今日的教育課題

選択必修領域 8月5日(金) その1
☆主な受講対象者 幼:幼稚園教諭、小:小学校教諭、中:中学校教諭、高:高等学校教諭、特:特別支援学校教諭、養:全校園種の養護教諭
コード番号
講習の名称
時間数
対象職種
主な受講対象者
定員
B-1
学校園をめぐる
近年の状況変化と新たな課題Ⅰ
6時間
全職種
幼 ・特
※1
テーマ : 就学前教育と子どもの育ち
講師 : 奥田 援史
就学前の子どもを対象とした教育・保育、子育て支援、早期教育などの現状と課題について理解する。また、就学前
教育に関するエビデンスを確認し、子どもの発達を保障する教育・保育のあり方を考える。
コード番号
講習の名称
時間数
対象職種
主な受講対象者
定員
B-2
学校園をめぐる
近年の状況変化と新たな課題Ⅱ
6時間
全職種
小・中・高・特
※1
テーマ : 学校教育をめぐる社会の変化
講師 : 濱 貴子(富山県立大学)
本担当部分では、学校教育をめぐる社会の変化を概観し、学校教育の今後を展望する視点の獲得をめざす。具体的に
は、まず、消費社会・情報社会・格差社会の進展から子どもや家庭をとりまく生活環境の変容と現状を把握する。その
うえで、PISA,TIMSS,全国学力・学習状況調査といった各種学力調査から子どもの学力の現状とともに、いじめ、
不登校、少年犯罪などの生徒指導上の諸問題の現状を確認する。最後に教育改革にかかわる近年の答申・提言等を整理
するなかで、学校教育の今後の方向性を考察する。
テーマ : 児童生徒・保護者の変容とこれからの学校・教師
講師 : 太田 拓紀
本担当部分では、変容する児童生徒・保護者の現状と課題に迫り、今後求められる学校や教師のあり方を考察する。
具体的には、コンサマトリー化、多元的自己、クレーム問題といった子ども・保護者の価値観・行動様式の問題や、自
律性、同僚性などに関わる新たな学校・教師像について取りあげる。学校内部の問題を社会との関係からとらえなおす
ことで、各自の教育実践に資する新たな視野の獲得をめざす。
※1 定員数はB-1と B-2合わせて160名です(14ページ参照)
コード番号
B-3
講習の名称
道徳教育の推進・充実
時間数
対象職種
主な受講対象者
定員
6時間
全職種
小 ・ 中 ・ 特
40名
講師 : 川那邊 正(草津市教育委員会)
本講習では、学校における道徳教育の基本理念や意義、指導方法について理解を深め、改善・推進策を見出すことに
します。
そこで、道徳教育における「現状と課題」「教員に求められる姿勢(子ども観)」「心を育てる指導のあり方(指導
観)」を確認し、次に、学校における道徳教育の充実の方向を学びます。また、学校の特色ある道徳教育の展開に向け
て、受講者それぞれの学校の強みを活かした具体策を構想します。さらに、受講者が若手教員に指導する立場であるこ
とを想定し、「資料解釈や道徳の時間についての指導助言のポイント」を学びます。さらに、「特別の教科道徳」につ
いても理解を深めます。
研究協議や演習等を取り入れ、受講者各校の道徳教育の推進・充実に繋がる具体的な内容にしたいと思います。ま
た、受講者のみなさんには学校の道徳教育を推進する力を高めていただきたいと思います。
コード番号
B-4
講習の名称
学校園、家庭、地域との連携
及び協働 ~子ども達の未来を拓くために~
対象職種
主な受講対象者
主な受講対象者
定員
6時間
全職種
幼 ・ 小 ・ 特
40名
講師 : 中井 清津子(相愛大学)
今、子どもの育ちに求められる「社会性」や「市民性」が、環境の変化や人間関係の希薄さなどから、今日的な課題
として重要視されてきています。このような中で、今こそ、学校園、家庭、地域が連携及び協働しながら、子ども達の
未来を拓くために取り組みを考えましょう。
・学校園、家庭、地域との連携及び協働の必要性
・幼児、児童の育ちにとっての意義
