5月の山岳遭難発生状況(H14年~H27年)

5月の山岳遭難発生状況(H14年~H27年)
平成14年から平成27年までの5月中には、43件62人の山岳遭難が発生しています!
(遭難者の内訳 ~ 死亡2人、行方不明0人、負傷18人、無事42人)
○
5月は下山中に残雪上でルートを見失い道に迷うケ-スが多い(43件中20件)
道迷いに気づいたら来た道を引き返して登山道を探す。
地図、コンパス、GPSで現在地を確認する。
○ 万一に備えた装備品の携行
・ 下山が遅れて日没を過ぎることもあるので、ヘッドランプを携行しましょう。
・ 携帯電話、アマチュア無線等の通信手段を確保するほか、ファーストエイドキット、
ビバーク用具を準備しておきましょう。
・
・
※
※
5月中は「道迷い」のほかに、下山時における雪面上での転倒や滑落が多く発生しています。
スノーシューや長靴を履いている場合、雪斜面はスリップしやすいので十分に気をつけて下さい。
5月でも高所では吹雪になることがあるので、入山前の天候確認と防寒対策を忘れずに!
山岳名など
旭岳(2,291m)
積丹岳(1,255m)
羅臼岳(1,661m)
空沼岳(1,251m)
砥石山(827m)
(札幌市)
発生年月日 構成人数
平成16年
6
5月3日(月)
遭難者
原 因
負傷1 転倒
備
考
50代男 性がスキーで滑 走中に転倒して右膝
を負傷(アマチュア無線で救助要請)
平成16年
6
5月6日(木)
負傷1 転倒
平成22年
1
5月22日(土)
無事1 道迷い
平成19年
2
5月28日(月)
無事2 道迷い
平成21年
12
5月23日(土)
無事12 道迷い
平成23年
1
5月18日(水)
無事1 道迷い
平成27年
1
5月30日(土)
負傷1 道迷い 40代男 性が下山中に9 合目を過ぎた雪渓で
平成18年
1
5月22日(月)
無事1 道迷い 30代男 性が岩尾別から 入山したが、途中で
平成22年
19
5月2日(日)
負傷1 その他 20代男 性が「銀冷水」 付近の雪斜面で尻滑
平成21年
1
5月26日(火)
無事1 道迷い
平成24年
1
5月13日(日)
無事1 道迷い
平成20年
2
5月5日(月)
負傷1 転倒
平成24年
3
5月26日(土)
負傷1 転倒
60代女性が北斜面(標高1,900メートル付近)
をス キーで滑走 中、転倒して 雪面に露出し
ていた岩に衝突し、腰部を負傷
20代男 性が山頂から姿 見駅に下山した際、
ロー プウェイの 運行が終了し ていたため、
徒歩で下山したが、その途中で道に迷う
60代と80代の男 性2人が6合目付近の残雪
上を 下山中、下 山ルートを見 失い、登山道
東側の沢へ迷い込む
ガイ ドを含むツアー 登山者12人が7合目付
近の 残雪上を下 山中、降雨と 濃霧の視界不
良により道に迷う
60代男 性が3合目付近 の残雪上を下山中、
下山ルートを見失い道に迷う
登山道を見失い道に迷う
道に迷い、翌日、羅臼側の沢を自力下山
りを した際、制 動をかけてい た足が岩にぶ
つかり右足首を負傷
60代男 性が真簾沼付近 を下山中、雪面上の
スノーモービルの跡を追って進んだところ、
途中で跡を見失い道に迷う
60代男 性が山頂から他 の登山者の足跡を辿
って 下山中、真 簾沼付近の雪 渓で足跡を見
失い道に迷う
50代女 性が下山中、下 り坂でバランスを崩
した際に右足首をひねり負傷
40代女 性が砥石沢コー スから入山し、山頂
から小林峠・中ノ沢コースを下山中、標高5
00メー トル付近で足を 滑らせて転倒し、左
足首を骨折
20代女性2名が下山途中で日没となり、登山
道を外れて道に迷う
平成27年
2
5月25日(月)
無事2 道迷い
平成14年
1
5月2日(木)
無事1 道迷い 50代男性が比羅夫コースをスキーで下山中、
平成14年
1
5月8日(水)
負傷1 滑落
平成26年
2
5月10日(土)
無事1 疲労
平成27年
2
5月23日(土)
無事1 その他
平成15年
3
5月25日(日)
無事1 その他 60代女 性が4合目付近 で同伴者よりも先に
三角山(311m)
(札幌市西区)
平成15年
4
5月29日(木)
負傷1 転倒
利尻山(1,721m)
平成17年
2
5月4日(水)
負傷1 滑落
昆布岳(1,045m)
平成17年
1
5月4日(水)
烏帽子岳(2,072m)
(大雪山系)
平成17年
6
5月21日(土)
駒ヶ岳(1,131m)
平成18年
1
5月4日(木)
負傷1 道迷い 70代男 性が下山中、雪 渓を避けて歩いてい
芦別岳(1,727m)
平成18年
1
5月13日(土)
負傷1 滑落
三峰山(1,866m)
(十勝連峰)
平成19年
1
5月30日(水)
負傷1 転倒
猫岩岩壁
(小樽市)
平成20年
3
5月18日(日)
負傷2 その他
早月山(629m)
