 解していただき、この問題について考えていただければと思います。 写真提供:伊丹市昆虫館 【展示内容】 【石鎚山系におけるソウシチョウ分布状況】 石鎚山系では 2006 年に前社ヶ森や土小屋などで、初めてソウシチョウ が確認されました。その後 2010 年以降、生息確認地点は東西に広がり、 現在では周辺市町から 100 件を超す確認情報が集まっています。 2012 年 9 月には面河渓から古巣が見つかりました。また、ここ 10 年は 継続して複数個体が同時に目撃されていることから、石鎚山系で本種が繁 殖しているのは間違いないと考えられます。 ■外来生物とは?どんな影響がある? ■実はあの生き物が外来生物だった! ■四国の特定外来生物(植物、動物、昆虫) ■外来生物に対する取り組み(外来生物法の概要) ■ソウシチョウとは?(侵入の経緯、四国の分布) ■ソウシチョウの在来生態系に対する影響 ■最新情報!石鎚山系のソウシチョウ分布状況 企画展関連イベント 夜の講座「四国と石鎚のソウシチョウ」 四国のソウシチョウを長年追いかけている専門家を お招きし、外来生物の問題点などをテーマに、分かり やすくお話ししていただきます。 図.石鎚山系とその周辺地域でソウシチョウの生息確認情報が得られた地点 (2005年から2015年までに得られた囀りの確認や目撃等の情報が得られた地点を3次メッシュで示す。) 金城ほか, 2016. 石鎚山系におけるソウシチョウの分布状況. 面河山岳博物館研究報告, (7):29-34. ◎日 時 : 平成 28 年 5 月 11 日 ( 水 )19:00 ~ 20:10 ◎場 所 : 久万町民館研修室 ※久万高原町役場横 (愛媛県上浮穴郡久万高原町久万 188) ◎講 師 : 金城芳典さん (認定NPO法人四国自然史科学研究センター 副センター長) ◎参加費 : 無 料 ◎申 込:下記まで、 氏名・住所・連絡先をお知らせください。 面河山岳博物館 (担当 / 矢野) 電話 : 0892-58-2130 FAX : 0892-58-2136 ◆面河山岳博物館へのアクセス◆ 【自家用車】松山 I.C より国道 33 号線を高知方面に直進 50 分。旧美川村 御三戸(みみど)交差点を面河渓谷方面に左折後直進 30 分。面河渓谷の 入口右側。 【バス】JR 松山駅から約 2 時間 ( 久万にて伊予鉄南予バスに乗換え有)。 ※詳しくは伊予鉄南予バス久万営業所 0892-21-0018 までお問い合わせ ください。 ◆お問い合わせ先◆ 〒791-1710 愛媛県上浮穴郡久万高原町若山 650-1 電話:0892-58-2130 FAX:0892-58-2136 HP:http://www.kumakogen.jp/modules/omogo_sangaku/ ブログ:http://blog.goo.ne.jp/omohaku582130
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