・具体的な実践紹介(コミュニティスクール)
・ワークショップ(連携・協働を生み出すアイデア)
選択必修領域 8月5日(金) その2
コード番号
B-5
講習の名称
対象職種
主な受講対象者
定員
定員
全職種
小 ・ 中 ・ 特
40名
学校が抱える様々な問題に対する 6時間
組織的対応を考える
講師 : 南出 儀一郎
安心安全でなければならない学校現場においては、様々な問題が起こり、日々それに対処している現状があります。
生徒指導上の問題や教育相談関係、保健衛生関係など、日常的に起こる問題があります。また、暴風雨や地震などの自
然災害、登下校の防犯の問題、さらには保護者からの過大要求等もあります。これら学校が抱える様々な問題につい
て、学校、保護者(家庭)、地域がどのように関わっていけばよいかについて、現場の事例を出し合いながら、それを
もとに考え合い実践につないでいきたいと思います。
コード番号
B-6
講習の名称
教育における心理的支援Ⅰ
対象職種
主な受講対象者
定員
定員
6時間
全職種
小 ・ 特
※2
テーマ : 愛着と発達の理解とカウンセリングマインドの実践的学び
講師 : 芦谷 道子
子どもの心理的問題を理解し、支援するために重要な、愛着形成と発達に関する理論について学びを深めます。ま
た、いじめや不登校などの教育現場での問題に対して、子どもや保護者をどのように支援していけばよいかについて、
カウンセリングマインドの学びや、ロールプレイなどのワークを通して、具体的、実践的に考えていきます。
コード番号
B-7
講習の名称
教育における心理的支援Ⅱ
対象職種
主な受講対象者
定員
定員
6時間
全職種
中 ・ 高 ・ 特
※2
テーマ : 教師とスクールカウンセラーとの連携
講師 : 井芹 聖文(京都文教大学)
近年、不登校、いじめ、リストカット、さらにはインターネットを巡る人間関係など、学校現場で起こる課題は複雑
化・多様化しつつあります。これらの問題についての理解と対応を考える上で、教師とスクールカウンセラーに望まれ
る連携のあり方を考えたいと思います。具体的には、教育と心理臨床の視点の相違、問題事象の概要を学びながら、架
空事例を素材にしたグループ・ディスカッションを行います。
※2 定員数はB-6と B-7合わせて120名です(14ページ参照)
コード番号
B-8
講習の名称
キャリア教育の実践と進路指導
対象職種
主な受講対象者
定員
6時間
全職種
中 ・ 高 ・ 特
定員
50名
講師 : 若松 養亮
2004年から始まったキャリア教育は、新しい環境へのスムーズな移行支援のために幼児教育段階から通常の教育活
動のなかで行うとされています。しかし実際に計画的でバランスの良い実践は充分に行われず、職場体験が代用された
り、進路指導との境界が曖昧といった問題点があります。
本講習では、キャリア教育の基礎のおさらいから入り、どのように実践を進めるか、進路指導との棲み分けはどうか
などの解説を通して、費用対効果の高いキャリア教育と、それに隠れておろそかにならない進路指導を考えます。
コード番号
B-9
講習の名称
子どもの貧困問題と向き合う
対象職種
主な受講対象者
定員
6時間
全職種
幼・小・中・特
定員
50名
講師 : 紅林 伸幸(常葉大学)
子どもの6人に1人が経済的に貧困な家庭に生まれ育っているというデータが公表され、子どもの貧困は、社会問題
としても、教育問題としても、最重要課題として認識されるようになった。子どもの貧困は経済的側面にとどまらず、
文化的貧困という特徴を持ち、この観点に立ったときに、学校現場が取り組むべき課題は明確になる。
本講習では講義と演習を通して、子どもの文化的貧困の実態を理解し、不条理にもそうしたハンディを抱えることを
余儀なくされた子どもたちに学校教育が何をすべきかを、教科指導と生徒指導の両面から具体的に検討する。