(洞爺湖町)
平成21年
1
5月6日(水)
無事1 道迷い
朝里岳(1,281m)
平成22年
14
5月8日(土)
無事1 道迷い 10代男 性が濃霧の中を 下山中、足が痛み出
黄金山(740m)
平成22年
2
5月16日(日)
負傷1 転倒
暑寒別岳(1,492m)
平成22年
2
5月22日(土)
無事2 道迷い 50代男性と 10代 男児の親子が暑寒ルート2
平成22年
無事1 滑落
羊蹄山(1,898m)
藻岩山(531m)
有珠山(732m)
八剣山(498m)
1
道に迷う
70代女性が 5合目の通称「馬の背」付近を登
山中 、周囲の景 色に見とれて バランスを崩
し、急斜面を滑落して頭部等を負傷
夫婦 で慈恵会病 院コース登山 口から藻岩山
に入 山したが、 山頂から下山 途中に疲労で
動けなくなり救助要請
80代男 性が下山途中に 体調不良で動けなく
なり救助要請
下山 したが、日 没が近づき同 伴者を心配し
て登り返したため同行者と行き違いになる
60代女 性が山頂から下 山を開始した直後、
足を滑らせて転倒し、右足首を骨折
60代男性が西壁中央リッジ(標高1,300メー
トル 付近)を登 攀中、氷壁用 ピッケルが氷
面から外れて滑落し、両足を負傷
無事1 道迷い 20代男 性が5合目付近 で残雪上に残された
他人 の足跡を追 いながら下山 していたが、
途中で足跡を見失い道に迷う
負傷1 その他 50代男 性が山頂で写真 撮影中、落雷を受け
(落雷) て3~4メートル滑落し、行動不能となる
たと ころ登山道 を外れてコー スを見失い道
に迷う(下山途中に膝を打撲し負傷)
50代男 性が本谷コース 第一稜取りつき付近
を下 山中、雪渓 急斜面で滑落 し、雪面に出
ていた岩に頭部を強打して負傷
40代女 性が三峰山山頂 から山スキーで滑走
中、バランスを崩して約100メートル滑落し、
右膝を負傷
30代男 性が高さ約5メ ートルにある岩の突
起にスリングをかけて体重をかけたところ、
同岩 が剥がれて転落 し、下方にいた30代女
性と衝突して両名が負傷
50代男性が7合目付近を下山中、道に迷う
して 仲間との距 離が徐々に広 がり、単独で
仲間の後を追ったが途中で道に迷う
50代女 性が下山中、登 山道上の木の根に足
をひっかけて転倒し、足を負傷
合目付近を下山中、道に迷う
60代男 性が登山口付近 の斜面で滑落し、行
5月29日(土)
動不能となる
平成22年
1
5月頃
(特定できず)
トヨニ岳(1,493m) 平成23年
2
5月6日(金)
死亡1 不明
春香山(907m)
平成23年
6
5月19日(木)
無事2 滑落
平成27年
1
5月8日(金)
無事1 道迷い
桂岳(734m)
(木古内町)
平成24年
1
5月20日(日)
無事1 道迷い 60代男 性が初登頂目指 して入山したが、途
富良野岳(1,912m)
平成25年
4
5月3日(金)
負傷1 転倒
遊楽部岳(1,277m)
平成25年
2
5月25日(土)
無事2 道迷い
手稲山(1,023m)
平成25年
3
5月26日(日)
無事3 道迷い
奥手稲山(949m)
平成27年
1
5月29日(金)
無事1 道迷い
安瀬山(654m)
(石狩市)
平成25年
15
5月28日(火)
負傷1 転落
三段山(1,748m)
平成26年
7
5月4日(日)
無事1 病気
百松沢山(1,038m)
死亡1 病気
(心疾患)
50代女 性が山仲間に「 百松沢山へ行く」と
言い 残したまま 行方不明とな り、後日、山
中の沢の中で倒れて死亡しているのを発見
60代女 性が入山2日目 にトヨニ岳南峰山頂
付近でテント泊中に脳疾患で死亡
60代男性と 70代 女性が長靴を履いて銭函峠
付近 から沢に入 り込んで下山 中、急斜面の
雪渓で約40メ-トル滑落
60代女 性が下山中に登 山道を見失い、道に
迷う
中で 登山路を見 失い、引き返 したところ下
山途中で道に迷う
20代女 性が原始ケ原コ ースからスノーシュ
ーで入山、富良野岳南斜面(標高1,300メー
トル 付近)で突 風にあおられ 、バランスを
崩して転倒し、左膝を骨折
20代男 性2人が左股コ ースから入山し、午
後4 時頃に山頂 から下山を開 始したが、5
合目付近で日没となり道に迷う
父子 3人(30代男性、 小学生2人)が平和
の滝 コースから 入山、山頂か ら同コースを
下山途中でルートを見失い道に迷う
40代女 性が登山道を外 れて笹藪に入ったと
ころ方向を見失い道に迷う
70代女 性が濃昼山道の 浜益漁港側から入山
して 厚田方向へ 移動中、大沢 に架かる丸太
橋を渡る際に足を滑らせて沢に転落し、150
~200メートル下流に流される
7人 パーティー で白銀荘から 三段山に入山
した が、山頂付 近において急 病(心疾患)
で行動不能となり救助要請